阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

外国人による被災地ボランティア-ロシア人グループの活動に参加

2011年06月26日 23時59分44秒 | ボランティア

 被災地では、国際機関や外国人ボランティアの活躍も目につきます。この週末は、国連世界食糧計画(WFP)、および私の友人のロシア人のグループの石巻市での活動に参加、また視察を行いました。

 石巻市訪問は震災発生後、5回目になります。市内のがれきは、私が最初に訪ねた3月下旬に比べると見違えるほど整理されたように見えましたが、被災者の方々の本当の苦しみはこれからかもしれません。一刻も早く、少しでも安心につながる生活再建策を提示、実行するのは政治の役割ですが、政治には果たせない役割、それは、感動や共感、また癒しなどは、人と人の心のふれあいが生みだすものだと思います。

 友人のロシア人、マリナさんも、そんな側面から活動を行っているひとりです。外国人としての独自の視点で様々な支援活動を行っていますが、今回は避難所の方々に元気になってもらう目的で、ロシアの音楽や踊りを披露。被災者と一体になった雰囲気と群馬交響楽団のアンサンブルとの見事なコラボレーションは本当に感動的でした。心と心がつながる温かい時間でした。

 驚いたのは、今回参加したロシア人ボランティアの方々は、それぞれ専門性の高い仕事を通して日本社会にも貢献している人たちばかりで、今回の活動を通して知り合うまでは、お互いに見ず知らずの人が殆どだったそうです。しかし、仕事の合間に猛練習。民族衣装を着て息の合った踊りやコーラスを披露してくれました。被災者の方々も一緒に歌い、また踊りにも参加して盛り上がりました。

 マリナさんとは、昨年12月にカンボジアで行われた「アジア政党会議」で知り合ったのですが、震災後の原発事故に関するロシアでのニュース報道があまりにもネガティブだったため、心配するご両親を気遣って一度は帰国。しかし、大好きな日本の人のために役に立ちたい一心で再来日。以来、寝る間も惜しんで支援活動を続けてくれています。

 それにしても、バラライカの音色に乗ったロシアの音楽、私は高校生の頃から大好きでした。カリンカや赤いサラファン、モスクワ郊外の夕べなどはロシア語でも練習したのですが、まだ、かなり覚えていることを再発見しました。

 今回は、他にも一心に活動を続ける多くの外国人に出会いました。ずっと泊まり込みで活動しているパキスタン人の若者や、黙々と汚泥の処理を続けているフランス人の青年。成熟した考えと、ひたむきな活動に本当に感動しました。心から感謝、感謝です。




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