ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

世界に立ち向かうこと。

2006-05-22 02:28:27 | 日記
 これだけは誰にも負けない! というものがあればちょっとは心強く生きていけるかもしれない。
 誰にも何にもかなわない、という気分が自分世の中にいらないじゃん感を加速させる。特に職場で。わたしは、なんにも、できない! 無力! 無力!
 それでも無理矢理勝てそうなものを考えてみる……まあ、メガネへの愛情くらいしか思いつかなかったというオチ。それにしても、特に数値化したりできるものではないから、勝つとか負けるとか厳密に言えない。心意気の問題。
 職場で直面する無力問題は、しかし、心意気だけの問題じゃ済まなくて、「こういうケースの処理の仕方を知ってるor知らない」とか「この書籍を知っているor知らない」とか、「棚整理を的確に行えるorもたもたしかできない」とか、なんかこう目に見える形でガツンと来るのできっつい。社会人一年生なんてみんなこんなもんってことでいいのかな。この前サークルに顔出した時、久々に会ったY女史とも確認し合ったけどさ。つらさの種類はみんな違うけど、みんな違ってみんないいわけで(そうか?)、苦労を人とくらべたりしてもあんまり意味はないもんな。
 というか、意味がないと言えば、そもそも人に勝てるか負けちゃうか、勝てるものが一個もない、などと他人を基準にしたものの考え方がそもそもいけないような気がする。俄然そんな気がしてきた。自分一人でも世界に立ち向かえるようにすること。それがまずやらねばならないことだ。急務! 急務! 

おやすみたい。

2006-05-19 02:33:19 | 日記
 ハラが痛くて一日うずくまっておった。仕事のある日じゃなくてよかった、との見方もある。まあ、幸い今週は2連休なので(祝日休みじゃないので、世間並みに休日数を合わせるために特別休暇というのがある)、明日もお休み。明日ちゃんとお休みらしいことすればいいよね。

 どうもここのところ「ロングバケーション」が恋しい。いろんなレンタルやさん見てるけど、VHSしか置いてないんだよね。我が家にはDVDデッキしかない……。DVDボックス買っちゃうか? 「蟲師」買うだけでいっぱいいっぱいだけど、でもそのくらいやってもいいかもいいかも。お金、お金がないなぁ……。
 神様がくれた、長ーいお休み。ローング、バッケイショーン。ほしい。このフレイズ、ドラマ放映から10年(!)たった今でも鮮烈に覚えている。というか、中学生だった当時よりも今の方が、この言葉の重みがよくわかる。
 でも、お休みは、普段ちゃんとがんばってないと意味がないよね。がんばらないでお休みだけあるのは、ニートですもの。
 しかし、こうやって気に入ったものを繰り返し繰り返し見てしまうのは、その世界へ逃避したい願望の現われというか、見ている間はその世界の中にいられるんだよなぁ。見終わったあと、自分にふっと戻った時、とても悲しくてかったるい気持ちになる。ああー、戻ってきちゃったよという気持ちに。こういうのは不健全だよなぁ。思いながら、「耳すま」見て、「カウボーイビバップ」見て、「蟲師」見て、「ロンバケ」見るわけで。同じものばかりに繰り返し浸って、ちっとも前に進まない。でも、本当は前になんて進みたいわけじゃないので、進まないですむものならここで一生足踏みしていたい。というか、足踏みも面倒じゃい。あー。

いい一日。トトロ。

2006-05-16 00:00:34 | 日記
 うちの裏、アパート一つ隔てたところに大きな木があって、窓からのぞくと葉っぱがわさわさしている。
 今日は下に住んでる子供がリコーダーをぴーぽー練習していた。
 そんな情景が重なると、なんだかトトロの世界に住んでる気分になる。あれはリコーダーじゃなくてオカリナだったとおもうけど。うーん。ねこバスをお待ちしています。

 今日やっとこお近くの図書館でカードを作ったんだけども、図書館の近くも緑が多くて大変良いきもち。ああー、いい休日的な感じ。夜は、なぜか母校周辺ドライブをしてた両親の車にひろってもらって、妹も加わって、ファミレスでご飯。家族全員月曜休みだから、ほんとに最近よく家族が大集合している。お金がうきうきするからちっともかまわないけど。ふふ。

