ねぶた家の人々 (ねぶたけのひとびと)

2011年1月5日オープン!青森市文化観光交流施設ねぶたの家ワ・ラッセ公式BLOGです。

光の表現 ~北村麻子さんのやさしいねぶた学~

2021年02月23日 17時36分28秒 | 日記

こんにちは

ササキングです

 

2月21日(日)

ねぶた師北村麻子さんによる講演

「やさしいねぶた学」が開催されました!

「展示ねぶた」をテーマに、ワ・ラッセに展示されている

ねぶたを制作者に解説していただくのが本講演となっています

 

間近でねぶた師のお話を聞けるということで、ワ・ラッセ人気企画の

一つとなっています

 

北村麻子さんのねぶた学は本来、昨年3月に開催される予定でした

しかし、新型コロナの流行により、中止・延期となってしまいました。

約1年も経ってしまいましたが、ようやく開催できることとなりました

青森ねぶた祭の中止に伴い、ワ・ラッセ館内の展示ねぶたも

入替がなかったので、今年度最初で最後のやさしいねぶた学となります

今回は12月にお披露目されたばかりのねぶた師合作の「特別ねぶた」に

ついてもお話していただきましたよ~

 

開催にあたり・・・

もちろんコロナ対策もバッチリやりましたよ~

参加者には連絡先の記入、検温、消毒、間隔を空けてのご見学を

お願いしました。

 

青森ケーブルテレビキャスターの伊藤一郎さんとの

対談形式でお話が進められましたよ~

講演の内容を一部ご紹介します

 

【2019年に青森ねぶた祭で運行された

「神武東征」(あおもり市民ねぶた実行委員会)について】

◎題材を取り上げた理由は?

「光の表現を目立たせたねぶたを作りたいと思っていました。

何個かある内の題材の一つでしたが、令和元年ということで

初代天皇である神武天皇が日本を建国するお話を選びました。

この題材は(今までも何度か祭りで出たことある)ポピュラーな題材です。

トビが光を放つシーンが特徴的なねぶたですが、この光をさらに目立たせた

ねぶたは面白くなるのでは思っていました。」

◎光の表現について

トビが放つ光を強くしたいということで、輪のような表現にしたそうです。

送りのアマテラスの(直線的な)光は神々しい清らかな光を表現しています。

また、光が虹色に表現されていることについて・・・

光が屈折した色は虹色だろうということでお話されていました。

これまでのねぶたにはない斬新な色ですよね~

◎制作の苦心点や見てもらいたいところは?

「やはり光の部分です。制作中も光の印象が足りないということで

やり直したことがありました。電気屋さんには大変な思いをさせてしまいました(笑)」

◎制作のこだわりは?

「サプライズ性のあるねぶたを作りたいと思っています。

小さいときから、見て良いと思ったねぶたはそういう

ねぶただと思いました。私もそういうねぶたを作りたいです。」

 

【2020年12月にお披露目されたねぶた師合作の特別ねぶたについて】

◎制作された「迷企羅大将」について

 灯りが入った時の心境は?

「お披露目の時、おめでたい雰囲気に包まれて感動しました。」

「(ねぶた祭が中止になったこともあり)いろんな方からメッセージを

いただき、とても勇気づけられました。一般の方からも声を掛けられたりなど、

皆さんとのつながりを感じました。」

◎制作について

「迷企羅大将は唯一武器を持たない神ですので、

力が入りづらい、(迫力を付けるという意味で)やりづらいねぶたでした。

肌を赤くしたりなど、いろいろ工夫してみましたね。」

 

◎最後に今年のねぶた祭の意気込みをお願いします。

「(今年こそ)開催されることを信じて取り組んでいきたい。

ねぶたを作るということは闘いのようなものですけれど、

今はねぶたを作れる喜びを(いつも以上に)感じています。

初心の気持ち、純粋な気持ちでねぶたを作っていきたいと思います。

そしてみんなをビックリさせたいですね!」

ご講演いただき、ありがとうございました 

また、当日ご参加いただいた皆様もありがとうございました 

 

今回ご紹介した内容以外にも、ねぶたを制作するときのルーティンや、

師匠である父、北村隆さんとのエピソードなどもお話していただきましたよ

 

今回のやさしいねぶた学は青森ケーブルテレビさんで

3月毎週土曜日21:30に放送されます

また、編集した動画を後日YouTubeにUPしたいと思います。

(公開したらHPでお知らせします)

 

ご紹介していない部分も含めて、ぜひご覧ください~

 

ササキングのレポートでした