明日の深夜、日本を発ち、ミャンマーに行く予定です。
今回は、民主化運動の指導者、アウンサンスーチーさんに会うことになりました。世界中から面会希望者が押し寄せる中、私を選んでくださったことの責任と使命を心に刻み、彼女の思いをしっかりと受け止めたいと思います。
もちろん、沢山の質問を考えていますし、ミャンマーの経済発展について日本が寄与できる方向性について、様々な提案も用意しています。しかし、まずは、彼女の要望、期待、そしてビジョンを聞くことを重視したいと思います。4日間の滞在中、彼女をはじめとする民主化勢力の方々と、現地情勢、そして現地の変化を知るためのヒアリングを行います。
アウンサンスーチーさんとは、1996年3月以来16年ぶりの再会になります。軟禁状態を解除されていた当時、彼女はヤンゴンの自宅前で、毎週末に対話集会を行っており、私が訪ねた時は、マハートマ・ガンジーの「非暴力・不服従運動」について熱心に語っていました。私は4回にわたって通い、彼女に幾つかの質問をしました。「仏教の教えに基づき、インドの人にも負けない忍耐と寛容の精神で、自由と民主化を実現する」そんな信念を、時に聴衆を笑わせながら語る彼女の姿。その気高い精神に、私は心底感銘を受けました。米国のオバマ大統領が「もっとも影響を受けた人物」とアウンサンスーチーさんを挙げ、その勇気を称賛していますが、世界中が彼女からインスピレーションを与えられたことと思います。
国会議員になってからは、4回にわたって電話会談を実施。岡田克也元外務大臣、前原誠司元外務大臣と彼女の会談も、衆議院議員会館の私の部屋などで行いました。4回の電話対談については、このブログでも紹介しています。
今回は自宅に招いて頂いての会談になります。私自身が20年にわたって行ってきた民主化支援活動の経験を踏まえ、全身全霊で彼女のメッセージを受け止める決意です。
写真は、アウンサンスーチーさんがスピーチしている姿(1996年3月)。このフォトスタンド、彼女にプレゼントする予定です。
今日は成人式や消防出初式に出席して、今、戻ったところです。
私自身というよりも、まわりの多くの皆さんに支えられて、貴重な機会を頂いている感じがします。何より、それを確実に次につなげていかなくてはという強い気持ちを持って、しっかりとアウンサンスーチーさん、また、現地の、未来を担う方々との対話を続けていきたいと思います。
和歌山の特産品もお土産に準備しました。もう少し資料を読み込んで、今夜出発です。
それにしても、ムハマド・ユヌス氏といい、アハティサーリ元大統領といい、ノーベル平和賞受賞者と個人的な信頼関係を築いている阪口さんを、民主党はもっと活用しなきゃと思います。議員になる以前の活動の大切さを実感します。