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こだわりのあなろぐ盤

JAZZ 親爺の聴くクラシック

オルトフォン 新旧

2011年12月13日 | オーディオ
孤独で多忙な火曜日

今日は、SPU-AE gold とMC2000mk2 の聴き比べをしている。SPUは
骨太でがっちりした低音に支えられて、音の安定感は抜群、まあ
聴きなれているから違和感がない。MC2000mk2は、低音の豪快さは
SPUに及ばないが、中音から高域にかけてが繊細に鳴る。50年代の
女性ボーカルは、さ行の息の漏れ方などの表現もいい。伴奏の
ピアノのコロコロした感じも良く出ている。鍵を強打したような
ガーンとした音は、SPUがいいかな。
クラシックのピアノの入った室内楽などは、SPUの表現力がいい。
バイオリンの高域はスーっと抜けてはいかないのだが、粘りと
艶がのっている。

EMC-1の出番はなさそうだ。

今日の1枚+one

[LP]
The Nearness of You / Helen Merrill

1957-8年 モノラル録音

[LP]
シューベルト / ピアノ三重奏曲全集

ボザール・トリオ

1984年録音

この2枚は、聴き比べに使うようなDISCではなく、曲と演奏を聴く
べきものなのだが、今回はやってしまった。ピアノ入りの室内楽は
新しい録音だと、満足する再生をしようと思うと案外苦労するの
だが、今回はうまくいった。
つまらぬことで、DISCを痛めないように気をつけよう。

脱 死蔵カートリッジ

2011年12月11日 | オーディオ
仕事だったがあまり仕事のなかった日曜日

家では書庫と呼んでいる物置にアナログ盤再生用備品の棚があって、そこに
いくつかカートリッジが眠っている。普及価格のモノは人にあげたりもした
のだが、思い入れがあったり高価だったりしたものがそこに死蔵されている
わけだ。探せば元箱も出てくると思うが、今更ヤフオクに出すのも面倒だし、
うちへ来たのも何かの縁、脱死蔵を目指すことにした。

1個目はOrtofon MC2000mk2、内部インピーダンスは5Ω、出力0.125mV、
10gで最適針圧2.2g ということだから、ローマスハイコンではなさそうだ。
(ステサンの「オルトフォンのすべて」という別冊にも写真は出ているが、
コンプライアンスの記載がない)18gのシェルを使って、オルトフォンの
アームRS212D に装着した。ハイマスローコンの設定だ。

リタ・ライス、ビートルズ、ビル・エヴァンス と聴いて行くと、だいぶ
なじんできた。太くてしっかりした低音、少し花のある高音、ボーカルの
張り出しもいい。ダンパーが硬い感じもしない。

なぜこれが死蔵されていたのか...?20年くらい前、定価で10万もしたのに。
当時アームはSME3010R、ターンテーブルはトーレンス、シェルはSMEの軽量
type、そのあたりの相性が悪かったのかな~。ダイナミック型のアームが
いいのかな~。

カーティス・フラー、ケニ・ドーハムのRVG録音も、見事にRVGの音を
再現している。好みの問題はあるにしても、文句なしにクォリティーは高い。
20年前の自分から今の自分へのプレゼントと思ってしばらく聴いてみよう。

[LP]
The Cool Voice of Rita Reys No.2

1958年録音の1枚、180gの重量盤で復刻された国内盤。この秋突然、
訪れたマイブーム、Rita Reys、そんな中でヤフオクで手に入れた。
オケが入ると少しアメリカっぽくなってしまうが、総じてバランスの
いいヨーロッパのJAZZ録音。ノイズもほとんどない。
お宝盤の仲間入り必至だ。

サムシング クール

2011年11月30日 | オーディオ
何もしなかった水曜日

うちのモノラル・システムは、結局オルトフォンのダイナミック・バランス型の
アームにCD25Diでピックアップするシステムとなった。Aシェルのモノラル
カートリッジの状態の良いものが手に入らないのが大きな原因。Gシェルなら
新品のカートがまだ手に入る可能性がある。

モノラルは、EQで結構表情が変わる様で、ごまかしが効かない。そして拘れば
自作しかない。悩ましくも、楽しい領域だな。

今日の1枚

[LP]

Something Cool / June Christy

1960年のステレオ録音

つい最近ヤフオクで、モノと表示されていたので落札したのだが、残念ながら
1960年のステレオ録音盤だった。さほど不満はないのだが、危なくCG25dIで
再生しそうになった。危ない危ない。

