ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

お散歩大臣荒川アンダーザブリッジ

2006-08-15 02:33:08 | お散歩大臣
 お盆とかちっとも関係ない日々ですが。
 今日は普通に公休だったから、お盆休み中のY女史とおでかけ。
 下北沢に集合して、おしゃれカフェに連れてってもらう。落ち着いた店内、インテリアとかカップとかも凝ってて、二人でおしゃべりするにはとても落ち着く感じ。おされかふぇって落ち着かないんじゃないかと勝手におもっていたけれど、自分に合ったとこ探せばいいんだな。まあ、一人でオシャレカフェに入って楽しみつくす自信はないけど。それなりにいいもんだとおもった。今日の収穫。
 その後、わたしと同じく河に萌えを感じるY女史なので、こんな天気のいいくっきり晴れた日なのだし思い切って荒川行きを提案したらあっさりオーケーが出たから、この前行った荒川にもう一度行くことに。何度来ても、荒川の荒川力はすごい。Y女史もわかってくれたようだ。空の広さと、東京から隔てられた悲しみと安心感を存分に堪能しながら、ぼうっとして、それからゆっくり橋を渡る。わたった後は土手に腰を下ろし、しばしば河原の犬たちと川面と空飛ぶ高速道路を堪能する。時折、飛行機が飛んでいくのが見える。空が広くてはっきりしてるから、飛行機がぽつんと脈絡なく空に浮かんでいるのがよくわかる。なんて、孤独と不安に根ざした安心の場所だろう。懐かしい気がするのはなぜなんだろう。ここに来ると子供のころに読んだ「オズの魔法使い」を思い出す。知らない土地に放り出された不安感と、その異世界を妙にリアルに近しく感じていた子供の頃のわたしの気持ちと。
 存分に荒川を堪能してから、駅まで歩き、駅前の安いチェーンの居酒屋で夕ご飯。さわがしい居酒屋でしゃべるのは、落ち着いたカフェでしゃべるのとまた違った安心感がある。どんなことをしゃべったって、この喧騒にまぎれてしまうんだから、せいぜいしゃべりたいことをしゃべってしまおう、という気持ち。それができる相手でもあるし。久々に、自分が作ったのではない、味のあるご飯を食べたナーとおもった。安いチェーンの居酒屋のごはんに感動できる自分はとても安上がりでかわいらしいとおもう。
 総武線で我らがホームタウン新宿に戻る。しゃべり足りなかったので、本屋に併設されてる深緑色の禁煙カフェで延長戦。本屋を物色してやっと帰路につく。
 彼女から聞いたヘヴィな話は2つ。ぐぅの音も出ない。どうしたらいいかわからなかった。下手ななぐさめはもはや通用しない次元だとおもった。今日とにかく楽しく過ごすこと、できることはしようと常に心の準備をしておくこと、できたのはそれくらい。どうしたら、よかったんだろう?

 昨日、帰ったらなんだか疲れていて、体よりも精神的にどうやらドロドロ疲れていて、ほとんど何の用意もすまさずにベッドに倒れこみ、起きたら部屋が昨日のままでなんだか鬱ダナーとおもった。知らないうちに停電が起きて、復旧していた。我が家は大丈夫なところにあったっぽいけど。なんだかなーとおもった。久々に、睡眠過多の頭痛がした。今日はキャンセルしようかと、正直おもっていた。でも、帰ってきて、わたしのあたまは非常にすっきりしている。どろどろしてたストレスがすっかり抜けている。心なしか日ごろ悩まされている肩こりも軽くなったような?
 気の合う友達と会うというのは、本当に大事なことだ。この前M姫の新居に遊びに行った時にも感じたけれど。Y女史は散歩の趣味が合うとても貴重な友人。今日は、久々に彼女と一緒に散歩できてとても楽しかった。彼女くらいしか通じない話題もいくつかあって、それを話せたこともとても大きい。普段、いかに周りとコミュニケーション不全に陥っているか痛感した。職場の人たち、尊敬できるいい人たちばかりだけど、どうもなじめない。友人になれそうな要素はかけらもない。ちょっとはプライベートな話もできるようになるとだいぶ楽なんだろうけど。なるべく、友人と会う機会を逃さないようにしよう、とおもった。
 ああ、今はひさびさにとてもリラックスした気分。明日仕事に行くのもちっともイヤじゃない。いつも、こんな気分でいられたらいいのになぁ。

お散歩大臣スター化計画☆

2006-01-12 01:09:38 | お散歩大臣
 今年初のサークルに行った。で、久しぶりに会えた友人とまたもお散歩を決行。地下鉄駅でしばらく路線図を眺めた後、豊洲という駅名から即座に「スター化計画」を連想。即決。キャッチーであることが散歩のすべて。まあ、なんとなく東京の右下ら辺に行きたい気持ちもあった。あの辺はとても楽しい。隅田川が好き。
 豊洲ら辺は、大きくて新しいビルがあるくせに空が妙に広いという変な場所。らぶさんばでぃとぅないっ♪ な感じがする。海の近くら辺はだいたいそんな感じだ。道路が妙に広く、人家が極端に少ない。
 いやな感じのカモメがぐるぐる空を飛んでるさまはちょっとこわかった。カモメは不必要に大きくてぬるっとしてて、強そうだ。
 海ら辺がもやってて、そのもやが夕方の色を映していて、幻想的でとてもよかった。昔々読んだファンタジー小説の風景を想像する時みたいな気持ちにさせられた。
 人の都合をあんまり考えてない、ほとんど車用みたいな道をぐんぐん歩くと隅田川に着いた。隅田川は、川幅が広い割に水面が歩道ぎりぎりまでなみなみしている感じがものすごく好き。なんか、生理的快感とでもいうようなものがある。脳じゃなくて体で感じる何か。ディズニーランドのいくつかの乗り物でも感じる(イッツアスモールワールドはとてもくだらないアトラクションだとおもうけど、水を感じたくておもわず乗ってしまう)。基本的に水でテンションがあがる性分なのだ。隅田川沿いの都会感と生活感の混在ぐあいも大好き。あたりはすでに暗くて、ビルの明かりが水面にちらちらして魅惑的だった。ビルとビルとの間に突如出現する東京タワーも絶妙な大きな。人気のない、水面がなみなみしている暗い隅田川沿いで、ビルの明かりと東京タワーをバックに告白されたら思わずオッケーしてしまいそうだ、と友人と話す。こういう雰囲気を共有なんてされたら、多分イチコロ。でも、東京タワーがあと一ミリでも大きく見えるところじゃだめなんだ。難しいね、人生と乙女心。
 さらに歩いて橋を渡ると、突如として銀座だった。歌舞伎座ばばーん。こんなものが街のいいとこに構えているなんて、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。それにしても銀座はすごい街だ。銀座のオーラはちょっとすごい。ブランドショップなんかを眺めながら銀座を突っ切ると、だんだん銀座力が衰えていき、銀座力が完璧に消えたところで新橋に到着する。まったくうまくできてるなあ。新橋からまあるい緑の山手線でおうちへ帰った。山の手線は、どっからどう乗ってもかならず新宿に連れてってくれるから好き。


 隅田川沿いできままに一人暮らししてみたいなぁ。