遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

鳩を吹く

2019-09-12 15:51:43 | 日記
令和元年9月12日(木)

鳩 吹 : 鳩 笛


鳩の鳴き声を真似て、両手を合わせて吹く
こと。


狩人が山鳩を呼び寄せ、鳩を捕えるために
吹いた。亦、鹿狩りの際に、獲物を見つけ
たという合図のために吹いたとも言われる。

子供の頃、上級生(ガキ大将)からこれを
教わり、両の手を合わせて丸い空洞を作り
口から空気を吹き込む。



「プスー、スー、プー、、、」皆が懸命に
練習し、やがて鳩の鳴くような低い綺麗な
音が出るようになる。
一斉に「ホーホー」と競い合った。

夏井いつき先生の「絶滅寸前季語辞典」の
記述を読み、久しぶりに挑戦してみる、、
中々、うまく音が出ない。
皴の手を合わせて丸みを作るのだが、
どうにも、ソコイラじゅうから空気が洩れ
て、、、、、。悪銭苦闘である。
それでも、何度も重ねるうちに、偶々、
それらしき音が出た、、、、。
あの頃(少年の頃)に戻り、、、、、
ふと振り返ると、カミさんが笑っていた。


今日の1句

鳩吹きて少年時代蘇り     ヤギ爺