ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

ロングバケーション

2005-05-31 01:56:05 | 日記
 最初に見てからもう10年くらいたっちゃうのかな。ロングバケーションというドラマ。中学に入りたての、まだバスケ部に所属してた頃、毎週月曜にこのドラマを見て、「あ、わたし、一週間がんばったんだな」と確認していた。
 録画したビデオの一話を見てみた。今みると、将来どうしたらいいのか、今後どうなるのか、わからない、不安定さが異様に胸に迫ってくる。泣きそうになった。懐かしいとかわかるわかるとか、いろんな感情がどばどば溢れて。

 今日の面接は、久しぶりだったからか、言いたいことまったくうまく言えずに大失敗大失敗。本気で帰り道泣きそうになった。今までの教訓とかなんだったんだ、と。もうどこにもこんなわたしを置いてくれる場所はないんだって、おもったら、ものすごくかなしくなって、どうせ雨だったのだから泣いちゃえばよかったかもしれない。ああ。ぜんぶ、無駄な努力、なのかなぁ。

 その後、中学の時の親友に会う。今の友達には言えないような、青ーい話をしたくなったから。ほんとうはほんとうに小説家になりたいんだということを、恥ずかしくなく言える数少ない人。なぜなら彼女も夢追い人だから。まずは行動に移そうね、作品をひとつでもきちんと完成させようね、というのが二人の合言葉。頭で考えているだけじゃしょうがないのだから、と。ほんとうにその通りというか、それしかない。書かねば、小説家志望と名乗ることすらできない。でも、書くのは本当に困難なことだ。なのに、わたしが生きることに一番深く関わっているので、捨てるなんて選択肢はまったく出現する余地もない。
 今は毎日少しずつ書いているけど。形になるかな。どうかな。

ほんつな

2005-05-28 19:25:26 | 日記
 今日は取り次ぎである大阪屋のセミナーに行ってきた。そこで、面白いものを教えてもらった。
 その名も「ほんつな」。ほんつながりの略らしい。なんでも、自社の利益は度外視で、とにかく読者に本との出合いの場を! というコンセプトの元作ったのだそうな。本の連想検索できたり、本の紹介ブログを一般の人間も立ち上げることができるとな。4月に出来たばかりのできたてほにゃほにゃサイトだって。
 というわけで、わたしも早速作ってみたーよ。
とかげのビタミン
 しばらく様子を見てみるけれど、本の情報を自動的に乗っけてくれるのはとても楽でありがたい。しかし、なんとなく人目を意識した文章書いてしまうからよくないな。好き勝手やりづらかったらやっぱりこっちで書こうっと。まあ、とりあえずおためしおためし。企業研究もかねて、ということで。

新宿アローン

2005-05-28 03:02:58 | 日記
 新宿アローン
 と、新宿駅のホームですれ違った誰かが言ってた気がしたのだけれど。幻聴? ずいぶん不思議な響きで、耳に残った。
 新宿じゃなくても、人類はどこにいたって、アローンだとおもう。それは距離の問題でも時間の問題でもなく、単純に事実なのだと。誰も、皮膚の向こう側に行くことはできない。皮膚の向こう側には入れない。
 というようなことを考えてると、人類補完計画みたいなとこに行き着いちゃうんだろうな。それはどうかと。

 今日は超久しぶりにサークルに顔を出した。だいぶ平均年齢若くなっちゃったし、やや居場所がなくなってきた感。でも、「就活って人間が丸くなるよ……」等の発言を繰り返す彼は、自己申告のとおり本当に性格が丸くなってすっかり癒し系で、居場所がなくなると奴のとこに行けばいいとおもうととても気が楽。友人もまったく同じことを言っていた。人の居場所なんて誰かのそばにしかない、というのは某小説に出てきた言葉だけど、本当にそのとおりだとおもう。わたしも、誰かの居場所になれるような器があればよいのだけれど。
 自分は、ここに、居てよいのか? という疑問は、おそるべき勢いでわたしの心を侵食するから、不安だ。いつも、不安だ。そろそろ、自分は、ここに、生きていてよいのか? という疑問にスライドしそうだし。社会の中に、居場所がなくなるということは、身分がなくなるということは、そういうことなんじゃないか、というのは考えすぎかもしれないけど、でも、やっぱりそうなんじゃないかと、おもったりして。
 この身がよじれるような気持ちは、消えることが、あるのだろうか。

