ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

コロラドの旅(5) エバンス山頂

2009-08-05 | アメリカの州立公園ほか


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朝起きてみると、キャンプホストはバックでトレイラーを入れるのをあきらめたようで、頭からサイトにトラックとトレイラーを突っ込んでいる。頭から入るならなぜバックで入らないのか?一度頭から入れちゃったら出るのが大変だぞ。
朝食後、Mt. Evans へ登る。キャンプ場のすぐ脇からMt. Evans Scenic Byway という有料道路が始まる。ここもArapaho 国立森林公園の管轄下。なんでも北米で一番標高の高いところまでいける舗装道だそうである。車1台につき10ドルで3日間有効のパスがもらえる。料金所のあるEcho Lake から頂上の駐車場まで14.5マイル(約23 km)。まずは3マイル地点にある、Nature Centerに立ち寄る。標高11,600フィート(約3,530 m)、この辺りが森林限界の上部、木の生えていないツンドラがもうすぐ目の前。高山植物がきれいである。この辺りの松(Bristlecone Pine)は幹が太くて、枝が短く非常に変わった形をしている。



なんかバオバブの松版って感じ。なんでもこれで樹齢1500年以上、とても険しい環境でゆっくり生長している松で年輪が見えないほど詰まっている。ループトレイルを一周し、Nature Center に戻ってくると、ちょうど’パークレンジャーがドアを開けてくれ、子チャックたちにジュニアレンジャープログラムとバッジをくれたよ。Nature Centerを後にし、さらに登る。道はやがて森林限界を越え、ツンドラへ。
道路は舗装されていてもガードレールなどはなく、崖っぷちのカーブでは見えるのは空だけと結構怖い。やがて9マイルマーカーの地点にSummit Lake が見えてきた。駐車場にトラックを停め、湖を見学する。


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標高12,900フィート(約3,900 m)で、風がつめたく、すぐ近くに万年雪が見える。湖を後にし、さらに九十九折れの道を登って行く。北米で一番標高の高い舗装路ということで自転車の世界ではとても有名な場所らしく、非常に多くの自転車が登って行く。こんな標高の高いところでよく高山病にならないものだなぁ。たいした体力だ。やがて頂上の駐車場に到着。標高は14,160フィート(約4,320 m)。駐車場の周りにはなんと野生のMountain goats (漢字で書くと山山羊?)が群れている。



トイレから出られなくなったサイクリスト。


ここから徒歩で頂上まで登る。距離は約600 m。「お腹が空いた。」と駄々をこねる子チャック(弟)をなだめすかしながらゆっくりと登る。やっと頂上へ。標高14,280フィート (約4,360 m)
ここからの眺めは素晴らしい。カメラを持ってグルッと一周パノラマ写真を撮る。うまく繋がるだろうか?


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駐車場へ下り、山山羊を再び見学してから、山を降りる。






もうお腹ペコペコ。こんなに面白いところならお弁当を持ってくればよかった。そうすればもっとゆっくりできたのにね。
キャンプ場へ戻り、昼食にする。午後はキャンプ場でゆっくりと過ごす。午後からは天気は曇り、時々小雨がぱらつく。午後3時過ぎから炭を熾し、ダッチオーブンで豚肉とサワークラウトのビール煮を煮始める。ちょうど煮上がった、午後5時過ぎ、再び小雨が降ってきたので、仕方がない、キャンパーの中で夕食とする。夕食後、雨も上がったので、外でキャンプファイヤーを楽しむ。しかし、我が家の裏のキャンプサイトの家族連れがうるさい。非常に大きな音量で音楽を流している。「まったくなんてこった!」あのうるさいキャンプ場が嫌でニューメキシコからコロラドまで来たというのに・・・・・・
キャンプの醍醐味というのはやっぱり、川のせせらぎ、鳥のさえずり、遠くで響く薪を割る音、を聞きながらのキャンプファイヤーでしょうが。それがたった一組のキャンパーのおかげで台無しだわ。空に再び雲が出てきたので思わず、このまま大雨になれ、雷になれと祈る。そうすると本当に雨が降り始めた。キャンプファイヤーを切り上げ、キャンパーの中でシャワーを浴びることにする。雨はどんどん強くなり、やがて稲光と雷鳴、オマケに雹まで降ってきた。「やぁーざまーみろ!これでお前らのパーティーも終わりだ!」と思いきや一向にうるさい音楽は鳴り止まない。仕舞いには雨が止んでしまった。「負けた・・・・」パパチャックの念力や神の加護も負けてしまった。敗北感を抱いたままベットにもぐりこむ。


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