「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

全国自治体病院経営都市議会協議会 第8回地域医療政策セミナー

2012-10-25 13:00:00 | Weblog
標題のセミナーに参加すべく、先週に引き続き永田町まで。全国から公立病院を経営している自治体の議員並びに関係者が出席されていました。

はじめに、「岐阜地域における当院の役割と今後の方向性~メガトラス工法と地域連携パスを中心に~」と題して、冨田栄一氏(岐阜市民病院病院長)より講演がありました。冨田氏からは、岐阜市内の総合病院と医師会が連携して構築された、地域連携パスの内容を中心にお話がありました。病院個々にパスを発行している例は多くあろうかと思いますが、地域で1つのパスを発行して活用している事例は珍しいのではないでしょうか?

次に、「住民と話し合う医療」と題して、佐藤元美氏(一関市病院事業管理者)より講演がありました。佐藤氏からは、自身が病院長を務める一関市国民健康保険藤沢病院における、住民とのコミュニケーション促進の取り組み等につきお話がありました。地域唯一の総合病院として、特養ホームの経営、健康増進外来、禁煙外来等、保健・医療・福祉等に複合的に取り組む姿も紹介されました。ユーモアをふんだんに用いた話しぶりに、参加者からの笑いが絶えませんでした。

各講師の講演後には質疑応答の時間も設けられ、自治体病院の経営形態(独法化、指定管理者等)と収支の関係について等活発に質問が出されていました。

2人の講師に共通するのは、「如何に質の高い医療を地域で提供していくか?」という使命感をお持ちである点です。「質の高い」とは、何も高度医療の提供を意味するのではなく、患者一人一人のニーズに合った医療を、患者さんと向き合いながら「築き上げていく」営みであるとも理解しました。