紫陽花を見に行きたい

2005-05-27 03:04:24 | 日記
 今日は某取次ぎのGD。昨日まで面接だと思ってた。をを。
 船が沈没して、救命ボートの中に食料以外10種類の道具があるんだけども、その優先順位を考えなさい、という問題。メンバーが女の子四人だったので、雑談の延長線上でわいわい楽しくできた。が、採用試験としてそれでよかったのかどうかは定かでない。
 いつもおもうんだけど、こういう試験って何を判断基準にしているのだろう。でも、面接官のおねーさんはすごい勢いでメモをしていた。
 集団面接とか、GDやGWの時には、自分が面接官だとしたら誰を通すかなーということを考えてみる。しかし、大抵の場合は優劣なんてとてもつけられない。ただ「違う」だけなのだ。誰がよくて誰が悪いって問題じゃあない。と思う。でも誰か落ちて誰か受かる。
 仕事に向いてる人がえらいんだろうか。結局。
 みんな違ってみんないい、なんて、ウソだな。実際。


 やっとフルバの新刊読めて、紫呉があまりにも萌えな感じで、世界の中心で叫びたい。最近、萌えてばっかりだなぁ、自分。いいことだ。
 それにしても、自分の男性の好みが把握できない。マンガ・アニメ、あとはもちろん現実世界で、「この人イイ!」とおもう人はたくさんいるけれど、並べてみるとかなりバラバラ。そこにはきっと何か共通したものが、あるとおもうんだけどなぁ。ないのか? いや、本当はあるはず。言語化できないだけで。メガネーとか、そういう問題ではなく、もっと根本的な何かが。それがわかったら、人生がもっと楽しくなるのではないかとなんとなくおもっている。
 ちなみに、女の子の好みは歴然としている。自分でもおもしろいくらいに。


 うーん。気分はだいぶ上向いてきてるのに、なぜだろう。そうなると今度は生きているのがあまりおもしろくない。落ち込んでいる時の方が自分らしい気がする。前向きが性に合わないなんて、なんて、わたしにお似合いだろう。と、自虐に走っても仕方がない。素直にがんばろう。とりあえず、がんばれる間はちゃんと。

ゴーイングmy上へ

2005-05-26 02:05:41 | 日記
 朝から泳ぎに行った。中学生の時あたりよく行った区営のスポーツセンターへ。昔より疲れる気がする。昔は1時間くらい平気で泳ぎっぱなしだったのに。でも、泳ぎっていつまでたっても忘れないんだな、不思議だな。

 生活を元に戻すつもりでがんばったのに、結局3時間も昼寝してしまった。あーあ。それでも、昨日までのわたしよりはだいぶマシなのであった。どれだけダメな生活送ってたんだって話だ。
 今日、実は、某社の説明会をキャンセルした。この時期にもはやそんなことできる身分でもないわけだけど、何かが足りないというか、今日すべきなのは説明会に行くことじゃないんだ、とおもったのだ。言い訳がましいけど。でも、一日かけて頭がすっきりした気がする。少しずつ、普通を取り戻そう。ニートモードはやばすぎる。

 そして今、おもむろにサーフィスなんて聞いている。今、彼らはどこに行ったんだろう? 「ゴーイングmy上へ」なんてかなりいい曲だとおもうんだけどなぁ。「ヌイテル?」とか、カラオケで歌うとどうしようもない空気になってとてもいい。彼らはとても一生懸命歌う。そこが好き。彼ら特有の、前向きとネガティブがないまぜになった心地よい脱力感をわけてもらって、明日は面接に行くさ。明日からまたちゃんと就活生ぽい生活する。それで流れるように教育実習に突入する。卒論もがんばる。サークルにも行く。なんかそんな気分になれた。誰のおかげというわけでも何のおかげというわけでもないけど、多分みんなのおかげだ。世界のおかげだ。ありがとう。

 自然っていいな、と最近とてもおもう。この素敵な空に恥じない生き方したい。

眠る帆

2005-05-24 02:41:42 | 日記
 寝ている間は何も考えなくていい、という単純な真理が、わたしを無制限の眠りから離れがたくする。夢の中で、わたしは特別に幸せというわけではないけれど、多分わたしは夢の中にいるときのように暮らしたくて将来の行く先も決めずにふらふらとしているのだとおもう。空を飛ぶこと、夢の中で見るいつもの風景、空気に溶けること。わたしにとっては同じこと。還りたいところがある。


 逃げてばかりいると、そのうち居場所がなくなってしまいますよ?
 という誰かの声が聞こえた気がした。幻聴。


 よく知っていることなのだけど、わたしはいまだに逃げることくらいしか、人生と戦う術を知らない。立ち向かうとか、持ちこたえるというようなコマンドはレベルがとても低い。逃避に関して言えば、最近バリエーションが増えた。お酒とか食べ吐きとかね。過去自傷癖があった友人の話が、今のわたしにはとてもよくわかる。なんらかの方法で自分の体をいじめることで、安心する、というのはいったい、どういうメカニズムなんだろうねぇ。まあ、そんなに特殊なことでもないんだとおもうと気は楽だけど。

