フランス7日目。
この旅の最後の訪問都市はマルセイユ。
マルセイユは、パリとリヨンに次ぐ、フランス第三の都市で、フランス最大の港町。
アビニョンのホテルからタクシーでアビニョン・サントル駅へ。
そこからはTGVでマルセイユ・サン・シャルル駅までは近く、約30分で着いた。
いつもと同じようにタクシーでホテルに行き、早速荷物を預けた。
マルセイユのホテルは「ラ・レジデンス・ビューポール(La Résidence Du Vieux Port)」、マルセイユ中心部で、旧港の堤防沿いにあった。
マルセイユと言えば、港が思い浮かぶ。
チェックインの後、早速ホテル前の港に行ってみた。
この港はヨーロッパ最古の貿易港で、たくさんのヨットが並んでいた。
その脇では魚の水揚げもされていたので、生活感も感じられ、ちょっとアンバランスな風景に見えた。
港からプチ・トランに乗り、最初の見学地はホテルの対岸に見えていた、「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」へ。
標高150m丘の上にそびえる、「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、マルセイユのシンボルになっている。
聖堂の南側には、巨大な四角柱の形をした鐘楼があり、その上に巨大な黄金の聖母子像あった。
この像は船乗りたちの航海の安全を見守っているマリア様だとか。
内部は紅白の縞模様、天井は金色のモザイクになっていた。
港町らしく、魚のオブジェなどもがたくさん飾られていた。
バジリカ聖堂から再びプチ・トランで丘を下り、次にむかったのが、旧港北側にあるパニエ地区。
ここでは昔ながらのマルセイユの下町の雰囲気を味わうことができた。
歩いていると、前方にフランス最大規模の大聖堂で、ビザンチン様式の「サント・マリー・マジョール大聖堂(通称マルセイユ大聖堂)」が姿を現した。
堂々として素晴らしものだった。
そして、歩いている内に「ラ・マルセイエーズ」の音楽が聞こえたので行ってみたら、大勢の人が集まっていた。
何かの式典をやっていたようで、兵士たちが隊列を作っていて、楽隊がずいぶん長い間いろいろな曲を演奏していた。
結局、何の式典かも分からなかったが、一緒になって見物した。
また、この地区には大型のショッピングモールもあり、歩くだけでも楽しかった。
この日はここで、キッシュなどをテイクアウトし、夕食にした。
ホテルの前の港で面白いことがあった。
子どもたちが集まって騒ぎながら上を見ていた。
天井が鏡張りになっていて、そこに写った自分たちの姿を見て、騒いでいたのだった。
みんなで一ヶ所に集まっているところ。
天井の鏡に映ったところ。
たったこれだけのことなのだが、子どもたちは面白がって観光客も引き入れて遊んでいた。
マルセイユは一晩だけだったので、これでフランス旅行は終わった。
翌日はパリ経由で帰国した。