気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本 男子

2013-12-25 23:07:24 | フィギュアスケート大会
大抵の試合の場合、勝者の演技のほうが心に残ることが多いです。
しかし男子に限っていえば、この試合で心に残っているのは、3位以下の選手達。
ここ2シーズン不調で、今シーズンのGPSに至っても調子が上がらなかったのに、ここにきて調子を上げて意地を見せてくれた小塚君。フリーでは4回転を成功させて、引退の花道を飾ってくれた織田君。ショートで大きなミスをして順位を下げながら、フリーで4回転を成功させて競技者の意地を見せてくれた無良君に村上君。村上君の4Sは豪快でしたね。残念ながら回転が認められませんでしたが。

そして大ちゃん。ジャンプの練習を始めてから1週間しか経ってないことを考えたら、信じられないほど頑張ってくれました。
大ちゃんを信じたいと思いつつ、正直、あそこまでの演技をしてくれるとは思っていませんでした。4回転は成功しないだろうと思っていたので、3A以下のジャンプをまとめてくれるように願って見ていました。
ショートの3Aはうまく着氷した、と油断した瞬間の転倒。惜しかったですね。
フリーについてはソチの代表に決まった今だから、正直に書かせてください。大ちゃんが出てくる瞬間、モニターに映った彼を見て、一瞬ぞっとしました。沈んだ表情が暗い色の衣装とあいまって、悲壮感漂う姿だったのです。衣装はNHK杯のときのオフホワイトのほうがいいです。
これまでになく表情が気になっているうちに演技が始まって、4回転2本。2本目はルッツにすれば良かったのに、この体調とこの状況で4回転にしてくるところがいかにも彼らしい。あきれるほど一本気な男です。
その後のジャンプはミスもあれど、思っていた以上の出来。想いのこもったステップ。そしてコリオシークエンスで彼のエッジの創り出すラインの美しいこと。
悲壮感漂いながらも、本当に美しい演技でした。
しかし、彼が右手を怪我していたことを、演技直後のモニターを見て初めて知りました。席からリンクまで距離があったので、演技中は気付かなかったのです。リンクに近い席の観客を除けば、テレビをご覧になっていた方達のほうが早く知ったのでしょうね。女子ならともかく、男子シングルの選手が手から血を流して演技をするなんて滅多にあることではありません。彼が置かれたあの状況をさらに強調するように、まるで誰かが演出でもしたように、出血しながらの演技なんてもう出来すぎではありませんか。大ちゃんの競技人生、ドラマティックすぎます。
フリーの終了後、会場の周りでは泣いている人がたくさんいて、私の友人達も泣いていました。今回は夜更かしはやめようと思っていたのに、明け方の5時まで友人達と語り明かしてしまいました。

健人君は、フリーで1本目の3Aを転倒。なのに2本目の3Aをコンボにしませんでした。シークエンス扱いになって3Aの基礎点だけで1.02違ってくるんだから!悪くない3Aだったので、2回転、もしくは1回転なら付けられたはず。他の選手ならOTやSOの後だって付けてくるのに。彼は今季のフィンランディアでも、他のこれまでの試合でも同じことを何度かやっています。成績は11位でしたが、1回転を付けていただけでも1つは確実に順位が上がったのです。
転倒もパンクも仕方ないのですが、拾えたはずの点数を落として順位を下げるのは本当にもったいない。少しでも高い得点を取って、1つでも上の順位に行くんだという意地を見せてほしかったです。
そしてフリーは地上波で放送されませんでしたが、演技後はさわやかな笑顔。やりきったのなら笑顔もいいけど、本当はもっとできる選手なのに。キスクラでは渋い顔の樋口先生。先生、健人君を叱ってやってください、と思っていたら、ランビがそれをしてくれたのでしょうか?
でもフリーの皇帝は本当に素敵なプログラムです。前年からデイビッド・ウィルソンが君は来年皇帝ね、と押し付けてきたらしいのですが、本当に彼にぴったりでした。日本男子でこんなにもノーブルな雰囲気が出せる選手は他にいません。ウィルソンに大感謝です。