 いい休日だった。部屋の片付けはちっとも進んでないけど。ふふ。

「78」43ページ目に立ちすくむ。

2006-05-10 02:07:14 | 日記
 忘れ物大魔王だ。
 家を出る時、かなり入念に忘れ物がないか確認するのに、家を出てからケータイがなかったり、本がなかったり、お茶がなかったり、メガネがなかったり、時計がなかったり、傘がなかったり、アイポッドシャホーが充電できてなかったり。つまりかならずチェック項目そのものをどれか一つ忘れてしまうのだ。そして、階段をかけあがって忘れ物を取り、毎日毎日ギリギリで電車にすべりこむことになる。毎朝。
 今日はついに駅の近くに行くまで定期を忘れたことに気づかなくて、電車賃払って仕事に行くハメに……。とほほだよ。がっかりだよ。あまりにもがっかりだよ……! 帰りは10円安いバスで行こうとおもったら目の前で最終バスが去って行ったよ。あまりにもがっかりだよ……! 
 ここまでのうっかり&しょんぼりは異常な気がしてきた。呪いかなぁ。仕事中も、しょっちゅう凡ミスをする。別の仕事を頼まれると、今までやってた仕事がほいっと頭から抜けてしまったりする。そして放置して、それを別の人に発見されて注意されたりする。悲しすぎる。計算ミスとか、ありえない。テラテラかなしす。
 もうだいたいのションボリパターンはやりつくしたはずだから、そろそろ完璧な人間になれるはずなんだけどなぁ。同じ過ちは繰り返したくないものだ。悲しすぎる。

 そんなションボリな帰りの電車の中、読んでた本のある一行に目が釘付けになった。



 このままどのくらい遠くまで行けるだろう。



 ページの最後に記された一行。そのあとの余白とあいまって、なんだか吸い込まれるようだった。そのちょっと前の、「私はおそらく私自身から逃げ出したいだけで、場所や環境からの脱出はその代替にすぎなかった。」という一文があまりにも自分にあてはまるもんで血の気が引いていたところに上の一行が来て、なんだか完璧に打ちのめされて、原宿―代々木間を立ち尽くしてしまった。
 高校をさぼりがちだったこととか、早く仕事をやめて家庭に引きこもりたいとおもっていることとか、全部全部「私」から逃げるための手段だったのだとおもう。逃げたい。「私」という現象から逃げたい。消えたい。その衝動に突き動かされてここまで来た。それだけが、わたしの持つ唯一の、何もかもにたいする万能な動機だったのだ。
 このままどのくらい遠くまで行けるだろう。自分が小さくなって、見えなくなるまで、遠くに行きたい。
 吉田パパは本当に、こわいくらい素敵な話を書くなぁ。体のなかのいやなものがふわっととけるのを感じる。カメたちを見ている時みたいに。あるいはダリダリの腕をしびれさせながら眠る時のように。

へなへな。

2006-05-08 01:41:13 | 日記
 GWはずっとダリダリがうちにいたから、一回もパソコンつけなかったわ。あの子はヒマがあればずっといつまでもパソコンをいじっている。だめな子……! だめな子……!
 客商売にはGWなんてちっとも関係ない、むしろ本の流通が止まるからいろいろ大変なことの方が多いんだけども、友人の結婚式があったので、結果的に2連休はもらえたことになる。結婚式に出るのは初めてだったんだけど、なんだかすごいね、雰囲気が。あの雰囲気を味わうために250万も払うのだな。その価値はあるかもしれないよ。結婚式に出ると自分も結婚したくなっちゃうという都市伝説はあながち間違いではないとおもう。
 雰囲気、というか空気、というか。人生のスイッチが今までとまったく別のレールに切り替わる瞬間を肉眼で確認できる。ウエディングドレスはきれいだし、絶対恥ずかしいからやだ! と思ってたお父さんお母さんへの手紙は、いざ立ち会ってみるとすごい感動的だし。ちょっと結婚式&披露宴やりたくなってきた。と言ったら、ダリダリがあからさまにいやそうな顔をした。まあ、わたしもめんどくさい方が多いといえば多いんだけど。当日までのプロセスを友人本人に聞いて卒倒しそうになった。めんどうだ、こんな面倒なこと、金払ってまでできるか……! でも、でもなー。