SME 3009 S2 の純正ケーブル

2011年11月26日 | オーディオ
手数は多かった土曜日

TAP2 ドライブ段の問題が解決したと思ったら、今度はターンテーブル
周りにトラブル発生。現在アナログは、ガラード401+SME3012R+SPUgold、
LINN LP12+SME3009S2+shure type3、テクニクスSP-10mk2はツインアームで
RF297+SPU-AとRS212D+EMC-1 の豪華4本立て。EQも4種類使っているが、
クォリティーは、マランツ7が1番高い。

その中で、おもにJAZZで使っていたLINNのセットで片チャンネル音が
出なくなった。いろいろ調べるうちに、アームの純正ケーブルが断線
しているらしいと分かった。どこで断線しているかわからなかったが、
エーイとRCAプラグをはねて新しいプラグをつけた。その後見事に、
両チャンネルから音が出た。

めでたしめでたしだが、ケーブルの断端とピンにテスターを当てて
みると、ちゃんと導通がある。うーん、いつまた症状が再燃するか
わからないな。それにもう、純正ケーブルとは言えないし。

今日の1枚は

[LP]
チェット・ベイカー・シングス

1954年のモノラル録音

LINNのshure type3 の音で何の不服もないなと思って聴いていても、
SPU 丸針でピックアップして、Baronを鳴らすと音は一味濃くなる。

いい音と好きな音ということで、両方と付き合っていくかな。

CV ナンバーのMT管

2011年11月24日 | オーディオ
とにかく打ちまくった木曜日

最近いろんな機器に微妙な異常が起こっていて悩ましい。
そのひとつは、TAP2の右チャンネルから騒大なノイズが出始めたこと。
ドライブ段のECC82を左右入れ替えたら、きれいに左右が入れ替わった
ので、原因はすぐに判明した。ドライブ段のECC82は、菱形マークの
入ったTelefunkenだが、素性は怪しい中古球、スペアはない。

仕方がないので、もともと予定していたCV4003を出してきた。ついでに
初段もCV4004に変更した。それぞれ2本づつしかもっていないので、
CV4003はスペアはないことになる。外観は幅広のリブプレートで、
ほんと、いい音がしそう。

CV4004の、二つのユニットの動作が思いのほかそろっていないのが
気になったが、差が少ないほうを選択して実装。音はクリアになった
が、音がめっちゃ硬い。ちょっとエージングが必要だ。

セレクトされているためか、ムラード製に時折みられるヒーターの
フラッシュ現象は出現せず、安心した。音には関係ないらしいが...。

今日の1枚は

[DS]
テラ・ブラジリス / アントニオ・カルロス・ジョビン

これは 1980年録音

ボサノバを聴き始めるとこの人は外せない。

今日のTAP2は、ボサノバには合わない。充分エージングしてまた
聴いてみよう。


PX25 se AC点火

2011年11月22日 | オーディオ
休日前なのに平和な火曜日

直熱管 AC点火でハムを減らす方法を探していたら、すぐにひとつ
見つかった。それは、渡辺直樹氏が2005年4月号の無線と実験の、
300Bシングルアンプの製作記事の中で発表されている。この記事は、
「MJ自作オーディオ傑作選」にも再掲されているので、おそらく追試
もされていると思われた。

方法は至極簡単で、出力段のデカップリングコンデンサの(-)側を
フィラメントの中点につなぐだけ。早速PX25シングルアンプを
AC点火に戻して実験してみた。結果は残念ながら、PX25のグリッド
を接地しても4mV超のハムが出る。後ろ髪をひかれながら、元の
DC点火に戻した。出力管由来のハムは、1/10 となった。

この方法は、300B だけに通用する方法なのか???

直熱管シングルアンプを作ったときは、必ず試すことにしよう。

今日の1枚

[LP]
Heritage / Kenny Burrell

1980年のスタジオデジタル録音

沢山ある、Kenny Burrell のアルバムの中で最初に買ったのが
なぜかこれ。そのために彼の魅力を知るのが、10年は遅れた。

もともとデジタル録音が売りのアルバムだったようだ。

6BH6

2011年11月15日 | オーディオ
前日のお酒が少し残った火曜日

マランツ8bの初段管は6BH6だが、この球は自作には使わないのでちゃんとした
ストックがない。あまりアメ球に関しては、自分にブランド志向がないのだが
最近、RCAがモトローラへ納入したという素姓の6BH6をヤフオクで見つけた
ので落札した。手に入れやすいGE製とほぼ同じ金額だった。