全日本 代表選考

2013-12-24 17:59:30 | フィギュアスケート大会
会場に行かれた方、テレビでご覧になった方、どちらも本当にお疲れ様でした。
男子の2日間だけ見て帰ってきた私にとっても怒涛の3日間でした。数日でここまで感情が大きく揺すぶられたことは、スケートの観戦では初めてです。
公式リザルト

まずは、大ちゃん、ソチの代表、おめでとう!!!!!
本当に嬉しいです。もちろん選考基準のことがありましたから、フリーの後も選ばれる可能性のほうが高いと思っていました。
でも発表があるまで安心できませんからね。祈りながら発表を見ていて、彼の名前が読み上げられて跳び上がって喜び、迷惑がられながら家族に報告し、スマホの通信機能上で友人達と喜び合いました。

今朝の日経の記事で、連盟の満場一致で選出されたのを知ったときは、さらに嬉しさが増して、このときのほうが泣けてきました。
時には連盟に不信感を持ってしまうこともあるのですが、彼のスケートを愛しているのは世界中のファンだけでなく、恐らく連盟の関係者もなのです。
もちろん選考基準に照らし合わせた上で、小塚君よりも大ちゃんのほうがメダルを取れる可能性が高いと合理的に判断したのでしょうけれど、内心個々の役員さんがソチの舞台で見たいスケートは大ちゃんのほうだったというのもあると思います。

大ちゃんの選出以外では、選手の明暗は分かれましたね。
まず、小塚君は世界選手権にも選出されませんでした。
そして全日本6位だった無良君は四大陸に選出されず、8位だった刑事君が世界Jr.と共に選出されました。
他は妥当だったと思いますが、小塚君、無良君にとっては非情な選考だったといえるでしょう。

ただ、刑事君を選んだのはわかるんですよね。連盟は選手の育成をし続けていかなければなりません。今の日本は世界で最も選手層が厚く、ソチでメダルを狙える選手が複数います。
しかし、ソチ後はどうでしょう。大ちゃん、織田君、明子ちゃん、美姫ちゃん、真央ちゃんが引退した後は。次のオリンピックを目指せるかという点では小塚君も厳しいし、町田君も次のオリンピックは目指さないと言っているし、男女とも若い選手の育成を急がなければなりません。
日本が3枠を取り続けるために、刑事君に今年シニアを経験しておいてほしかったのですよね。

女子は私の希望通りのメンバーが表彰台に乗ってくれてすんなり決まり、これもまたすごく嬉しいです。明子ちゃんで3回も泣きました。

試合の感想も少しだけ書きたいのですが、明日以降になると思います。
しかしとんでもなく波乱万丈の全日本でした。7回目の観戦ですが、よくも悪くもこれまでで一番印象に残る試合になりました。
でも終わりよければすべてよし、ですね。
今回代表の日本選手全員が、ソチで最高の演技ができますように!そして海外の選手達もそんな演技を見せてくれますように!

グランプリファイナル

2013-12-08 22:56:52 | フィギュアスケート大会
大ちゃんは怪我で出場できませんでしたね。もちろん怪我はショックだったのですが、これが全日本直前でなく、今のこの時期でまだよかったと思いました。そして昨年にファイナルのタイトルをとっておいて良かったとも思いました。
練習も再開したらしいし、全日本に向けて調子が上がっていくといいですね。でも焦らず無理してほしくないな。全日本は表彰台に乗ってソチにつながりさえすればいいと思うので。

大好きな大ちゃんもあっこちゃんも出ないファイナル。ベテランに連戦はきついので、全日本に向けてどちらも休めて良かったじゃない、とまったりと見ようと思っていたのですが、いざ見出したら凄まじい試合で大興奮でした。
特に男子!ショートではミスが続いた選手達が、フリーではこれ以上はできないというほど力を出し尽くし、崩れ落ちるようにしてコーチの元へと戻っていく演技が続き、見終わった頃にはこちらまで疲れ果てていました。(笑)
公式リザルト

