向き合わねばいけない現実

今朝の報道番組で、日本に流入する中国マネーについて報じられた。大勢でお越しになる観光客、日本の不動産を買っていく中国人たち。領土問題とごちゃ混ぜな議論がなされ、こうした経済活動をも含めて「中国けしからん」という論調が出がちだが、外交通商というのは感情や思想で行って上手くいった試しは古今東西歴史を見てもないと思います。

取る利益はしっかりと得る。守るべきはしっかりと守る。複雑な世界情勢の中で、自国の利益を最大化するというのが外交のはずではないでしょうか。中国の次はインドかブラジルか？はたまたインドネシアかベトナムか？と言われている時代に極端な二元論は百害あって一利なし。こういったところは西欧に学ぶべきなのかもしれない。アジアでもシンガポール等はアメリカにしっかりと物申す一方で経済的にはしっかり利益を得ていますし。元来日本人は「白黒はっきりつける」のが苦手な人種のはずですから・・・。