「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

川柳川柳 昭和音曲噺 超特大ガーコンの会

2011-08-14 14:00:00 | Weblog
落語にはその時々に流行った歌を取り入れて噺をつくる「音曲噺」いわゆる「ガーコン」という分野があります。

現在、このガーコンの第一人者ともいうべき噺家が川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう)師匠であります。寄席ではいつも戦前の軍歌と戦後流行した歌謡曲やジャズを取り入れたガーコン噺を絶叫しております。話の筋はいつも同じです。でもそれでも笑ってしまうのです。話を聞いて面白いと感じて笑うというよりは、「わっ!今日もこの話してくれた!」的な笑いです。水戸黄門の印籠みたいなものでしょうか。齢80を迎えてもパワーあふれる高座であります。

今日も「歌は世につれ・・・」というお決まりのフレーズから始まり、最後は座布団の上に立ち上がっての熱演を見せておられました。太平洋戦争下で序盤の好調時には軍歌も歌の調子が明るいが、戦況が悪くなってくるとマイナー音階の暗い歌が増えてくるという説には今回もうなずいてしまいました。厳しい情報統制・思想統制化でも実はみんな戦況が厳しいことにうすうす感ずいていたということでしょうか?

小学校の時、学校の先生が大真面目に「日本は神国だから、米軍の飛行機が侵入してきても原因不明の故障を起こし、敵機は皆墜落してしまうんだ!」と教えていたという話。今なら呆れてしまうような話であっても、情報統制下では大真面目に語られてしまう・・・。知らないということは恐ろしいことであるし、政治が方向を間違うと修正は容易でないようであります。

毎回この話の最初の方で語らる「今はいい世の中になりました。世界中の音楽を楽しむことができる。」というフレーズがあります。毎年終戦記念日を迎えるこの時期に開かれる落語会ですが、笑いの中に無謀な戦争への怒りが込められているように感じました。

こんな平和運動はいかがでしょうか?