ショートは結弦君以外は全ての選手がミスを重ねましたね。これは彼に風が吹いているかもと思っていましたが、SPでは歴代最高得点という素晴らしい点数で見事に優勝を果たしました!しかもショートでパトリックとの点差が10点以上あるから、それを使って逃げ切るかと思っていたら、フリーでも1位というすごさ。
2シーズン前まではパトリックだけに高得点が出るかのような印象を受けていたこともあったのですが、冷静に戦略を立てて練習を積み重ね、高得点を狙える構成を追求していった結果が実ったのだと思います。
エリックボンパールのときもそうだったのですが、後半に基礎点が高いジャンプをこれでもかというほど詰め込んで、それを成功させたのが効を奏したのですね。
ショートでもフリーでも高得点が出たときの反応も印象的でした。狙ってはいただろうに、彼自身が一番信じられないという表情。
SPの4回転は本当にきれいで、他のジャンプも全てよく、プログラム全体が1つにまとまった見事な作品でした。最後のスピンはご愛嬌ですね。PCSでパトリックを上回ったのも快挙です。ジャッジがちゃんと評価してくれましたね。
FSも4Sこそ失敗したものの、見事でした。彼の課題は体力なんて言われていましたが、今は後半で高得点を稼ぐことができて、それもかなり克服できているのではないかと思います。

パトリックは珍しくSPで2つのミスをしましたが、やはり疲れが溜まるのか、彼はファイナルでうまくいかないことが多いですね。でもフリーは最初から本気モードが伝わってきました。普段の彼らしくなく、王者の意地を懸けて力を振り絞って戦った印象です。

繰上げで出場した織田君は表彰台に乗ってこの試合で存在感を示したと思います。他選手に遅れをとっていたのが、ここに来てソチ候補に名乗りを上げてきたという感じです。
ただ表彰台は町田君やコフトゥンの不調に助けられた感じもあって、試合内容はそこまでぱっとしませんでした。

町田君はショートでまさかの2つのミス。でもどうしてここまで点数が低いの、と思ったら、ノーカンだったのですね。まあ、多くの選手が1回はやるので、同じパターンで2回目をやらなきゃいいと思います。全日本ではなく、ここでやらかしといて勉強になって良かった、ぐらいに思ってほしいです。
フリーの必死の演技で4位につけて、再び力を示してくれました。

コフトゥンは得意の4回転の調子がよくない中、彼も必死に頑張りました。しかし、4回転を得意にして2~3本入れる選手ほど、4回転が崩れたときに目が当てられないような試合内容になることがあります。他の選手もゆづのように、そんなときでも他で補えるような対策を立てておくことができるといいなと思います。

最年少だったハン・ヤンは結果は6位でしたが、ファイナルに出場したというだけでもすごいことだし、いい経験になったのではないでしょうか。

女子はショートでほとんどの選手がノーミスという素晴らしい内容でした。
今回一番の注目は真央ちゃんの3A挑戦でした。SPではきれいに降りたように見えたのに、回転の判定が残念でしたね。それでもFSで2本挑戦した彼女は本当にかっこよかったです。腰痛で練習が十分にできなかったようですが、ここで挑戦したのは今後に生きてくると思います。
彼女も3Aを数多く組み込んだプログラムにする一方で、3A以外でも高得点を狙えるプログラム構成を組んでいて、落ち着いて成功させたのが勝利の鍵だったと思います。

リプニツカヤ、アシュリーと力のある選手が表彰台に乗って良かったと思います。

ジュニアは刑事君がSP1位でヤッター!と思っていたら、FSは4位で総合4位。表彰台を逃してしまいました。4Tに挑戦して転倒。回転が認められたのが成果と言えるかな?
龍樹君も全日本Jr.からの調子の悪さが続いているようです。
2人とも世界Jr.に出たとしたら、そこで頑張ってメダルを狙ってほしいと思います。

さて、次はいよいよ全日本。ソチがかかっていると思うと、さすがにはらはらします。大ちゃんの怪我が良くなってますように。

ロステレコム杯&全日本Jr.

