フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

このカトリーヌも我が道を行く

2012年03月28日 | パリ郊外

初来日のときは東山の銀閣寺と清水寺を観光したので、金閣寺を見たいという彼の希望に添い、金閣寺と竜安寺に行くことにした。 

そこで二人きりになりたいだろう若いカップルとは別れ、私は両親と一緒に一保堂で抹茶の体験をしてもらったが、お母さんは「苦い」と言う顔をした。おそらく息子が言う「あまりにもフランス人」と言うのはこういうことかと思った。ほとんどのフランス人は私の前では、そういうそぶりを見せないが、感情をそのまま表す人なんだということが、だんだんわかってくるにつれ、悪気もなければ裏表もないので、そんな顔をしながらも御機嫌がいいのである。

この後、平安神宮へと向かった。 平安神宮の庭園で、意外なお父さんの一面を見た。

池にかかる石の上を飛んで渡り、落ちそうになるようなふりをして笑わせるのだった。「役者だなあ」と思わず口に出たくらいだ。

フランス人は少年の心を残すムッシュもまた多く、そういう人が私を嬉しくさせる。 

折しも帰りは雨になったが、東山の駅に向かう小川沿いでもお父さんはおどけて見せる。

 

お母さんは養子として引き取った息子のことを「あの子も今はとても大人になったけど、うちに来たころはいろいろと大変だったのよ」と言ったのが今も忘れられない。

そしてありのまま正直に話してくれる彼女に親近感を覚えた。 

息子に言わせると、彼女は感情をストレートに出し、古い考えもある人なのだが、それは気にならないということも後々感じるようになる。 

そしてこのお母さんの名はカトリーヌ。つまり私の知り合いのカトリーヌは三人(他には、この人そしてこの人だ)いるのだが、揃ってすべてスペシャルな人柄と言える。

つまり、三人とも自分の意志のまま突き進む。相方はついて行くだけである。 

サンダーバードで金沢や富山に向かう彼らを、京都駅で見送って別れた。 

このボタンをぽちっとお願いします☞ にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