フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

骨董の嗅覚がよく働くムッシュ

2013年05月04日 | パリ郊外

ヴァンサンの滞在中の合間を縫って会ったフランス人は、もう一組あった。

しかも二回会う約束があった。(奈良と京都で) 

それは骨董好きのムッシュとその息子の二人だった。

いつもは奥さんと三人でやってくるのだが、奥さんは夏に来日した時暑さでダウンしてしまった苦い思い出がある。

今回奥さんは仕事の都合で来られないということだったが、もうこりごりと思っているかもしれない。

それから半年後の今回以降、ムッシュ一人で来ることはあっても、彼女が来ることはないからだ。 

一回目は奈良で迎えた。

ヴァンサンが大阪へ出かけた日、昼食にまずこの親子を我が家に招待した。

そして、その後、奈良公園や奈良町を散策し、東大寺から戒壇院前を通るとすぐに小さな骨董店があった。

と言っても本当に小さなお店で通り過ぎてしまいそうなところだった。

しかも中の商品を見るには靴を脱いで上がるようなところだった。 

しかしムッシュは骨董にかけては嗅覚というか、長年の素晴らしい勘が働くようだ。

ここで何を見つけたかというと、戦前の日本の外国航路の客船での夕食のメニューのカードだ。

彼は違う船のこのようなメニューカードをすでに持っているらしいが、ここではとても安いと、掘り出し物に満足げだった。 

散策しているとき、彼はさりげなくこういった。「前に結婚していた時の子供はドイツにいる。 だから(今の奥さんのシルヴィとの)子供はまだ13才なんだ。」

つまり、彼の年にしては小さな子供だという説明だった。

いつもは奥さんが一緒なので、この時初めて知ったのだが、あまりにさりげなく言われたので、それ以上は何も尋ねないままだ。

そして次はヴァンサンが金沢へ行ったときに、ムッシュの好きな北野天満宮の骨董市に行くことにして、この日は駅で見送った。 

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