映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

甘苦上海2

2009-11-17 22:20:40 | 
書き足りなかったことがあったので、付け加えておく。

この小説を読みながら、上海在住の大学の同級生を思い出した。
京や紅子が上海に住みついたのと同様に、友人は上海に住み着いた。香港に15年以上住んだ彼が、上海に移り住んで3年である。
もともと香港にはまった彼であったが、今では商売上は上海の方が良いようだ。給料もかなりのハイレベルだ。
そして四川出身の中国人女性と暮らしている。彼は離婚歴一回、二人目とも離婚交渉中であるが、離婚成立しても3回目の結婚はするつもりはないらしい。一度四川の彼女の故郷へ行ったといっていた。四川で大きな都市である成都から相当時間がかかるらしい。かなりの田舎のようだ。みんなどうやって暮らしているのであろう。

上海はあの街の中で、物価の差が信じられないくらい大きい。例えば普通のコンビ二で500mlの水を買うと2元すなわち約27円である。日本では自動販売機で110円から120円だ。安売りの店でもそこまでは安くはない。そのほかのものもみな安い。給料が2000元程度の人が多いわけだから当然だろう。その一方でレストランでちゃんと食事すると、日本と比較すれば安いが、それなりの価格がする。でも郊外の食事店に行くと、ビールをがぶがぶ飲みながら食事をがんがん頼んでも一人40元もしない。信じられないくらい安い。不思議なところだ。その中国で自動車が飛ぶように売れているらしい。彼らが自動車をどうやって買っているのかがよくわからない。

この小説の中にも触れられているが、「カラオケ嬢」の存在がある。日本のキャバクラよりは安いが、彼女たちのチップを300元ほど払う。おそらくは彼女たちはそれで暮らしているのであろう。それと合わせて自由恋愛代が彼女たちの生活費となる。ほとんどが田舎からの出稼ぎである。
この小説に出てくるカラオケ嬢がいる。日本人商社マンがはまっている女性である。彼女は田舎に10歳の子供を残している。その話で驚いたのは、私の友人の話に通じていることだ。友人の彼女は彼よりも20以上若い。20代後半である。しかも昔結婚してできた10歳の子供がいるという。アレ!同じだと思った。

レストランのウェイトレスの顔を見ると皆若い。というよりも幼い。中学を出てすぐ働いていると思われる女の子ばかりに思われる。こういう子たちを見ていると、なぜかけなげに見えてくる。不思議なことだ。中国の教育に関しては大きなギャップがあるのであろう。日本だって、昭和30年代くらいまでは高校に行かない人たちがいっぱいいたはずだ。それと同じことであろう。10代後半で子供を生むということは不自然ではないのかもしれない。非常に興味がある。そういう中国の女の子になぜかはまっていく日本人駐在員はたくさんいるのであろう。気持ちはよくわかる。
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