「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

頭の体操が必要なようで・・・

2009-11-06 21:21:04 | Weblog
民主党の政権運営に批判が相次いでいる。

ある自民党所属の前衆院議員のブログでは、「後期高齢者医療制度は即時廃止と言っていたのに、新制度発足までは継続するということで、マニフェストをあっさりと撤回した。」「天下りを批判しながら“ミスター”大蔵省と言われた斉藤氏を日本郵政社長に起用したのは脱官僚依存と矛盾する」等々の批判が述べられていた。マニフェスト至上主義と批判しておきながら、後期高齢者医療制度を現実の費用対効果を考え方針の修正をすると「マニフェストあっさり撤回」と言われる。要は「民主党はとにかく気に入らない」という反対のための反対論、55年体制の万年野党的根性を持っている現在の自民党の体質が垣間見れる。斉藤氏の日本郵政社長就任の件にしても、自民党の言う「脱官僚」が単なる「官僚叩き」であることがよく分かる。民主党が野党時代に日銀総裁への財務省OB就任をかたくなに拒んだのは、「財務省だからダメだ」と主張したのではなく、「2回に1回は財務省OBでなくてはだめだ」と因習的に運営されている人事が問題だと言ったのである。かつての自民党政権では部会や調査会の場でガス抜き的に官僚を怒鳴りつけ溜飲を下げ、傍聴に来ている支援者にPRするということが行われていた。私も業界団体職員であった時にそんな場面によく出くわした。自民党の言う「脱官僚」はイコール「官僚叩き」という程度の低いものなのだ。

我々が掲げる脱官僚、政治主導の政治とは政策の方向性は政治家で決め、責任も政治家がとる。しかし、意思決定までに至る情報提供や意見具申は専門家たる官僚にやってもらうという民主主義社会では当たり前のことに過ぎない。

マニフェスト至上主義という批判も政治家と有権者の約束をあまりに軽く見た話ではないか。公約なんか守ってこなかった旧与党の皆様にとってはむべからざる話かもしれないが。

別の方から直接言われた「マニフェストで民主党は勝てたのではない。とにかく変えたいという有権者の思い出民主党が勝っただけ」という話も余りに有権者を見下す「上から目線」な話ではないか。選挙戦中に子育て手当の財源論、高速道路無償化の是非等について街頭で頻繁に尋ねられていた私からしてみれば、有権者はマニフェストなんか理解してないというのは「選民思想」としか言いようのない時代錯誤な思考そのものである。

先日の行政視察でも、懇親の場では他会派の議員から民主党の政策・政権運営に前述の様な異議が噴出した。幸いにして視察に参加した議員メンバーは真摯に疑問点を聞く姿勢をお持ちだったので不愉快な思いはしなかったが、地方議会ではまだまだ人数が少ない民主党所属議員はこうした「多勢に無勢」な闘いを経験しなくてはならないだろう。

子ども手当てにしても高速道路無償化にしてもこれまでの発想を180度変えるものである。(しかし、それは先進諸国では当たり前のことなのですが)明治維新以降140年続いた政治・行政の在り方を変えようとしているのだからちょっとやそっとの期間では改革は成就できない。「頭の体操」が必要になってくる。しかし、頭の体操をするには政権交代とともに地方議会の「世代交代」も必要となってくる。

「打たれ強くなければならない」。それが与党であることの資質なのかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。