
先週「寅さんに学ぶ日本人の生き方」という大学の教授が書いた本を読んだ。
アインシュタイン、夏目漱石、寅さんの3人が著者の尊敬する人とするだけあって、単なる寅さん論に収まらないのでよかった。48作もあるので、全体を俯瞰するような本があるとセレクトするのに助かる。
この本で彼が最高傑作とするのは第16作「葛飾立志篇」である。
いつものレギュラーメンバーに加えて、今回のゲストは樫山文江と小林桂樹、桜田順子である。高校生の桜田が若い。当時「17の夏」なんてヒット曲あったなあ
樫山は大学の考古学の助手で御前様こと笠智衆の姪でだんごやに下宿することになる。才色兼備の樫山にいつものように寅さんはぞっこん。
自分もインテリぶろうとメガネを買ったり、樫山に歴史を学ぼうとする。
そんなとらやに小林桂樹が訪ねる。汚い格好をしているが、樫山の恩師で考古学の教授である。寅さんがからむが、熱い寅さんの言葉に小林は動かされて自分の師匠というようになるが。。。。。
いつものようにテキヤ口調は絶好調、樫山が歴史を教えているときも、話をすりかえてテキヤ言葉で樫山を笑わす。あとタコ社長との小競り合いのやり取りも冴える。
腹を抱えて笑ってしまうシーンがたくさんある。
それに加えての寅さんが小林桂樹向かって話す名せりふ
「ああ、いい女だなあと思う。その次は話がしたいなあと思う。次にはもうちょっと長くそばにいたいと思う。そのうち、こう、何か気持ちがやわらかくなってさあ、ああ、この人を幸せにあげたいと思う。もう、この人のためなら命なんていらない。死んじゃったっていいとそう思う。それが、愛ってもんじゃない。」
この教授の名前は田所教授、これって渥美清の本名の姓だ。
山田洋次も意識していたのかな?
なるほどいい作品だ。
アインシュタイン、夏目漱石、寅さんの3人が著者の尊敬する人とするだけあって、単なる寅さん論に収まらないのでよかった。48作もあるので、全体を俯瞰するような本があるとセレクトするのに助かる。
この本で彼が最高傑作とするのは第16作「葛飾立志篇」である。
いつものレギュラーメンバーに加えて、今回のゲストは樫山文江と小林桂樹、桜田順子である。高校生の桜田が若い。当時「17の夏」なんてヒット曲あったなあ
樫山は大学の考古学の助手で御前様こと笠智衆の姪でだんごやに下宿することになる。才色兼備の樫山にいつものように寅さんはぞっこん。
自分もインテリぶろうとメガネを買ったり、樫山に歴史を学ぼうとする。
そんなとらやに小林桂樹が訪ねる。汚い格好をしているが、樫山の恩師で考古学の教授である。寅さんがからむが、熱い寅さんの言葉に小林は動かされて自分の師匠というようになるが。。。。。
いつものようにテキヤ口調は絶好調、樫山が歴史を教えているときも、話をすりかえてテキヤ言葉で樫山を笑わす。あとタコ社長との小競り合いのやり取りも冴える。
腹を抱えて笑ってしまうシーンがたくさんある。
それに加えての寅さんが小林桂樹向かって話す名せりふ
「ああ、いい女だなあと思う。その次は話がしたいなあと思う。次にはもうちょっと長くそばにいたいと思う。そのうち、こう、何か気持ちがやわらかくなってさあ、ああ、この人を幸せにあげたいと思う。もう、この人のためなら命なんていらない。死んじゃったっていいとそう思う。それが、愛ってもんじゃない。」
この教授の名前は田所教授、これって渥美清の本名の姓だ。
山田洋次も意識していたのかな?
なるほどいい作品だ。