フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

やけのやんぱちのダンス

2011年11月19日 | ブルターニュ

その夜はフィリップとジャクリーヌの家での夕食となった。私とジェラールが招待されたわけだ

 

「主夫」のフィリップの腕をふるった御馳走が次から次へと出てきた。前菜に続きスパゲッティ、そのあとお肉のメイン(牛肉の赤ワイン煮)が出て、チーズ、デザート(もちろんこれもフィリップ手作り)と言った順だった。

 

 

 

 

 

 

息子さんも少し夕食に参加したけれど早めに切り上げ、友達に会うと言って出かけて行った。

 

どうやら彼女に会いに行くらしい。先にも述べたバカロレアの受験勉強中だがこういうリラックスも当然必要だろう。

 

ワインも開けられ、全員いい気持になってきた。

夕食が一応終わるとジャクリーヌとフィリップがダンスを始めた。

彼等は本当に楽しそうに仲良く踊る。

 

 

 

 

  

 

問題は離婚事件のジェラールである。

そして、またダンスが好きだったカトリーヌことを思い出したのか、涙ぐむ。

 

彼もなんとか気分を紛らわしたいが、なにせ踊る相手は残る私しかいない。

ところが私はダンスなんて知らない。

 

しかし傷心の彼を思うとほっておけない。もうこうなったらやるしかない。

めちゃめちゃでも何でもいいと覚悟に決めて、彼の相手をしたのであった。

 

その間もジャクリーヌ、フィリップ夫妻はさも楽しげに踊っていた。

それに引き換えジェラールはもうやけっぱち気分であった。

 

私も別の意味で「やけのやんぱち」的に彼のダンスにつきあった。

 

しかし、後で動画を見ると、結構二人とも楽しそうに踊っているように見えなくもないのだ。

 

 

こうして「楽しい?」夜は更けて行った。

この夜も一人ぼっち(愛犬「べっぷ」はいるが)のジェラールの家に泊めてもらった。

 

翌日はこのレンヌの街を発ち、ジェラールが持つサン・ケイと言うところにあるにある海岸に面した別荘に行くことになっている。

このサン・ケイは、実は離婚したカトリーヌの出身地なのである。

 

そこでの物語は次に引き継ごう

 

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