「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

蕨市消防団第5分団 研修旅行

2011-11-19 08:30:00 | Weblog
先月入団させていただきました、消防団の研修旅行に参加させていただきました。行き先は岩手県平泉町と一関市。平泉は平成23年6月に世界遺産登録された地でございます。

平成20年に発生した岩手・宮城内陸地震で崩落した、岩手県一関市の国道342号線に架かる祭畤(まつるべ)大橋は地震の爪痕を余りにも分かりやすい形で知らしめるものでした。既に新しい橋も架けられているのですが、崩落したままの旧橋もそのままの状態で残されていました。震災の記録を後世に残すための措置だそうです。ガイドさんのお話ですと、「道路も山の斜面もまだまだ整備し切れていないという印象を持つ」とのこと。

国宝建造物第1号でもある中尊寺金色堂等、世界遺産群にももちろん足を運びました。遺産群は日曜日とはいえ夥しい数の観光バスでごったがえしており、金色堂へ続く山道は観光客、修学旅行生そして歴史サークル等の人達で溢れておりました。世界遺産効果は絶大といったところでしょうか。建造物が残っている「中尊寺一山」以外の遺構は、建物は残っておらず、土台の柱を残すのみでありました。平安時代末期から鎌倉時代初期まで「北方の王者」と言われた奥州藤原氏が政務をとった御所も同様の状態でした。俳聖芭蕉がこの地を訪れた際に詠んだ「夏草や 兵どもが 夢の跡」は余りにも有名な句でありますが、権力の象徴も人間が作った橋も歴史のうねりや自然の力の前では無力なものなのでしょう。

幹事の皆様、素晴らしい旅行を仕切っていただきありがとうございました。


<写真:崩落したままの状態で保存されている祭畤(まつるべ)大橋。新しい橋は旧橋の横に新設されている。>