ねぶた家の人々 (ねぶたけのひとびと)

2011年1月5日オープン!青森市文化観光交流施設ねぶたの家ワ・ラッセ公式BLOGです。

今年度1発目のやさしいねぶた学!

2018年10月07日 19時00分19秒 | 日記

こんにちは

3連休のど真ん中ですが台風の影響により、

各地で予定されていたイベントが次々とキャンセルになっているみたいですね

本日2日目を予定していたABA番組祭も昨日のみの開催となってしまい、とっても残念

 

それでも本日は今年度1発目のやさしいねぶた学

ワ・ラッセ1F交流学習室3で開講となりました

やさしいねぶた学は青森ねぶた祭に関わる関係者の方を講師としてお招きし、

講演していただく座学です

その中でも人気の「展示ねぶたを語る」シリーズは毎年恒例となりました

今日の講師はねぶた師の竹浪比呂央さんです

現在ワ・ラッセに展示中で、2018年青森ねぶた祭で

ねぶた大賞、最優秀制作者賞を受賞したねぶた

「岩木川 龍王と武田定清」(青森菱友会)のお話を中心に講演していただきました

本日の講演は青森ケーブルテレビさんが収録、後日放送される予定となっています。

また、編集された番組はYouTubeにも後ほどUPします

(だいたい1ヶ月後くらい、ワ・ラッセHPの新着情報でお知らせします!)

 

ちょっとですが、本日の講演の様子をお伝えしたいなと思います

たくさんの方にご参加いただきました

なんとご用意していた席がほぼ満席状態になるほど

ありがとうございます

 

講演では今年制作されたもう1台の大型ねぶた「風神雷神」(JRねぶた実行プロジェクト)

解説もしていただきました

風神雷神といえばこれまでねぶたでよく作られる題材の一つでもあります

平成に入ってからは今回で6台目になります。

「今までにないような風神雷神にしたい」ということで、いろいろと考えられたそうです。

そこで見つけたのが日本画家の安田靫彦(1884-1978)が描く「風神雷神」で、

まるで少年のような風神雷神の絵に驚いたそうです。

風神雷神といえば赤や緑で彩色されることが多いですが、竹浪先生が制作された

ねぶたは少し違った風神雷神になりました

「ありがたいことにこちらのねぶたも賞をいただきました」という竹浪先生のコメント

 

そして青森菱友会さんの大型ねぶた「岩木川 龍王と武田定清」

青森菱友会さんといえば、「地元の題材」をねぶたにします

 

旧中里町(現中泊町)になる前「武田村」という村がありました。

「武田」とはこのねぶたの主人公である武田定清の功績から

付けられたそうです。

弘前藩4代藩主津軽信政公に岩木川の防築造大工事と下流域の治水、

新田開発の推進を任命された武田定清は、龍王の加護を受けて荒れ狂う岩木川を鎮め、

その大役を見事成し遂げるというねぶたのお話になっています。

 

水の流れがインパクトのあるこちらのねぶた

制作中は色々な点を修正したため、下絵とは少し異なる点があるそうです。

(下絵はこちらを参照 → 青森ねぶた祭オフィシャルサイト)

例えば武田定清のハチマキ、下絵を見るとハチマキの結びが正面にきていますが

実際のねぶたに結びがありません。

制作中は全体の景観などを大事にし、あえて外す部分などもあるそうです

「これがいいことなのかはやってみないとわからないので、それもある意味

挑戦の一つでもある」というコメント

より良いものにするためへの、挑戦する姿勢がすごいと思いました

 

最後にこんなエピソードも

JRねぶたの風神雷神は五穀豊穣の神であることから、送りには

津軽地方のシンボルである岩木山が制作されました。

岩木山といえばお山参詣。お山参詣は「五穀豊穣」「家内安全」を祈願する行事です

 

そして青森菱友会のねぶたは

岩木川の防築造大工事と下流域の治水と新田開発の推進というお話。

 

どちらも「岩木山・岩木川」といった地域が絡んだねぶたになっています。

なんと今年平成30年は、大正7年から始まった岩木川改修事業から

100周年という節目の年であったということを後から知ったそうです。

そういった点から、「(偶然だけど)この2台のねぶたを作ったことに縁を感じる」

というような面白いお話もありました(すごい)

 

ほんの一部の紹介ではありますが、他にもたくさんの面白いエピソードがありました

続きは後日、青森ケーブルテレビの放送、またはYouTubeの更新を

お待ちいただければと思います。

 

次回のやさしいねぶた学は11月4日(日)13:45~14:45予定

講師は我生会さんが担当いたします

乞うご期待

 

ササキングのレポート

 

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