GE製と比べてみると、RCA製のほうはやや太く、プレートに孔は開いていない。
聴き比べなどは神経衰弱になるのでやらないが、本当にモトローラが昔の
ラジオに使っていた球なら悪くはないだろう。

今日の1枚は

[LP]
Outward bound / Eric Dolphy

1960年4月1日RVG の録音
Eric Dolphy (as, bcl, fl)
Freddie Hubbard (tp)
Jackie Byard (p)
George Tucker (b)
Roy Haynes (ds)

これは、ドルフィーの初リーダー作らしい。後年の作品同様、ドルフィーらしい
吹きっぷり、ある種現代音楽の様。ハバードも頑張ってる。
そしてやっぱり、ヴァンゲルダーの音だ。


PX25 と PX4

2011年11月11日 | オーディオ
厳しい金曜日

欧州のPX25とPX4の関係は、米国の50と45の関係に似ている。豪放で派手な50とPX25に
対して、清楚でチャーミングな45とPX4、当然通好みはPX4と45だ。私は欧州の球が
好きで、直熱管はPX25、RE604、LK4110、LS7、LS8、そしてRE304、RE134など、傍熱
なら、F2a、E2d、EL34、R120など弄ってきた。ただ、PX4族は全く触れずにきた。
それは、ある先輩がPX4seアンプを作られて「当たり前の音が出てます」言われたのが
影響している。自作する以上個性的なアンプを作りたい。

うちのPX25seアンプは、直流点火でよみがえった。24時間のストレステストも問題
なく乗り切った。Baron が、JAZZをJAZZらしく再生している。ブンブンもシュワーン
も見事に再生している。RE604se と比べると、高域はRE604のほうが繊細で美しいが、
ベースや管楽器はPX25のほうが気持ちよく鳴るようだ。

今日の1枚

[LP]
Blues-ette / Curtis Fuller

ご存じFIVE SPOT AFTER DARKが入った名盤。1958年の録音。
このころは、JAZZが最もJAZZらしかったな。

とりあえず直流点火

2011年11月10日 | オーディオ
元気のなかった木曜日

PX25se アンプはとりあえず直流点火とした。残留雑音は、1.2mVまで
下がった。これはBaron の様な高能率SPであっても、3m離れれば聞こ
えないレベル。すっきりはしたが...。ここから先は好き好きだろう。

4Vをブリッジ整流し22000μFのコンデンサをとりつけて、やっと
3.7~3.8V位になった。6.3Vを整流すればきっちり4V出せると思うが、
電流が2Aあるので、電圧降下用の抵抗の発熱もばかにならない。
多少のエミ減覚悟でこの電圧で妥協した。

電源を落とし、電源ケーブルを抜いてアンプ内を弄っていたら、
22000μFのコンデンサーで感電した。4Vなのに結構な衝撃!
真空管を差していない時の、フィラメント回路は危険だ。

音質に関しては、ストレステストの後にしよう。

今日の1枚

[LP]
The Fabulous Hits of Dinah Shore

これは2週間程前にある駅の地下でGROOVIN'がアナログ盤の展示販売
をしていて、その時通りすがりに買った1枚。1962年の録音。
ボーカル物は4-5年前まではほとんど聴かなかったが、最近は時折
聴くようになった。
ビッグバンドの伴奏で少しエコーをかけた音は決してオーディオ的
ではないが、それもいいかなっていう感じだ。

定電流点火

2011年11月04日 | オーディオ
夕方仕事がきつくなった金曜日

たまたま、ラジオ技術の2009年12月号を読んでいたら、定電流点火
についての記事が載っていた。完全にpositiveな記事なのだが、
その中に、エミ減に陥ると寿命を縮める可能性もきちんと書いて
あった。やっぱり貴重な球には使えない点火方式に感じた。
交流点火でハムが酷いときはどうするか、これから2年くらいは
調べたり実験したりしようと思う。

今日の1枚

[LP]
Kenny Dorham Una Mas / Kenny Dorham

Tp: Kenny Dorham
Ts: Joe Henderson
Pf: Herbie Hancock
Bas: Butch Warren
Drs: Tony Williams
Recorded April 1st, 1963, New Jersey

SPUの丸針だと少しTSが硬くなるような気がして、EMC-1に変えて
みた。ドラムスの音はEMC-1がいいが、やはり管はSPUがいい。