2013-11-25 21:03:02 | フィギュアスケート大会
GPS最終戦ロシア大会、町田君はやはり強かったですね。ジャンプの調子がよくない中であそこまで戦えて、スケアメのときよりもさらに成長を実感しました。→公式リザルト
しかし、得意の4回転が決まらないフェルナンデスといい、4回転の調子を常に維持していくことは本当に難しいのだなと思います。
あとミーシャの初GPS出場だったのが嬉しかったです。フリープログラム、すごく楽しくて大好きです。
女子は来季からの日本を担うであろう3選手が出場していましたが、真央ちゃんやあっこちゃんが引退してからの日本女子がちょっと心配になってしまう内容でした。未来ちゃんが表彰台に乗ったのが嬉しかったです。
あとどの試合も棄権が多くて8人しか出場しないとか寂しいですよね。棄権者が出ることも見越して、以前のような12人出場に戻してほしいです。一人でも多くの選手にGPS出場の機会を与えてほしいと思います。10人制になって、GPSが随分つまらなくなったと思います。
ファイナル出場者も決まり、日本男子は3人が出場しますね。昨年の4人は多すぎた。過半数を1つの国の選手で占めると、プレ国内選手権になってしまう。今年は日本開催なのに、ロシア10代女子が4人出場して、女子はプレロシア選手権のようです。

この土日、名古屋のガイシアリーナに全日本Jr.を観に行ってきました。→公式リザルト
23日のショートは男子だけ見て、24日のフリーは男子とアイスダンスのみという、見たいところだけを見る観戦。全日本Jr.を見るのは5年前のやはりガイシアリーナ開催のとき以来です。
すごく応援している選手が出るわけではないので、刑事君の初優勝か、龍樹君の3連覇なるか、はたまた昌磨君がお兄さん達を押さえて下克上なるかという、ほとんど野次馬根性の観戦でした。
でも気持ちは刑事の初優勝を見届けるぞ!何が何でも優勝しろよ!というノリでした。

さてSP、この3人の中では刑事君が最初の滑走で、力みもなく完璧な演技でSP1位75.93の高得点。今年はJGPSも調子がよく、タイトルがかかった大切なこの試合もいい滑り出しです。
小中学生も混じっていて、小柄でほっそりとした少年体型の子がほとんどの中、刑事君は大人の体型とジャンプ力、一際目を引きました。

龍樹君は3連覇を意識してプレッシャーが大きかったのでしょうか。アクセルはパンク、コンボは3-2になるという、全くらしくない演技でした。SP4位で、キスクラでは泣いていました。
いくら刑事君の初優勝が見たかったとはいえ、この2人に接戦で戦ってほしかったのです。FSで頑張ってほしいと思いました。

この3人の中では最後に登場の昌磨君は成長振りに驚きました。身長が伸びたのは雑誌で知っていましたが、すらりとした体型になっていて、演技の見栄えがよくなっています。
そして元々定評があった演技力はさらに磨きがかかり、表現力は刑事君以上のものがあると感じました。実際、SPではPCSがごくわずかですが刑事君よりも高いんですよね。
3-3も含めたジャンプは完璧でSP2位71.61の高得点。スピンもうまいし、3Aを入れてないことから考えると、刑事君との点差の少なさに脅威をおぼえました。

そしてここで大きな危機感。70点台を出したのは刑事君と昌磨君の2人のみ。FSの刑事君の調子次第では昌磨君の優勝もあり得ます。来年以降は彼の連続優勝で構わないのですが、最後のチャンスである今年だけは刑事君に花を持たせたい、そんな気持ちでした。

そしてフリーの最終グループの3番滑走の龍樹君。さすがに意地を見せてくれました。
まず冒頭で4回転に挑戦して転倒。それでもその後は3Aも1本は微妙でしたが2本跳び、大きなミスもなくいい演技を見せてくれました。FS2位で総合3位、表彰台落ちなんて姿は見たくなかったので、良かったです。

