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愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

「状態」の掘り下げ

2007年03月11日 | 経営品質
以下、下書きで掲示してあり公開されていないことに気づきました。
大変失礼致しました。



昨日、鬼澤さんのブログの紹介をしたついでに、アセスメントする際に気をつけなければならないこととして、基本に返る大切に記述を今日もとりあげます。

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2月1日(木)

今日から2月。この日記も1ヶ月何とか休まずに続けられました。

今日も東京で研修。
今日から2日間は「セルフアセッサー認定特別研修」の講師。

今年度から経営品質協議会の人材育成プログラムが変更になったのだが、今年度はまだ完全には新プログラムへの移行をしていないので、従来のプログラムであった「アセスメントコースG1・G2・G3」もかなり開催されていた。今日からの研修は、その受講生を対象に、認定セルフアセッサーになるための研修という位置づけになっている。

アセスメントする際に気をつけなければならないことは、単に「こんなことをやっている。」「こんな仕組みがある。」といったコンテンツだけをみて、良いとか悪いとかを判断するのではない。
コンテンツではなく状態を見ていく視点を持たなければならない。

以下の流れで、取り組みや仕組みがある状態を掘り下げていく。

・「それをやり始めたきっかけは何か?」(背景・動機)

・「それをやることは全体目的の中でどう位置づけられているか?」(活動の意図)

・「それをやることで何を期待しているのか?」(活動目的)

・「実現性・実行性を高めるためにどのようなことをやっているのか?」(方法)

・「それをやることに誰々が関わっているのか?」(展開)

・「いつまでに、どれだけ、どの程度やろうとしているのか?」(目標)

・「なぜその目標にしたのか?」(目標の立て方)

・「目標と結果の差異をどのように評価・解釈しているのか?」(振り返り)

・「やってみて何に気づいて、これからどうしようとしているのか?」(学習と継続的革新)

みなさんも自社の様々な取り組みをセルフアセスメント(反省)してみてはどうですか。

経営品質向上プログラムは、本当に良く考えられた、顧客価値を高めるための「思考の枠組み」だと思う。
もちろん思考の枠組みなので、どうすればいいのかの答えは自分たちで考えなければならない。

今日の講義でも強調したことは、あくまでもこれはツールなので、本当に経営革新に役立つこともあれば、使い方次第ではかえって組織内での反発や抵抗を生んでしまい、組織がおかしくなることもあると、わかった上で使って欲しいということ。

明日はケーススタディで参加者に、組織の状態に合わせた経営革新の進め方を深く考えてもらいます。

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状態の掘り下げについて大切な着眼です。これは、実は同友会のディスカッションでこのことに触れることが数多くあります。しかし、体系的でないので、話がグタグタになってしまったりします。

同友会で大切にしていることを、どう考えて、どう実践していけばよいか?それを体系的に導いてくれるのが経営品質だと思っています。