ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

この道は、いつ。

2008-05-27 00:10:45 | 日記
 小説みたいな恋をしてみたかった、と、三週間に一回くらいの周期で思う。
 それは小説みたいであるがゆえに、都合よく、心地よく、最高に甘くて優しくて、小説みたいであるがゆえに始めと終わりが存在する。
 終わってもいいから、そんな風になってもみたかった。いっそ。心中とか本気で考えるくらいの、そんなこんなをしてみたかった。
 女にめろめろになる男というものを見てみたい。優位に立つと、案外つまらないというのが友人の談であるけれど。多分それはそうなんだろうなーと感覚的にわかってはいるけれど。
 甘やかされたいのよ。運命的に。
 今、すべてが逆で、かわりに平穏。

 ときおり、とてつもなく、イライラする。自分で選んだので、誰にも当たれないのが、さらに、イライラを増幅させるのです。

 知らない土地に閉じ込められることが本当に幸せなのかなぁ。望まれて行くのならともかく。これは小説じゃないから、わたしは多分たいして望まれているわけでもないような気がする。

 ずっと前から知ってたことを、反復しているだけだから、これは単なるグチなのだ。
 いつから出口なくなったんだろう。泣きたい。

すすまない。

2008-05-26 00:35:28 | 日記
 足りないのは五感という認識だなぁ、とおもう。言葉だけに頼りますが、言葉だけのものになってはいけない。というのを、菊池なるたんのエッセイ読んで思った。味覚とか、食へのこだわりとか、ごはん食べるのが好きではないわたしはみおとしがち。
 言葉にも体がなければいけない。


 マンガ家志望の昔の友人と久しぶりに会う。創作を本気で志望している、多分唯一の友人。
 昔はマンガ家志望の友達がいっぱいいたのに、みんな大人の階段のぼっちまった、と彼女は嘆く。そりゃ、そうだろうよ。そっちが普通なんだよ。
 小説家志望の人間って、リアルでは見たことがない。本物の作家は大学の同じゼミにいたけど。ワナビなんて、自分含め気持ち悪いだけだから友達にはなりたくないけどな。しかし、小説っていつまでたっても可能性があるだけタチが悪いよな。マンガ家にはなんとなく年齢的なタイムリミットがありそうだ。それだけに、彼女はがんばっている。
 わたしがどうにかがんばり続けていられるのは、彼女がいるおかげだとおもう。ありがたい。お互い、支えあってがんばっていこう、と確認をしあった。

よい季節。

2008-05-19 06:42:13 | 日記
 社会人も三年目で、もうそろそろシャレにならないなぁ、とおもう。大学出た人、という気持ちではもはやいかん。しかし、すっかり規則正しいバイト生活で、ちゃんと働いている大学の友人たちにたまに会っても、空気が違うんだよ、空気が。離陸し損ねたなぁ。一応、一年ちょいは正社員やってたのに。だからなんとなく中学の時の友人と会いたくなるのだな(主婦&学生だからなー)。

 五月の空気は素敵だ。
 将来への不安はあるが、今この瞬間だけを切り取ってみれば、わたしはとても気に入っている。きちんと時間の決まった仕事。好きな本だけそろった、眺めのいい部屋。ニコニコとアニメが好きなときに見られる生活。初夏の空気はきらきらと輝いて、わたしはとても穏やかな気持ち。先のこと、遠くのことは見えないふりで。近視だもの。

フローティングワールド。

2008-05-17 00:56:58 | 日記
 すべての根っこは苛立ちだ、とふと気づく。
 ちいさな、一つ一つはとるにたらない苛立ち。細かく降り積もって、世界になる。
 理解できないことと、うまく伝わらないこと。
 一方通行と通行止めだらけの世界だ。しかもカーナビにも乗らない細かい道ばかり。そういう地図を想像してみる。脳の中にも似ているかもしれない。人間がいっぱいあつまると、これだから。でも、あつまらないとさびしいしなぁ。


 昔と嗜好が変わったなぁ、と気づく瞬間がいくつもあって、きっと自分が気づいているより実際には変化は多種多様なのだろう。せめて自覚できた分だけでも忘れないようにしたい。とおもうけれど、日々はるるるると流れるので変化の継ぎ目を見つけるのはとても難しい。
 そういうのも全部含めて、年を取るのは楽しい。老いること。若さよりもよっぽどしっくりくるし、安心する。
 年々、季節の美しさが増している気がする。それも、年をとる楽しみの一つだ。