代表選挙が終わってからは、ひたすら事業仕分けに集中しています。昨日、報告書を提出しましたが、まだまだ深掘りをするため調査を続けているところです。
さて、今、尖閣諸島の問題が日中の大きな懸案事項になっています。日本としては尖閣諸島に領土問題は存在しないという大前提に立ち、粛々と処理をするしかありません。安易な妥協は絶対にすべきではありません。
一方で、問題が長引くと日中双方に大きな悪影響を与えます。政府高官の協議が機能しなくなった今、あらゆる外交ルートを使って問題解決に動く時ですが、私はまさに議員外交の出番だと思います。
一昨日、ノルウェーの外交防衛議員団が来日し、意見交換を行いました。私は紛争の調停や仲介役として中東和平やスリランカ和平、またクラスター爆弾の廃絶について大きな成果を挙げているノルウェーの外交について強い関心を持っていたので、夜は大使公邸でのレセプションに参加し、多くの議員と意見交換をしました。
彼らも言っていたことですが、紛争の当事者、特に強硬な姿勢を続ける側は一度振り上げた拳をどのようにおろすべきか、或いはさらに闘うのか、決断の時を探っています。しかし、今の状態が続けば双方に大きな不利益が生じるわけですから、中国側としてもいくつかの着地点を想定しているはずです。
沸騰する国内世論を抑えなくては政権自体が危機的状況に陥りますから、先方の事情についても一定の理解を示すべきでしょう。その上で、個人的な信頼関係を持った議員が、首相の特使として、或いはその前段階の交渉役と赴き、落としどころを探るのです。一回で上手くいくものではなく、また、それは秘密裏に行う必要もあるでしょう。しかし、今まさに、議員が、政党が築いた信頼関係を生かすべき時です。そういう意味では、前首相である鳩山由紀夫衆議院議員や、胡錦濤国家主席ともパイプを持つ小沢一郎元幹事長には大きな役割を果たせる可能性があると思います。
さて、議員外交は、私自身にとっても大きなテーマです。昨日は国会で「キルギス問題を考える会」を開催し、首藤信彦衆議院議員、日本キルギス人協会の会長を務めるイバラット・サマコワさんとともにキルギスの報告会を実施しました。
その中で私たちが提案したのは10月10日に行われるキルギス議会選挙の選挙監視員として国会議員に参加を呼び掛けることでした。
1992年以降、私は紛争(post-conflict)地域での選挙監視活動に長期、短期を合わせると計16回参加しました。その中でいつも目にしたのは、EUや米国の民主党、共和党などが派遣する選挙監視チームの存在の大きさです。彼らはその後も平和構築、復興支援、さらに経済協力の各段階におけるドナーとしての政策決定を行う側ですから、選挙監視後の声明には、世界が注目しています。私は国連やNGOの一員として参加をしながら、ずっと日本にもこのような文化を作るべきと思っていました。国会議員となった今、何としてもきっかけを作りたいと思い、8月の来訪時にはオトゥンバエワ大統領やサリエフ中央選管委員長にお願いをした結果、国会宛てに招待状を出してもらうことができました。
キルギス共和国は今、大統領制から議院内閣制に移行する大きなチャレンジの真っ最中です。アフガニスタンやパキスタンなど地域における不安定化要因がある中、「腐敗や人権侵害があっても強いリーダー」ではなく、国民参加型の統治を目指すことはリスクがあることですが、だからこそ応援する価値があるのです。
不正や暴力を未然に防ぐためのモラルサポートを行う、そして選挙の評価を世界に発信する。自分自身が選挙のプロであるからこそ、そして、その後の政策決定に影響力を行使できるからこそ、議員が選挙監視を行う意義があります。臨時国会がスタートした直後であり、私自身が果たして参加できるのか、かなり微妙な時期ではありますが、できる限り多くの日本の国会議員に超党派で参加をして頂きたく、チームの派遣、運営について全力で取り組んでいきます。
阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
