女性議会を午前中で中座させていただき、国の来年度予算編成に向けた「事業仕分け」作業の傍聴に行ってまいりました。
会場となっている国立印刷局市ヶ谷センターには報道各社の車・スタッフが大挙して押し寄せておりました。また、関係省庁・関係団体のスタッフと思しき人たちが会場内を動きまわっている姿も目にしました。
私が傍聴したワーキンググループでは、主に厚生労働省所管の事業が仕分けられておりました。
事業の廃止、予算の縮減という結論が相次ぐ中、全国の児童館で実施をされている児童演劇事業の予算が「予算要求通り」という結論になりました。仕分け人12人の判断では、予算要求通りという判定は2名だけでしたが、取りまとめ役の国会議員の政治的判断として「要求通り」とされました。しかし、「予算縮減」という判定をした仕分け人のコメントでも事業の趣旨自体は高く評価する声が多くありました。また、ある仕分け人からは「優良な演劇に子どもたちを触れさせ、子どもたちにも参加させるというのは極めて重要。こうした事業を削る前に公務員の人件費等先に切り込むところがあるのでは・・・」といった発言も。しかし、最後にコーディネーター役の国会議員からは「額としては要求通りという結論であるが、事業運営の手法、文科省・文化庁等で実施されている同趣旨の事業との重複に留意すること」といった指摘も出され、クギを刺すことも忘れていない様子でした。
事業仕分けの法的拘束力、1事業1時間で仕分けという時間の短さを指摘する声等々の批判もありますが、予算編成過程が国民の目の前で行われるという我が国の歴史上はじめての試みは高く評価されるべきでしょう。(よくよく考えれば当たり前のことですが)
でも、うちの議会で提案したら「選挙向けのパフォーマンス」だなんて言われるんだろうなぁ・・・。おっと!またまた余計なことを言ってしまった・・・。
蕨に戻り、このブログでも登場をした知り合いの焼き鳥店で摘まんでいると、ラジオから事業仕分けについて流れてきました。夜のしかも民放のラジオ番組で予算編成のことが取り上げられるなんて。政権交代をした意味を噛みしめた夜でした。