遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

拝み太郎

2019-09-05 16:08:15 | 日記
令和元年9月5日(木)

蟷螂 : 拝み太郎、かまきり、いぼむしり

カマキリ目カマキリ科の昆虫の総称
蟷螂はカマキリの漢名である
頭は小さく逆三角形で目は大きく、頭は自由
に動き餌を探すのに適している。

身体は細長く、翅は腹背に畳まれてをり、相手
を威嚇する時に拡げる。
普段は明るい緑色、緑褐色だが、生まれつき
灰褐色の種も在る。前肢は種々の昆虫を捕食
し易い様に鎌状になって居り、その形から
「鎌切」「釜虫」とも呼ばれる。
亦、長い後肢は跳躍に適している。
時に翅を広げ飛ぶことも出来る。

民家の灯りに飛んで来る事もあり、昔からの
俗説に「この虫で疣(いぼ)を撫でると疣が
取れる」と言われ「いぼむしり」の名がある。

カマキリは目の前の物を食べる習性があり、
交尾中の雄を雌が食べてしまう事もある。
また害虫を食べてくれる益虫でもある。

日本産のものは「卵嚢状態」で草や木の枝に
付着して、越冬する。

丁度今頃の季節、萩寺で有名な「円光寺」へ
吟行に出かけた折り、門前に在る萩の生垣
に子を孕んだ蟷螂を見つけた、、、。

門前の両側に萩が植えられて居り、参拝者等
が萩の花を楽しんで居た。
円光寺へは、名古屋から名鉄岐阜行きに乗り
裸祭りで有名な国府宮駅で下車、バスで10
分ほどの所に「矢合観音が在り、そこを巡り
裏手の方向へ10分程で円光寺に、、、。

参道には名物の草もち、田楽等を供する店も
あり、秋風の中を散策されては、、、、

矢合観音


門前屋、草もち、田楽等


拝み太郎

蟷螂すなわちカマキリの別称
俳人夏井いつき先生の「絶滅寸前季語辞典」
に「拝み太郎」の記述があった。
「カマキリの様子を思い浮かべれば、その
形態からきたネーミングであることは直ぐ
に判るが、それにしても昔の人、はよくも
まあ次から次へ無責任な名前を付けたもの
である、、、、」

俳人の名句

拝み太郎拝みつかれて石の上   夏井いつき


(夏井いつき著、絶滅寸前季語辞典 より)