真打昇進披露興行

夜は、上野鈴本演芸場へ。9月下席の夜席へと足を運んでまいりました。

9月下旬から10月一杯まで、（一社）落語協会では、秋の真打昇進披露興行が各寄席で行われます。

私も、同郷の噺家「三遊亭鬼丸」師匠が真打になって以来、昇進披露興行には知らない噺家さんであっても聴きに行ったりしております。

今日は、ガーコン噺で同じみの川柳川柳（かわやなぎ・せんりゅう）師匠の“一人弟子”である、「川柳つくし」“新”師匠の披露興行でした。師弟（師妹？）揃って新作落語を主戦場とする噺家さんであります。

昇進披露興行には、強力な噺家さんたちが高座に上がります。今日も、柳家喬太郎師匠が「午後の保健室」という新作落語を、三遊亭金馬師匠は「親子酒」という代表的な古典落語を掛けておられました。

そして師匠川柳川柳は、相変わらずのガーコン噺。今日も軍歌が高らかにホール内に響き渡りました。

中入り後、口上が行われ、三本締めで会場全体で昇進をお祝いいたしました。

トリには、もちろん「つくし」師匠が登場。母を心配する娘が、医者嫌いの母を何とか健康診断に連れて行こうと悪戦苦闘する新作落語を掛けておられました。

落協二ッ目香盤最上位者の、満を持しての真打昇進に、会場全体が大盛り上がりでした。