阪口直人のつぶやき(ツイッター)
ブログ「もうひとりの阪口直人」
さて、今、尖閣諸島の問題が日中の大きな懸案事項になっています。日本としては尖閣諸島に領土問題は存在しないという大前提に立ち、粛々と処理をするしかありません。安易な妥協は絶対にすべきではありません。
一方で、問題が長引くと日中双方に大きな悪影響を与えます。政府高官の協議が機能しなくなった今、あらゆる外交ルートを使って問題解決に動く時ですが、私はまさに議員外交の出番だと思います。
一昨日、ノルウェーの外交防衛議員団が来日し、意見交換を行いました。私は紛争の調停や仲介役として中東和平やスリランカ和平、またクラスター爆弾の廃絶について大きな成果を挙げているノルウェーの外交について強い関心を持っていたので、夜は大使公邸でのレセプションに参加し、多くの議員と意見交換をしました。
彼らも言っていたことですが、紛争の当事者、特に強硬な姿勢を続ける側は一度振り上げた拳をどのようにおろすべきか、或いはさらに闘うのか、決断の時を探っています。しかし、今の状態が続けば双方に大きな不利益が生じるわけですから、中国側としてもいくつかの着地点を想定しているはずです。
沸騰する国内世論を抑えなくては政権自体が危機的状況に陥りますから、先方の事情についても一定の理解を示すべきでしょう。その上で、個人的な信頼関係を持った議員が、首相の特使として、或いはその前段階の交渉役と赴き、落としどころを探るのです。一回で上手くいくものではなく、また、それは秘密裏に行う必要もあるでしょう。しかし、今まさに、議員が、政党が築いた信頼関係を生かすべき時です。そういう意味では、前首相である鳩山由紀夫衆議院議員や、胡錦濤国家主席ともパイプを持つ小沢一郎元幹事長には大きな役割を果たせる可能性があると思います。
さて、議員外交は、私自身にとっても大きなテーマです。昨日は国会で「キルギス問題を考える会」を開催し、首藤信彦衆議院議員、日本キルギス人協会の会長を務めるイバラット・サマコワさんとともにキルギスの報告会を実施しました。
その中で私たちが提案したのは10月10日に行われるキルギス議会選挙の選挙監視員として国会議員に参加を呼び掛けることでした。
1992年以降、私は紛争(post-conflict)地域での選挙監視活動に長期、短期を合わせると計16回参加しました。その中でいつも目にしたのは、EUや米国の民主党、共和党などが派遣する選挙監視チームの存在の大きさです。彼らはその後も平和構築、復興支援、さらに経済協力の各段階におけるドナーとしての政策決定を行う側ですから、選挙監視後の声明には、世界が注目しています。私は国連やNGOの一員として参加をしながら、ずっと日本にもこのような文化を作るべきと思っていました。国会議員となった今、何としてもきっかけを作りたいと思い、8月の来訪時にはオトゥンバエワ大統領やサリエフ中央選管委員長にお願いをした結果、国会宛てに招待状を出してもらうことができました。
キルギス共和国は今、大統領制から議院内閣制に移行する大きなチャレンジの真っ最中です。アフガニスタンやパキスタンなど地域における不安定化要因がある中、「腐敗や人権侵害があっても強いリーダー」ではなく、国民参加型の統治を目指すことはリスクがあることですが、だからこそ応援する価値があるのです。
不正や暴力を未然に防ぐためのモラルサポートを行う、そして選挙の評価を世界に発信する。自分自身が選挙のプロであるからこそ、そして、その後の政策決定に影響力を行使できるからこそ、議員が選挙監視を行う意義があります。臨時国会がスタートした直後であり、私自身が果たして参加できるのか、かなり微妙な時期ではありますが、できる限り多くの日本の国会議員に超党派で参加をして頂きたく、チームの派遣、運営について全力で取り組んでいきます。
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