※記事内風速表示値は毎秒値です。
①4月6日21時の天気図 気象庁HPより引用
②4月6日21時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
③4月6日21時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
④4月7日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
6日は、低気圧が日本海と本州南岸を急速に発達しながら東進中です。
このため、関東以西の各地ではあちこちで24時間雨量が100㎜を超し、瞬間で30mを超す暴風が吹き荒れています。
低気圧に伴う大雨や強風に見舞われる地域ですが、低気圧の周辺の気圧配置によってここの事例により異なりますが、一般的に共通した特性は以下の通りとなります。(筆者調べ)
まず、大雨ですが、
ⅰ:低気圧の進行方向東側に勢力の強い高気圧がある場合、温暖前線や閉塞前線、寒冷前線の前側周辺
ⅲ:低気圧の進行方向南側に勢力の強い高気圧がある場合、低気圧の暖域部分や寒冷前線周辺
以上、暖湿流が大量に流れ込んでいる箇所となりますね。
続いて 強風ですが、
ⅰ:低気圧の周辺の等圧線が混んでいる箇所
ⅱ・低気圧の閉塞前線の閉塞点や寒冷前線周辺
ⅲ日本海側と太平洋側2つに分かれて低気圧が進む場合 おのおのの低気圧の周辺
となります。
前記した特性の項目ⅰ~ⅲが複数重なる場合は、それぞれ、大雨や強風となる度合いはより一層高くなります。
さらに、大雨に見舞われやすい地域は、暖湿流が大量に流れ込んでいる箇所と言いましたが、
◇暖湿流が大量に流れ込んでいる箇所が、地形的特性で気流が収束しやすい箇所(ア:暖湿流が流れ込んでくる方向に開いた山の斜面にあたる地域や、イ:平地で、内陸部の気流と、海上からの暖湿流とが収束している箇所)
で、局地的に雨雲が非常に発達して、大雨災害を引き起こすことも多くなりますね。
6日21時頃から、前記のような事例イが神奈川中部~東京都多摩東部や23区西部で発生した模様で、当該地域内にあたる神奈川県海老名では、6日22時42分までの1時間に、102㎜もの猛烈な降水を観測しました。
今後ですが、引用図④より、7日9時には、引用図①で紀伊半島沖にある低気圧が更に発達しながら北東へ進んで、茨城県沖に達する予想です。山梨県内では、この低気圧通過までは、東部や富士五湖中心に大雨災害に注意!(すでに東部や富士五湖地域では24時間雨量が100㎜近くに達しています。)低気圧通過後は、ほぼ全域で、北西~西よりの強風に気をつけてください!