遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

尺八演奏会

2019-09-24 20:38:15 | 日記
令和元年9月24日(火)

尺八演奏会

昨日の秋分の日(9月23日)、港小文化劇場
に於いて尺八の演奏会が催された。

友の所属する「昭明流尺八簧楓会」が創立
90周年を迎えられての記念演奏会である。
昭明流尺八は、流祖の林昭明師が昭和4年に
設立され「解り易く、誰にでも親しめる尺八
楽」の伝統を忘れぬ様に尺八道に励み、小中
学生、高校、大学生などの若者等の愛好者と
伴に演奏会が続けられる様にとの趣旨説明が
あった。


その通りで、演奏会の序盤に「ちびっ子の紹介」
があり、小学2年生の男の子は「音を出す、レと
ろ」の実演を、、小学4年生の男の子は「君が代
「と「夕焼け小焼け」を見事独奏した。
後、女学生さんが師匠であるお父さんとの共演、
これも、ほのぼのとするシーンで感動を、、


私の友人は最初の演目「大内山」を尺八(12名)
筝(11名)で奏で、中々見事な演奏であった。

大内山


嘘鈴


民謡


詩吟

尺八4名による「嘘鈴」、詩吟や民謡と尺八演奏
尺八と三絃,筝の三重奏等の演奏が続く。
「千鳥の曲」で再び友が出演、尺八(2名)と
筝(4名)による、10分ほどの大作で、尺八
と筝曲の掛け合いは見ごたえのあるものでした。
私の友人が尺八を吹くのを知らなかったので、
とても驚きました。

千鳥の曲(尺八、筝)


茶の湯(尺八、三絃、筝)

私も以前(5年前)、3年程の間 尺八を習った
事が在ったが、本当に少し齧った程度、、、、
とても友人とは比べ者にならない。先ず音を出す
のに苦労をし、、指使いで音階の変化に亦苦労、
1年ほどで何とか「浜千鳥」等の童謡が、、、
息継ぎが上手く行かず、腹式呼吸を習う、、、
何だかんだと3年、、、、、やはり挫折した。

尺八とは、竹製の簧(した)のない縦笛。
奈良時代に唐より伝来した、一節切りの丈が
一尺八寸(≒54.5cm)の管長がある事
からこの名が付いた。実際には半音刻みに様々
の長さの物がある。指孔は前面に4孔、後面に
1孔あり、歌口(リード)に息を吹き込んで
音を出す。これが中々難しく私は音が全く出な
かった。亦、5孔を指の調整で音を変化させる。
これも至難の業であった。

友人の見事な演奏に改めて拍手を送りたい。


今日の1句

尺八の韻き沁み沁み秋澄める     ヤギ爺



秋分の日

2019-09-23 15:44:31 | 日記
令和元年9月23日(月)

秋分の日


「秋分」は二十四節気の一つで、現在では
9月23日頃にあたる。
この日は朝と昼の長さがほぼ同じ時間となる。
以前は「秋季皇霊祭」という祭日で在った。
昭和23年(1948年)に「秋分の日」と
して、国民の祝日に決められた。
先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ事を趣旨
とする。
仏教寺院では「秋季彼岸会」が行われ、宗派
は問わず、墓参などの先祖供養を行う。


この日は秋の彼岸の中日で、寺では檀家を
周り、墓地でもお経を挙げる等、忙しく飛び
回る、、、。


秋分の日は、毎年好天に恵まれ、秋の爽やか
な日和が似合う、、、、。
ところが、今年は台風17号が列島を襲い、
沖縄、九州南岸を北上し、日本海側を東北に
進み、各地が暴風雨の被害、、、、、
この地方(名古屋)への直接被害はないが、
明け方雨は止むが、強風に依り玄関ドアーが
明かない。 外出は控えるか、、、、

今日の午後、友人の「尺八演奏会」が予定
されて居り、少々迷うところである。
10時を過ぎる頃から、少し風が収まり、
カミさんが近所の和菓子屋へ「おはぎ」を
買いに出る。



外出は大丈夫そうである。

早めに昼食を採り、夫婦で「港文化小劇場」
へ出かける事にする、、、、。


今日の1句

尺八の間延びの儘に秋分日    ヤギ爺



コオロギ

2019-09-22 16:12:47 | 日記
令和元年9月22日(日)

