へえ〜!そうなんだ!山梨県

山梨に特化した自然現象を紹介!
連絡先は
tenki@air.ocn,ne.jまでよろしくいお願いいたします!

動きの遅い低気圧本州南岸を北東へ 前面には南から暖湿流 県内では富士五湖地域や西部山間部でも大雨に警

2012-05-02 13:07:08 | インポート

①5月2日9時の天気図 気象庁HPより引用

12050209

②5月2日9時のエマグラム図(浜松) オハイオ州立HPより引用

2012050200_47681_stuve700

                  ↓

③5月2日21時の予想天気図 気象庁HPより引用

12050121

                  ↓

④5月3日21時の予想天気図 気象庁HPより引用

120501211

本年春は、上空の偏西風の蛇行が著しいせいでしょうか?本州付近を高気圧が通過した後、東海上にて勢力を強め、後面に入る本州付近に南から暖湿流を大量に流れこまさせるパターンが多くなっていますが、昨日5月2日からは、またまた、前記のようなパターンとなって、南西諸島や西日本の太平洋側には、南から暖湿流が大量に流れ込んで、所処で強い雨が断続的に降り続いています。

今日3日には、引用図①より、前線を伴なった低気圧が四国沖へと進んで、当該低気圧の前側には南から暖湿流が大量に流れ込んで、強い雨の区域は、関東地方や東海地方へと広がりつつあります。

3日12時までの24時間に、静岡県や三重県の一部では、降水量が200㎜を超えています。

南から暖湿流が本州へ流れ込んでくる場合、上空3000m付近までの風向風速に注目しましょう!

◆地表付近~上空1000m付近にかけて、南から暖湿流が大量に流れ込んできる場合、本州の太平洋沿岸部などで、内陸部の相対的に気温の低い気流と衝突して、沿岸部中心に降水量がまとまりますが、

◆今回のように、地表付近から上空3000mまで、おおむね風向が同一で、風速も全般的に強めとなっており、特に、上空1500m付近で風速が40ノット以上(風速おおむね22m以上)となる場合、風向に直交する地形の斜面沿い(今回の場合、東~南東に開いた山の斜面にあたる地域)で、降水量が特にまとまるようになります

これに、引用図①と③④にて、低気圧の移動予想状況を見てみると、2日21時に紀伊半島沖へ、3日21時になっても関東地方付近へ達するように、低気圧の移動速度が極めて遅くなる様子ですね。

低気圧の移動速度が遅い+低気圧の前面には暖湿流が大量に流れ込んでいる と言う状態では、強い雨が長時間にわたって降り続くことにもなり、大雨災害がより一層発生しやすいといえます。

山梨県内では、前記した地形的特性を持つ地域、東部や富士五湖地域のみならず、西部の南アルプスス沿いの斜面沿いにあたる地域を中心に、大雨災害には要警戒ですね!       


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。