映画「mid90s ミッドナインティーズ」を映画館で観てきました。
映画「mid90s ミッドナインティーズ」は「マネーボール」「ウルフオブウォールストリート」の名脇役で存在感を示したジョナヒルの初監督作品だ。13歳の不器用な少年がスケートボード好きの年上の不良少年たちの仲間に入って大人の世界に一歩踏み入れようとする青春映画だ。これといったスターは誰も出演していない。評論家筋の評価は高く、女性陣からは感涙というコメントもあるが何で泣くのかな?ちょっと大げさかなという感じを持つ。
1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母のダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。
そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。(作品情報より引用)
⒈背伸びした13 歳の主人公
ちょっと古いが「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターに似ている。13歳の男の子は小学生の雰囲気が抜けきれない少年も多い。背も小さい。片親で兄貴と暮らしているが、兄貴にはいじめられている。スケートボードショップにたむろう不良グループの中で存在感を認めてもらおうと一生懸命だ。気持ちはよくわかる。
スティーヴィーはただ突っ張っているだけの嘘つき少年である。タバコ吸ったことないくせに、無理やり吸ってゴホン、いつも吸うけどこれじゃないんだなんていう。パーティで知り合った年上の少女と2人きりになって、デートしたことある?と聞かれ、思わずフロリダのディズニーランドに行ったなんていってしまう。
でもこのくらいの年齢ってこんなものでしょう。悪さの数々がばれて母親が何でなんでも話してくれないの?と言うけど、なかなか母親には本当のこと言わないよね。
でもあることで仲間に認めてもらう。黒人は日焼けするか?と不良の先輩たちに質問されてしばらく考えこんで、「黒人って何?」といってしまい、周囲がなごむのだ。
⒉アメリカの格差社会をのぞく
ジョナヒルの自叙伝的意味合いを持つという。どちらかというと、片親で、持ち家には住んではいるが下層階級に近いかもしれない。最近日本は格差社会なんて言うけど、アメリカは極端だ。比較的まともな本の部類の小林由美「超格差社会アメリカの真実」によれば、「公立の小中高等学校ヘいけば、麻薬、セックス、暴力が蔓延している」となっている。この映画はそれを地でいっている。ともかく途中からめちゃくちゃである。
日本では私立の名門も多いが、一時の公立の低落傾向も収まり公立名門校は数多く存在する。「低所得に生まれ、低水準の公共教育しか受けられなかった人は、その後の人生を通じて衣食住すべての日常生活で大きなハンデキャップを背負う」とまで言い切る。不良仲間の一人が高2になったので、うちは金があるからそろそろハーバード大を目指すなんてセリフもある。少しづつ格差をのぞかせるのだ。ジョナヒル自身も「マネーボール」でイェール大出のインテリ野球オタクを演じてそっちの部類かと思ったらどうやら違うようだ。
⒊優しい年上の女の子
13歳のくせにタバコをすうだけなく、ドラッグにも酒にも手を出す。ただ、うらやましいのは、パーティで年上の女の子にちょっかいを出してもらえることだ。しかも、ドラッグでメロメロだ。ラリっているときに流れるのがハービーハンコックの「ウォーターメロンマン」なかなかいい取り合わせだ。
デートをしたこともないのに、したよとドキドキしながら嘘を言う。でも女の子にも好奇心があるのか?別室に誘われてペッティングをしたと大騒ぎだ。このころは、憧れだけはあったけど、そんなことには当然無縁だった自分からするとうらやましい。
映画「mid90s ミッドナインティーズ」は「マネーボール」「ウルフオブウォールストリート」の名脇役で存在感を示したジョナヒルの初監督作品だ。13歳の不器用な少年がスケートボード好きの年上の不良少年たちの仲間に入って大人の世界に一歩踏み入れようとする青春映画だ。これといったスターは誰も出演していない。評論家筋の評価は高く、女性陣からは感涙というコメントもあるが何で泣くのかな?ちょっと大げさかなという感じを持つ。
1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母のダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。
そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。(作品情報より引用)
⒈背伸びした13 歳の主人公
ちょっと古いが「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターに似ている。13歳の男の子は小学生の雰囲気が抜けきれない少年も多い。背も小さい。片親で兄貴と暮らしているが、兄貴にはいじめられている。スケートボードショップにたむろう不良グループの中で存在感を認めてもらおうと一生懸命だ。気持ちはよくわかる。
スティーヴィーはただ突っ張っているだけの嘘つき少年である。タバコ吸ったことないくせに、無理やり吸ってゴホン、いつも吸うけどこれじゃないんだなんていう。パーティで知り合った年上の少女と2人きりになって、デートしたことある?と聞かれ、思わずフロリダのディズニーランドに行ったなんていってしまう。
でもこのくらいの年齢ってこんなものでしょう。悪さの数々がばれて母親が何でなんでも話してくれないの?と言うけど、なかなか母親には本当のこと言わないよね。
でもあることで仲間に認めてもらう。黒人は日焼けするか?と不良の先輩たちに質問されてしばらく考えこんで、「黒人って何?」といってしまい、周囲がなごむのだ。
⒉アメリカの格差社会をのぞく
ジョナヒルの自叙伝的意味合いを持つという。どちらかというと、片親で、持ち家には住んではいるが下層階級に近いかもしれない。最近日本は格差社会なんて言うけど、アメリカは極端だ。比較的まともな本の部類の小林由美「超格差社会アメリカの真実」によれば、「公立の小中高等学校ヘいけば、麻薬、セックス、暴力が蔓延している」となっている。この映画はそれを地でいっている。ともかく途中からめちゃくちゃである。
日本では私立の名門も多いが、一時の公立の低落傾向も収まり公立名門校は数多く存在する。「低所得に生まれ、低水準の公共教育しか受けられなかった人は、その後の人生を通じて衣食住すべての日常生活で大きなハンデキャップを背負う」とまで言い切る。不良仲間の一人が高2になったので、うちは金があるからそろそろハーバード大を目指すなんてセリフもある。少しづつ格差をのぞかせるのだ。ジョナヒル自身も「マネーボール」でイェール大出のインテリ野球オタクを演じてそっちの部類かと思ったらどうやら違うようだ。
⒊優しい年上の女の子
13歳のくせにタバコをすうだけなく、ドラッグにも酒にも手を出す。ただ、うらやましいのは、パーティで年上の女の子にちょっかいを出してもらえることだ。しかも、ドラッグでメロメロだ。ラリっているときに流れるのがハービーハンコックの「ウォーターメロンマン」なかなかいい取り合わせだ。
デートをしたこともないのに、したよとドキドキしながら嘘を言う。でも女の子にも好奇心があるのか?別室に誘われてペッティングをしたと大騒ぎだ。このころは、憧れだけはあったけど、そんなことには当然無縁だった自分からするとうらやましい。