映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「父、帰る」

2009-06-28 19:16:57 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)

12年ぶりに帰った父親とのふれあいに戸惑う兄と弟の姿を描くロシア映画。日本でいえば小学校高学年から中学生くらいの思春期の男の子の感情の起伏を巧みに描いている。水の映し方が非常にうまい撮影がよく、画像の美しさも映画の価値を大きく押し上げる。

 刑務所にでも行っていたのであろうか?12年ぶりに父親が母親と暮らす二人の兄弟の元に戻ってくる。写真に出ている父と顔は同じであり、間違いはない。でも戸惑いがある。父親の態度が高圧的だ。その父と一緒に釣りドライブに出る。海といってもおかしくない湖である。その湖にある島に嵐の中3人でわたるが。。。。

海かと最初は思ったが、舞台になったのはラドガ湖という湖のようだ。シカゴの町のそばにミシガン湖がある。地図上では五大湖の一つと地理の時間で習ったが、対岸はまったく見えない。日本の湖の感覚とは違う。なんせ世界最大の湖カスピ海のある国である。ラドガ湖は日本の四国より少し小さいくらい。その湖をとらえる画像が非常に美しい。何日もそのアングルを撮るのにベストの天候を待ったのではなかろうかと思わせる美しい画像が続く。
若い二人の演技がうまい。感情の起伏が激しくかなり難しい役である。ストーリーもそのうまい彼らの演技に合わせるように起伏をつくる。後味が良くない部分もある。でも映画としてのレベルは非常に高い。


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