蟋 蟀 : ちちろ虫

コオロギ科等の昆虫の総称で種類は多い。

日本で一番大きい閻魔蟋蟀は、コロコロと
寂し気に鳴く。
三角蟋蟀は、キチキチキチと、綴れ蟋蟀は
リ、リ、リ、リと鳴く。
亦、青緑色をした細長い邯鄲はル、ル、ル、
ルと美しい音色を出す。

閻魔コオロギ


三角コオロギ


綴れコオロギ


邯鄲


モリオカメコオロギ

蟋蟀は体長40mm前後、手肢は褐色で、
頭部や脚部は暗褐色をし、脚部は付け根
は太く、肢先は細い。肢全体に棘がある。
翅は有るが飛ぶ事は出来ず、飛び跳ねる。
寿命は1ヵ月程度である。
蟋蟀は雑食で、葉っぱ、野菜や果実等から
昆虫の死骸を食べる。

蟋蟀の天敵は、スズメバチ等の昆虫や鳥、
トカゲ、ヘビ等に捕食される。
亦、蟋蟀は餌が無い時には共食いをする。
晩秋(10月頃)になると交尾をし、雌は
土中に産卵管を刺し、細長い黄色の卵を
産みつける。11月頃になると全ての成虫
は死ぬが、卵は土中で越冬する。
春先に地面から孵化した幼虫は、6回脱皮
を繰り返し、堅強な外骨格を作り、成虫
となる。

先日(19日)公園の草取りをした。
鬱蒼とした草叢に鍬を打ち、、、、暫く
続けた折り、目の前を一匹の蟋蟀が跳ねた。
この草叢には相当数の虫達が居るであろう
に、、、、その内の一匹が偶然にも運悪く
私の鍬に驚き、眠りを妨げられた。

休憩を取り、暫く草叢に目を凝らすと、
小さめの蟋蟀を見つける、、。
知識が無いので、何の蟋蟀か判らない。



家に帰り、何時もの様に図鑑を眺めるが、
ハテ、どのコオロギなのか、、、?


今日の1句

蟋蟀の日中の眠り妨げり     ヤギ爺



新松子

2019-09-21 15:43:31 | 日記
令和元年9月21日(土)

新松子 : しんしじり、青松毬


今年新しく出来た松毬。青松毬と呼ばれる。
松の種類に依って違いはあるが、概ね卵型で
包麟を固く閉ざし、青々といかにも若々しい。


これに対して、茶褐色に熟して開いた松毬は
聖夜の飾りとしてリース等を作り利用される。


新松子(しんちじり)のちちりは松毬ので事
新しい松かさから「しんちじり」となった。

「現代俳句歳時記」では、
今年出来た松の毬果で、青い物「青さ」に
在り、晩秋の木の実はほとんどが茶色である
栗、橡や楢の団栗等も茶色に色づく様に
大方の木の実が茶色の中で、松の実の青さ
は、新鮮で清々しい、、と、紹介される。


この所、カミさんのクラフト手芸はXマス用
の装飾品で忙しい、、
リースや小間物入れ等、どれにも松毬が
飾られている、、、、。



今日の1句

新松子この初舞台代打かな     ヤギ爺


萩の花

2019-09-20 15:55:57 | 日記
令和元年9月20日(金)

萩の花 : 萩散る、萩刈る

山野に生ずる低木、マメ科ハギ属
東アジア、北アメリカに分布するが、花が
美しいのは東アジアの種類に限られると言う。
叢生に枝を分かち、総状花序に紅紫又は白色
の小さな花を付ける。

楚々として可憐で美しく、細い枝を科やかに
揺れる様、或いは仲秋に散り零れる様は、
昔から多くの人に愛されてきた。


東北地方に多い「宮城の萩」は、枝が地面に
垂れる程に長く、花弁も他の花より大きく
枝垂れる様は誠に優美である。



晩秋になると花も終わりに近づき、風に散り
行く様は花の儚さを感じさせる。



萩刈る

晩秋に花が終わると、翌年の発芽を良好に
させるために、萩の株を根元から全部刈り
取ってしまう事を、萩刈るという。
切り口を揃えて薄く土をかけて置くと、
発芽を良くする。

このため、萩寺で知られる「圓光寺」へ
今の時期訪れると、門前の両側の萩が
綺麗に刈り取られ、手入れされて居り、
山門が見渡され、すっきりとして、秋の終
わりをしみじみ感じさせる。

刈取る前


刈取り後

今日の1句

萩刈りて山門近くなりにけり    ヤギ爺