 学校は週一だし、サークルから足が遠のき気味だし(フレッシャーな新入生と同じ部屋の空気を吸う自信がない)、とてものぺりのぺりとした毎日を送っている。多分今、人生で一番ヒマだ(来年からもヒマかもよと母さんに言われたけれど)。ついに外付けのDVDドライブを導入したので、死ぬほどDVDをコピーしまくって(犯罪だよ)見まくりたいとおもう。


 こんな風に、空気みたいに、生きていけないものだろうか(それじゃニートだよ)。

絶対運命黙示録

2005-05-22 04:35:55 | 日記
 丸二日間かけて、「少女革命ウテナ」全39話を友人と二人で見た。全部、見た。
 長い、長い戦いだった……! 念願だったのだけどな。ウテナは見ないわけにはいかないでしょう、と。すげぇ作品だった。意味がわからん。そのあまりのわからなさ加減が心地よいほどだ。この、生理的嫌悪以上本能的恐怖未満みたいな雰囲気はなんなのだろう。絶対的にグロい。テーマがグロい。のに、皮膚一枚隔てた向こうに快感があるこの感じ。ああ。これは、もはや理屈では説明不可能で、「考えるな、感じろ!」というのがファンの間では原則だったらしい。確かに。テーマは、いくつかありそうだけど、理不尽に交錯していて、多分ノリだけで作っちゃった部分も多々あるし、もうどうしようもない。抗いようがない。心の目で見ろ! フィーリング!
 テーマは、多分、思春期の終わりとか、大人による子供時代への復讐とか、女の悲劇と逆襲とか、理想と現実の残酷とか、とにかく世界のグロテスクな根底を大体網羅してる感じなのだとおもう。それを一言で表すと「少女革命」なのかしらね。全部見ると、このタイトルがなんだかすごく説得力あるんだよなぁ。たまに強烈に感情移入してしまうエピソードが出ていてのけぞった。
 そして、音楽がすごい。もう、理屈とか通用しない次元。寺山修司の弟子が作ったらしい。超納得。

 なによりも素敵なのはウテナ上映会を決行する仲間がいるということだとおもった。
 友人の家で酒を飲みながら、見た。そして語った。10年前のアニメを蔦屋で大人借りして楽しむ仲間がいることの素敵さ。いつまでもそんな風に楽しめる大人でいたい。そんな風に楽しむ仲間のいる大人でいたい。


 ウテナを見ている間は、卒論も就活も忘れられて幸せだった。

全は一

2005-05-18 02:59:54 | 日記
 最近、死ぬことばかり考えている。
 別に積極的に手首切ろーとか睡眠薬飲もーとか考えるわけではなく。人間いつかは死ぬんだ、ということから逆算して今の生き方を考えてみたり、どうせいつかは死んじゃうちっぽけな人間だ、という風に思ってなんだか安らかな気持ちになってみたり。
 全は一、一は全(ああ、今日読んだマンガがばれてしまう)(別にマンガ読んだからこういう思考が出てきたわけではないのだけれどな)(それにしてもハガレンは萌え要素が多すぎてどこに反応してよいのやら大パニックだよ。嬉しい悲鳴だよ)。

人にかりた本のこと

2005-05-17 00:49:24 | 日記
 本を読んでいたら、いつのまにか誰もいなくなっていた。家族全員、もう寝たらしい。目の前のテーブルには化粧水と美容液パックとオレンジジュースと綿棒とメガネケースがお行儀よく並んだまま、テレビは内村Pつけっぱなし、であった。使ったものは片付けよう、自分。
 今、友人に借りた菊地成孔を読んでいるだけども、人に借りた本というのはその存在自体がとてもおもしろい。一度あの子のフィルターを通してるんだーということを常に頭のどこかで意識しながら読む。この人の文体は、あの子にとっては麻薬らしい。そうなのかー、へぇー、ふーん、と思いながら読む。おもしろい。
 クラフト・エヴィング関係の本はほとんど弟から借りて読んでいるわけだけど、多分この「人から借りてる」感が癖になってるんだとおもう。まあ、クラフト・エヴィングを教えてあげたのはわたしだから、そのくらいの恩恵は受けていいはずだ。とおもう。

 杏仁豆腐たべたい夜中、コンビニ行きたい誘惑。いかんのぅ、心が元気になると、積極的に孤独を感じたくなるから。夜中のコンビニ、一人カフェでコーヒー、窓際のタバコ。