こんにちは
ササキングです
2月21日(日)
ねぶた師北村麻子さんによる講演
「やさしいねぶた学」が開催されました!
「展示ねぶた」をテーマに、ワ・ラッセに展示されている
ねぶたを制作者に解説していただくのが本講演となっています
間近でねぶた師のお話を聞けるということで、ワ・ラッセ人気企画の
一つとなっています
北村麻子さんのねぶた学は本来、昨年3月に開催される予定でした
しかし、新型コロナの流行により、中止・延期となってしまいました。
約1年も経ってしまいましたが、ようやく開催できることとなりました
青森ねぶた祭の中止に伴い、ワ・ラッセ館内の展示ねぶたも
入替がなかったので、今年度最初で最後のやさしいねぶた学となります
今回は12月にお披露目されたばかりのねぶた師合作の「特別ねぶた」に
ついてもお話していただきましたよ~
開催にあたり・・・
もちろんコロナ対策もバッチリやりましたよ~
参加者には連絡先の記入、検温、消毒、間隔を空けてのご見学を
お願いしました。
青森ケーブルテレビキャスターの伊藤一郎さんとの
対談形式でお話が進められましたよ~
講演の内容を一部ご紹介します
【2019年に青森ねぶた祭で運行された
「神武東征」(あおもり市民ねぶた実行委員会)について】
◎題材を取り上げた理由は?
「光の表現を目立たせたねぶたを作りたいと思っていました。
何個かある内の題材の一つでしたが、令和元年ということで
初代天皇である神武天皇が日本を建国するお話を選びました。
この題材は(今までも何度か祭りで出たことある)ポピュラーな題材です。
トビが光を放つシーンが特徴的なねぶたですが、この光をさらに目立たせた
ねぶたは面白くなるのでは思っていました。」
◎光の表現について
トビが放つ光を強くしたいということで、輪のような表現にしたそうです。
送りのアマテラスの(直線的な)光は神々しい清らかな光を表現しています。
また、光が虹色に表現されていることについて・・・
光が屈折した色は虹色だろうということでお話されていました。
これまでのねぶたにはない斬新な色ですよね~
◎制作の苦心点や見てもらいたいところは?
「やはり光の部分です。制作中も光の印象が足りないということで
やり直したことがありました。電気屋さんには大変な思いをさせてしまいました(笑)」
◎制作のこだわりは?
「サプライズ性のあるねぶたを作りたいと思っています。
小さいときから、見て良いと思ったねぶたはそういう
ねぶただと思いました。私もそういうねぶたを作りたいです。」
【2020年12月にお披露目されたねぶた師合作の特別ねぶたについて】
◎制作された「迷企羅大将」について
灯りが入った時の心境は?
「お披露目の時、おめでたい雰囲気に包まれて感動しました。」
「(ねぶた祭が中止になったこともあり)いろんな方からメッセージを
いただき、とても勇気づけられました。一般の方からも声を掛けられたりなど、
皆さんとのつながりを感じました。」
◎制作について
「迷企羅大将は唯一武器を持たない神ですので、
力が入りづらい、(迫力を付けるという意味で)やりづらいねぶたでした。
肌を赤くしたりなど、いろいろ工夫してみましたね。」
◎最後に今年のねぶた祭の意気込みをお願いします。
「(今年こそ)開催されることを信じて取り組んでいきたい。
ねぶたを作るということは闘いのようなものですけれど、
今はねぶたを作れる喜びを(いつも以上に)感じています。
初心の気持ち、純粋な気持ちでねぶたを作っていきたいと思います。
そしてみんなをビックリさせたいですね!」
ご講演いただき、ありがとうございました
また、当日ご参加いただいた皆様もありがとうございました
今回ご紹介した内容以外にも、ねぶたを制作するときのルーティンや、
師匠である父、北村隆さんとのエピソードなどもお話していただきましたよ
今回のやさしいねぶた学は青森ケーブルテレビさんで
3月毎週土曜日21:30に放送されます
また、編集した動画を後日YouTubeにUPしたいと思います。
(公開したらHPでお知らせします)
ご紹介していない部分も含めて、ぜひご覧ください~
ササキングのレポートでした