フランス3日目は早朝から「モンサンミッシェル・ロワールの古城・ノルマンディーの田舎町」のツアーだった。
このツアーは1泊2日で、ロワールのお城をいくつか見て、モンサンミッシェルまで行き、近くのホテルに1泊するというツアーだった。。
ツアー会社はホテルのすぐ近くだったので、徒歩で向かった。
スーツケースはホテルに預けておいた。
このツアー、総勢10名なのに大型バスを使った、贅沢なものだった。
最初に訪れたのが「シャルトル大聖堂」。
この大聖堂はパリから南西方向に約100km離れた、シャルトルにあり、フランスで最も美しいゴシック建築と言われ、世界遺産に登録されている。
ここには世界最高峰のステンドグラスがあり、特に「シャルトル・ブルー」と呼ばれる鮮やかなブルーのステンドグラスで有名な大聖堂になっている。
シャルトルの街は花がいっぱいで、きれいな街だったが、天気が良くなくて、今にも雨が降りそうだった。
すぐ近くまで来ているのに、大聖堂はかすんで見えていた。
大聖堂のすぐ前に来ても何となく霧がかかったようで、はっきりしていない。
立派なゴシック建築の大聖堂で、内部のステンドグラスも見事だった。
上段右---「美しき絵ガラスの聖母」
下段右---聖母マリアの生涯を描いたファサードのバラ窓と、その下には5連のランセット窓
天気が悪いため、ステンドグラスに差し込む光の具合がイマイチ、写真がもう少しクリアならもっと素晴らしさが分かったのに、残念・・・
朝早かったこともあり、他には人もいなく、ゆっくりと見学できた。
次にシャルトルからもっと南のロワール地方へ向かい、ロワールのお城巡りとなった。
パリに都が移されるまで、ロワールはフランスの中心だった。
そのため、貴族たちがこぞってお城を建築したらしく、今ではロワール渓谷には、130~140ものお城があるらしい。
最初のお城「アンボワーズ城」へ。
「アンボワーズ城」の下にはロワール川が流れ、ロワール川、アンボワーズ城共に世界遺産に登録されている。
また、このお城はレオナルド・ダ・ビンチが晩年を過ごした場所としても有名になっている。
[アンボワーズ城]
とても大きくて、堂々としたお城だった。
内部見学はしないで、庭とお城の周辺を歩き、近くには観光客相手のレストランがいくつかあり、そこで自由昼食だった。
フランスはどこに行っても物価が高く、このレストランも例外ではなかった。
[お城の衛兵]
[アンボワーズの街とロワール川]
次に行ったお城はもう少し南に下った場所にある「シュノンソー城」。
このお城はロワール川の支流、シェール川をまたいで建つ姿が美しく、フランスで一番人気のあるお城。
広大な庭園の中にルネッサンス様式の建物となっていて、約400年、6代にわたり城主がすべて女性で、その6人がそれぞれ自分の好みに合わせてお城を改築したらしい。
そのため「6人の奥方たちの城」とも呼ばれている。
また、国王アンリ2世をめぐる2人の女性の愛憎劇でも有名なお城。
アンリ2世の正妻はイタリアメディチ家から嫁いできたカトリーヌ・ド・メディシス、しかし、彼は愛人で美しいディアーヌ・ド・ポワチエに夢中だった。
このお城はアンリ2世が愛人のディアーヌに贈ったもの。
結局アンリ2世の死で愛憎劇は終わり、このお城も返還させられてしまった。
と言う、どこにでもあるような話。
ちなみに、ディアーヌは「年をとらない美女」と呼ばれているほどきれいで、国王より20歳も年上だったらしい。
[お城までのアプローチ]
[シェール川をまたいで建つシュノンソー城]
このお城は内部の見学もした。
見どころはギャラリーと呼ばれる「回廊」、フランソワ1世の居室、ルイ14世のサロンなどがあった。
すべてが煌びやかで素晴らしいものだったが、この2日間、宮殿やお城、教会などにある絵や調度品などをたくさん見てきたため、頭が飽和状態になってしまっていて、実際の話、どれがどれだったのかも分からなくなってきていた。
このお城の庭園も見どころで、愛人ディアーヌの庭園と正妻のカトリーヌの庭園の二つがあり、ディアーヌの庭園は広くて12000㎡、カトリーヌの庭園はその半分だった。
[ディアーヌの庭園]
お城の各部屋や廊下には花が飾ってあった。
その花はすべてこの庭園の花を使っているらしい。
[それぞれの部屋にあった花のアレンジメント]
こういうところがフランスらしく、おしゃれだと思う。
シュノンソー城を出てから次の目的地、モンサンミッシェルに向かった。
長時間のバス移動の後、この日はモンサンミッシェル近くのホテルに泊まった。
このツアーはホテルも2ヶ所から選べるようになっていた。
選んだのは「ガブリエル」というホテルだった。