フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

そしてカトリーヌは去って行った。

2011年11月22日 | ブルターニュ

翌日ジェラールの持つサン・ケイと言うところにある別荘に行くことになった。 

 

ジャクリーヌとフィリップ夫妻も彼らの車で同行した。サン・ケイはレンヌからさらに西の方に車で1時間くらい走った海岸べりの別荘地だ。 

 

別荘と言ってもアパルトマンの4階ぐらいのところの家を買っているのだった。 

 

着くと以前送ってくれたツーショット写真で見覚えのある窓からの海岸が見えた。送ってくれたころは夫婦仲も良くかったのにと、思い返される。

 

 

 

 

離婚したカトリーヌの生まれ故郷なので、別荘を買ったわけだ。

 

そのカトリーヌがそこへやってきていた。

 

彼女の弟夫妻も子供を連れて一緒に来ていた。みんなで海岸近くのカフェでお茶を飲んだ。

 

 

別れたばかりのジェラールと顔を合わすのも気が進まないのに違いないが、彼女は私に会いに来てくれたのだった。

 

この日サン・ケイでは何やらお祭りがあり、それから私達は大きな臨時の仮設テントみたいなところでランチを食べた。

その時のカトリーヌは私達の座るところや注文を仕切るのを見て、ああ、しっかりもののカトリーヌは、変わってないなあと感じたのだった。

 

 

 

 

何とも複雑な雰囲気ながら、そう湿っぽい状況でもなく、険悪なこともなく、さりとて当然愉快だと言うこともなく、それからまた別のカフェでお茶をしてそれからカトリーヌは帰って行った。私と別れのビズをした時は、涙を流していた。

 

レンヌにあるカトリーヌの経営する生活雑貨を売る小間物屋さんみたいな店の経営がうまくいかないらしい。

 

一度店舗を変え新しい店で出直したのだが、状況は厳しいと彼女は言っていた。その険しい横顔は店のことや離婚のことで本当に困難な状況にあることを端的に物語っていた。

 

離婚原因はこの店の経営のことも絡んでいるのかなと想像するのだが、良くわからないままだ。

この時以来今に至るまで、カトリーヌとは音信が途絶えてしまった。

 

その後店をたたみ、チュニジアに渡ったとジェラールから聞いた。

どうしているのだろうかと、いつも気になっている。

 

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