 五月病、というか、どさくさにまぎれて無理無理やってきたことが、そろそろどさくさにまぎらわせることができなくなってきた感じー。仕事に、行きたくない……! 生きるために働く、と、働くために生きる、という概念の間を行ったり来たりの自転車操業。思考をとめた瞬間に、消えたい気持ちでいっぱいになるであろう。ひきこもりたい。外にでたくない。人に会いたくない。ををを、恥の多い人生を送ってきました。これ以上恥をさらしたくないのです。見えなくなりたい。
 仕事ができなくてヘマヘマしているのは新入社員的にはある種当たり前の光景なのかな。それにしてもわたしは人間としての出来が悪すぎるような気がする。もはや仕事限定の話ではなく。いつまでも人間の新米。うまく生きられない。しんどい。こんなタイミングで5連勤。ををー。

初任給の使い道。

2006-05-02 00:48:57 | 日記
 浅草橋の、水上バス乗り場付近にある回転寿司は、我が家ではほとんど都市伝説となっていた。前に一度食べたとき、水上バスが出るまでというタイムリミットも手伝って、ものすごいおいしい……! という印象が頭にこびりついていたのだった。で、今回、初任給で家族に寿司をおごらなければならないという我が家の慣習(ではないみたいだけど、バイトの初任給もそんな感じだったから、なんかそんなもんだという気持ちが抜けない)にしたがって、あの回転寿司にもう一度行くことにした。いもも初任給が出たので、二人で両親にご馳走するという形をとって。
 この記録的な暑さの中(30度越えってなんだよ)、もしかしたらあの伝説は幻だったのかもしれない……という不安を抱きながら食べたおすしは、やっぱりものすごくおいしかった。まわっているとは思えない。もぐもぐ食べた。
 その後、水上バスに乗るつもりだったけど、花やしきもおもしろいんじゃね? という雰囲気になり、急遽行き先を花やしきに変更した。
 雷門をくぐりぬけ、仲見世をぶらぶらし、たどりついた、花やしきは、案外人が多くにぎわっていた。ちょうどいいスケール感なのかもしれない。見渡せる程度。
 ローラーコースターが故障する瞬間に立ち会った。たぶん売れない役者のバイトだろうけど、昔の科学小説の宇宙服みたいな、全身銀色の衣装を纏い、おもちゃみたいなカツラでちびまるこちゃんの花輪くんみたいな髪型を演出したどうしようもない感じのお兄さんがうろうろしているのに遭遇した。多分ディズニーランドでいうところの、ミッキーの着ぐるみ的役割なのだろうけど……。こんなキャラ設定不明な、しかも着ぐるみじゃなく人間使うなんて、いい度胸している。しかも、お兄さんのキャラ立ちは完璧で、王子様モードのミッチーの粗悪パロディみたいな(褒め言葉)。つねにかっこいい。もうかっこいいとしか言えない。「美しいおじょうさん・・・」とか言いながら近づいてくる。ディズニーランドみたく混んでない分、客に気軽に近寄ってきて、普通に会話とかしかけてくる。腹筋を意識せざるを得ないほど笑わせていただいた。生身の着ぐるみのパワーはほとんど暴力的だった。もうとても文章にできない……! みんな花やしきにいけばいいとおもう。GWでもほどよい空き具合だし。

 お寿司以外は、全部お父さんのお金で遊ばしてもらった。社会人としてどうなのか。本当にどうなのか。しかし、家族でおでかけ楽しいなぁ。なんでこんなに楽しいだろう。たまにしか家族4人そろわないからかねぇ。もともと仲は良い方だとはおもうけど。「大人4人」って感じが、いいのかもしれない。家族だけど、もう「大人2人子供2人」じゃないのだ。ちょっとさびしい気もするけど。でも、時間の流れってのはステキだとおもうのだ。