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映画「黒い司法 0%からの奇跡」 マイケルジョーダン&ジェイミーフォックス

2020-08-06 19:48:59 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「黒い司法」は2020年公開のアメリカ映画


「黒い司法」は理想にあふれた若い黒人弁護士が、証拠がなく死刑判決を受けた死刑囚の再審を勝ち取るために奮闘する姿を描く。グレゴリーペックが正義感あふれる弁護士を演じた「アラバマ物語」から続く伝統的な黒人冤罪映画と言っていいだろう。

黒人男性が警官によって逮捕される時、拘束時に強くクビを圧迫して死亡する事件があった。全米で黒人差別問題が再燃している。以前に比較すれば、差別問題は随分と落ち着いていると思っていたけど、そうでもないようだ。80年代にはまだ差別はかなり強かったのか?これは今から30年以上も前の話であるが、この映画の中で語られることが事実であれば、ちょっとやるせないなあと思ってしまう。

ブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)はハーバード大学のロースクールを卒業し、弁護士資格を取得した。ブライアンは使命感から黒人差別が著しい1980年代のアラバマ州で弁護活動に携わることにした。受刑者の人権擁護活動に励むエバ・アンスリー(ブリー・ラーソン)の協力もあって、彼は小さな事務所を設立することができた。


1988年黒人男性ウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)は検問で止められ、保安官との世間話の後、全く身に覚えがない“18歳の少女を惨殺した罪”で逮捕される。死刑囚に仕立て上げられてしまうのだ。だが、彼が犯人であることを示す証拠はがないことが裁判記録を読み込むとわかる。検察側によって仕組まれた証人発言によりウォルターを犯人に仕立て上げた疑いをもつ。ブライアンはウォルターの無実を証明するためにその弁護を買って出た。死刑囚に仕立てられたウォルターもブライアンとふれあううち徐々に心を開くようになる。


ブライアンは有力な目撃証言をしたラルフ・マイヤーズ(ティム・ブレイク・ネルソン)と面会をして、真実を探ろうとする。話好きなマイヤーズも肝心なことととなると、口を閉ざしガードは堅いのであるが。。。

⒈若手黒人弁護士にのしかかる差別
ブライアンが受刑者との接見をしようと刑務所に行き、入り口を入ろうとすると、看守から持ち物検査を受ける。「脱げ!」それも全裸にだ。弁護士にそこまでやる?という感じだけど、いやいや脱ぐ。

しかも、警察の幹部と話した後でブライアンが夜間に車を走らせていると、後ろからパトカーが来る。尋問を受けるのだ。たいしてスピードを出しているわけでない。スピード違反じゃないですよねと言うと、いきなり銃を突きつけ脅される。もう1人の警官が車の中を探って、そのまま退散するけど、明らかに警察からの妨害工作でお前この事件に関わるなよという脅しである。


⒉ジェイミーフォックスと死刑囚の処刑
アカデミー賞主演男優賞をはじめ名誉ある賞を受賞しているジェイミーフォックスもここではチンケな死刑囚である。自分よりも年下の弁護士の動きにも、当初はあきらめの表情を見せる。でも、ブライアンの粘りでウォルターの不利な証言をした白人受刑者を法廷に引っ張り出すことに成功させたり、証人、証拠をいくつも集めてくる。そうやって明らかに再審できるような状況になったにもかかわらず、再審請求は却下される。うーんと思ってしまうが、ブライアンはあきらめない。


そんな時、同じ収容所に死刑囚として入所している男が処刑される。これも比較的丹念に電気椅子での処刑が履行される寸前まで追っていく。収監されている囚人たちが牢屋を叩いて抗議の意思を示す音が響き渡る。その音が印象に残る。

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