[タウシュベツ橋梁]
この橋梁の存在を知ったのは、ここの風景をずっと撮っていた写真家の写真展からだった。
夜空一面の星と暗い湖に浮かび上がる橋を見たときの驚きは今でも覚えている。
素晴らしい写真だった。
早速調べてみたらこれはタウシュベツ橋梁で、旧国鉄士幌線には多くのコンクリートのアーチ型橋梁群があり、中でもタウシュベツ川に架かるここは糠平湖の水かさが増える6月頃から湖面に沈み始め、8月頃には湖底に沈む。
水かさが減る1月頃から凍結した湖面に再び姿を現すため、幻の橋といわれているらしい。
そしてこの橋はもう崩れ始めていて、いつ無くなってしまうか分からないという。
なるべく早く行かなければと思っていた。
そんな中、機会を得たのですぐに大雪自然ガイドセンターのツアーを申し込んだ。
ツアー参加者と相乗りで糠平湖の近くまで行った。
借りた長靴を履いた長靴を借りて、まだ雪が残った林の中をしばらく歩いた。
目の前が開け、前方を見ると「ニペソツ山」がそびえていた。
そして、手前には思った通りの風景が目の前に現れた時の感動は忘れられない。
ずっと憧れた風景が目の前にあったのだから。
[橋の上の様子]
この様子を見るともうじき崩れてしまう、と言うことが良く分かる。
崩れてしまう前に見ることができて良かったと思った。