阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

政治の使命とは

2007年03月17日 22時27分32秒 | 政治
 紛争地域でのボランティアは、毎日、人の悲しみにふれる仕事でした。

 カンボジアやモザンビークでは、心身に深い傷を負った人々と一緒に生活しました。平和をつくるための選挙の実施や、除隊兵士の社会復帰、さらに農村開発事業に取り組みました。

 一緒に活動していた仲間が射殺され、私自身も銃撃を受けました。しかし、紛争で傷ついた人々に笑顔が戻り、増えていく喜び。それを感じるために活動していたように思います。


 日本での政治活動は、毎日、人々の不安にふれる仕事でした。

 格差社会は確実に進行しています。先日も、障害を持った夫の世話と仕事に疲れ果てたと、初対面の女性が私の目の前で泣き崩れました。

 政治の役割、それは、苦しむ人、弱い立場の人を救うこと。それ以外にはありません。しかし、今の自民党政治はその使命を果たしているでしょうか? この数年、本来の役割から大きく逸脱してしまったと感じています。

 世の中のすべての問題を政治の力で解決できるわけではありません。

 しかし、悲しみや苦しみを受けとめるやさしさのない政治、問題の社会的背景を真摯に見つめる姿勢のない政治に存在価値はありません。

 20代の頃はビジネスマンとして日本の製品を海外に売り込み、30代は国連やNGOのスタッフとして紛争地の「平和構築」に取り組んできました。また、衆議院議員の政策秘書として、現場で起こっている問題を国会に提起しました。

 また、同時に教師として、時にジャーナリストとして、そんな問題を人々と共有する仕事にも情熱を注ぎました。

 政治を志した40歳からは、毎日毎日歩いて話を聞く生活。30000軒近くを歩きました。そこで見たもの、それは、豊かなはずの日本が、まさに地方から崩壊しつつある様子です。

 次の挑戦は、私にとっての集大成。人生を賭けての挑戦になることでしょう。私のルーツでもある和歌山で、人々の笑顔を増やし、不安をなくすための活動。我が身を捧げる覚悟はできています。
 
 これまでの経験は、この挑戦のためにあったように感じています。
 
 現職の方は、同じ思いを抱く同志だと感じています。真正面から、さやわかに挑戦します!

 阪口 直人


 (今の微妙な立場ゆえ、表現が少し曖昧であること、ご理解下さい!)


写真:元ポル・ポト派兵士の社会復帰支援活動(2002年)


さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ


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5 コメント

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Unknown (730)
2007-03-17 23:39:26
阪口さんには是非早く国会に乗り込んでほしいと考えています。真摯に多くの方々の声に耳を傾けてこられた日々は必ずや阪口さんの追い風となることでしょう。さまざまな舞台でいつでも自分にも他人にも誠実に生きてこられたことが、その言葉、その文章から伝わってきます。
どうか、信念のままに進んでいただきたいと思っております。
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全力疾走で! (阪口直人)
2007-03-18 02:22:04

 コメントありがとうございます。仕事に向う真摯な姿勢は、まさに730さんから学んだことが非常に多かったと思います。私は未だ足元にも及びません。でも、私のような人間でも、私たちの未来を守るために果たせる役割は沢山あると思います。与えられた機会を天命と思い、全力で走ります。
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地球の裏から応援しています。 (ogawa)
2007-03-18 07:18:41
阪口さん、こんにちは。
ogawaです。
ホンジュラスでの活動終了後
11月からニカラグアで働いています。

阪口さんが新しい挑戦をすることを知りました。
阪口さんが書いていたように、世界には貧しい人達が沢山いますし、日本に住む人達は様々なしがらみや不公平を抱え
暮らしにくい日本になっていると思います。
途上国は経済的には貧しいかもしれませんが
心の豊かさは日本以上かも知れませんね。

私たちが住みやすい日本を作り上げてくれることを
楽しみにしています。
阪口さんのパワーならできる!

世界の裏側からいつも応援しています。
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いつも励まされます! (阪口直人)
2007-03-18 08:23:39

 ニカラグアからのコメントありがとうございます。ogawaさんのメッセージにはいつも励まされます。

 ニカラグアには行ったことはありませんが、1999年、隣のコスタリカには、エコツーリズムと経済発展についての調査で行ったことがあります。

 その時に通訳をしてくれたのが、ニカラグアからの難民である医師でした。1972年のニカラグア大地震で倒壊した建物の多くが未だ修復されていなかったり、工場排水や化学物質の不法投棄によってニカラグア湖の汚染が大変深刻なことを例に、環境立国として発展するコスタリカとの違いが政治家の指導力の違いであることを嘆いていたのが印象的でした。
 エコツーリズム立国として、また軍隊を持たない国として中米の平和、環境をリードするコスタリカ。後進性を逆手に取って改革を進めたこの国の政策は、日本の地方が学ぶべき要素が沢山あると思います。

 またお会いして、中米での経験をお聞きしたいです。
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捲土重来 (730)
2007-03-18 22:46:45
私事で恐縮ですが、捲土重来、この四字熟語を私は、苦しいときいつも思い浮かべておりました。
敗れたものが、勢いを増して盛り返す。これは阪口さんのあきらめない精神、メルアドにもなっている言葉とも通じるような気がします。河野氏に地盤で善戦されてきた阪口さん。すぐに結果が出なくても、いつでもファイティングポーズをとり続ける姿は頭が下がります。
心通う政治をこれからも目指してください。
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