マリーアンジュ夫妻宅から帰る時、近くの地下鉄の駅のホームまで送ってくれた。
そこからオデオンの駅まで乗って、時間調整にサン・シュルピス教会を見学した。
サン・シュルピス通り
パリでも屈指の規模と言われる教会で(映画「ダ・ヴィンチ・コード」でも知られる)だが、その時は一部修理中だった。
教会の前には4人の枢機卿の彫像がある大きな噴水がある。
内部には「民衆を率いる自由の女神」で有名なドラクロアの描いたフレスコ画が見られた。
また来た道を戻りかけてふと見ると「無印良品」の店があった。
「無印良品」もフランス人の若い層の支持があり、パリでもこうして一定の地位を占めているようだ。
さてこのあたりはソルボンヌ(パリ大学)が散在する文教地区だし、一昔前は芸術家、哲学者、作家たちが集まったところだそうだ。
セーヌ川左岸のこの地区は、とても地価が高いと日仏カップルの奥さんから聞いた。
これから訪れようとする夫妻はこのサン・シュルピス教会とオデオンの駅の中間にある。
御主人はこの前も書いたがお医者さん(ジェネラリスト)だし、奥さんはある会社の社長さんと言うわけで、このカップルだからこそこのようなところに住めるのだと思う。
彼等の家はすぐ判った。フランスの住所の番地は非常に分かりやすい。通りの右側が奇数とすれば、左側が偶数と決まっている。
アパルトマンの2階(フランス式では1階)で夫妻は待っていてくれた。
奥さんも仕事があるから忙しく、手料理とはいかない。
夫妻が良く行くらしいオデオン駅近くのレストランに連れて行ってくれた。
文教地区だから、出版社も多くこのレストランは「編集者」という名前だった。
御主人によると「そのせいでちょっとスノッブな(紳士気取り)人たちが好む店なので、私は少し苦手だが、これもまたパリということで紹介したかった」ということだ。
見渡すと客層はやはり品がいいように思った。しばらくすると隣に日本人のビジネスマンがやってきたりした。
夫妻はギャルソンにも顔が知れている様子で、サービスが良い。やはり常連らしい。
それでも御主人は「私はもっと肩の凝らないところがいい」と言った。如才のない人だ。
若いころは、ヒッチハイクでイギリスを旅したこともあるそうだ。
奥さんは壁を背にして座り、あちこちの人を楽しそうに観察していた。写真を撮ったが、奥さんは手の平を合わせそれを右ほほに充てるポーズなど取っていた。ちょっと「ぶりっこ」の要素もあると見た。
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