焼酎のオンザロック

ただの好み。

孤独の歌声

2010年03月13日 13時03分59秒 | 本や映画、音楽
 天童荒田、と言えばもう有名である。「永遠の仔」が一番有名だと思うがこの作品はデビュー作。天童荒田作品は今まで何となく読んでなかったのだが試しに買ってみた。

 若い人向き、と十派一絡げにしてしまうのは失礼だろうが先だって読んだ雪虫やグレイブディッガーを思い出した。

 主人公は女性刑事とコンビニで働いている孤独な男、コンビニ強盗が現れ同僚が刺されて負傷する、しかしそれとは別に女性を狙う連続殺人事件が発生し、どうも犯人はコンビニで被害者に目星を付けているらしい。

 コンビニの防犯ビデオから被害者女性と犯人らしき男が浮かび上がる。しかし女性刑事の勘は捜査本部では取り上げられず、たった一人の捜査を進める事になるが今度は女性刑事が狙われることになる。

 題名とストーリーとは直接関係が無く、主人公が歌手を目指している男で田舎から東京に出てきて孤独な生活をしているというだけの話である。都会の孤独というのは紋切り型過ぎて嫌になるというより呆れ返ってしまうのでどうも好意的になれないのだが、まあ面白い方だと思う。




 

 
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