フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

日米関係の答えは仏独関係にあり?

2011年12月18日 | プロヴァンス

翌朝、約束の時間に宿へ行った。

すでに彼らは表で待っているのが見えたので走ったら、「走らなくてもいいよ」と言った。

 

 

さてまずは鹿せんべいを鹿にやろう。

たくさんの鹿が瞬く間に集まってきて、彼らの服まで咥えて引っ張る鹿もいた。

良くあることではあるが、奥さんは真剣な顔で?「もう!!何でかみつくの?」と言っていた。

そしてあろうことか、「ほらこんなとこまでかじるのよ」とズボンを下げ、お尻が半分見えても彼女は全く気にしない。

こちらの方が戸惑う。

  

そして、東大寺、二月堂とお決まりのコースだ。

 

春日大社の参道を歩いている時だったか、「日本人は原爆を落とされたのに、なぜアメリカが好きな人が多く、アメリカに行くのだ?」と聞かれた。

 

こういうデリケートな問題には、同じように返すのが一番いい。

「フランス人はドイツにひどいことをされから、ドイツに行かないの?」と言ったら、「してやられた」と言ったように、「ああそういうことだな」と、苦笑いをした。

 

もちろん、その後、若い世代や人によって考え方が違うこと、戦争は正しい判断力を亡くしている不幸な事件であり、国と人とはまた違うというような説明をした。

 

彼らにとっては、素朴な疑問だったのかもしれないが、私もまたフランスとドイツの関係について、常々聞いてみたかったことなので、よい機会であった。 

 

 

夕食は料理旅館をキャンセルして我が家で取るため、タクシーで向かうことにした。

 

料理旅館の会席をキャンセルして、我が家で普通の家庭料理を食べてもらった。

後悔させたのではないかと思ったが、「全然後悔はしてないよ。むしろあなたの家に来れて嬉しい。」と言うのだ。

 

昨日の夕食はどうだった?」と尋ねたら、「昨日の夕食もおいしかったけど、あなたが帰ったからおいしさは半減した」と言う。

 

そして、夕食後、タクシーで旅館へ戻って行った。

この二人、なぜか、フランス人らしくないと、感じることが多い。うまく説明できないのだが、何と言うか、人懐っこ過ぎるとでも言おうか。

とにかく、そんな彼らのことが少しずつ、判ってくる。

 

この一年後、また二人で来日するのだった。

 

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