続けて4番滑走の昌磨君。彼も冒頭3Aに挑戦してきました。3Aにしてはかなり低いジャンプで転倒。でも彼もその後崩れることなくしっかりと演技していました。FS3位、総合2位ですが、PCSは刑事君と同じ点。3Aさえ成功させられるようになったら、国際大会でもジュニアのトップ選手として戦えますね。

さらに続いて5番滑走の刑事君。彼も4回転に挑戦して転倒。どうか優勝してほしいという強い思いで見ていたものですから、その後のジャンプがステッピングアウトしたり、セカンドジャンプが1回転になったりといったミスをするたびに、ハラハラしました。
結果はFSでも1位で優勝!望んでいたような結果が出た試合は嬉しいものですね。刑事君の初優勝を見届けるという願いが叶いました。

この3人以外で今回一番注目した選手は山本草太君。彼はノービスで優勝した後、アイスショーに出ていたから皆様おなじみの選手なのですが、私は生では初めて見ました。
SPは3位という好成績。FSでは転倒しまくって10位で総合5位でした。
まだ中2ながらスピードがあって、のびやかな動きをする選手です。そしてFSでは転倒したものの3Aにも挑戦。練習では跳べているのでしょうね。今後が楽しみです。

総合4位の本田太一君は今回はSPもFSのどちらも冒険しずにうまくまとめたという印象。今は中3なので、来年あたりは3Aへの挑戦を見たいところです。

総合6位の友野一希君はエンターテイナーというか、中々楽しませてくれる演技をしてくれる選手です。

川原星君はFSできれいな3Lz-3Tを見せてくれたりと、相変わらず潜在能力の高さを感じさせてくれましたが、今回は3Aを1本も成功させることができず、SPではステッピングアウトが2本、FSではパンクが2本とミスが多く、総合7位になり残念でした。表現とか年々よくなっているんですけどね。

そしてノービスから出場の島田高志郎君(総合17位)と三宅星南(セナ)君(SP28位でFSに出場できず)なんていう、まだ小6の2人の演技を見られたのもおもしろかったです。

女子は本郷理華ちゃんの優勝です。今年も活躍してほしいと思います。

ロシア大会の録画が早く見たいので男子だけ見てさっさと帰るという2日間でしたが、出場選手のレベルが全く違っていてさえ、やはり生観戦のほうがずっと楽しいです。
大ちゃんや健人君が引退しても、なるべく会場に通いたいなと思いました。

エリック・ボンパール杯

2013-11-18 22:20:54 | フィギュアスケート大会
パトリックのすごさを思い知らされた大会だったかもしれません。コーチや振付師を変えて不調だった昨季を乗り越え、彼はまた一回り成長した感じがします。GPSの2試合めというシーズン前半で、あれだけショートとフリーを揃えた演技内容を見せられたのは圧巻でした。
ここで世界王者の彼にあれだけ完成された演技を見せられたのは、他の選手にとって大きな刺激になったでしょうね。
しかし、壁は厚いな・・・完璧な演技をしたときの彼に勝つためには彼と同じことをやっていてはダメで、それ以上の難易度の演技構成を完璧に演じなければならないのですから。
技術点100点超え・・・SP100点、FS200点、総合300点超えなんて数字が出るのも時間の問題の気がします。

結弦君は短期間の間にずいぶん表現力が付いたと思います。
SPの俺様オーラのバシバシに出た気合のほとばしるような演技。昨季から見慣れたプログラムだけど、今回が一番だったと思います。
私にはイマイチぴんと来なかったFPも格段によくなりました。昨季からの2プロを見て、ウイルソンプロは結弦君に合わないかな、ロミジュリなら2シーズン前のプログラムのほうがずっと好きだけどなんて思ってましたが、今回はよかったです。

アモーディオ、ミハルのような実力ある選手たちが不調で、ブラウンが表彰台に入りましたね。彼も4回転を入れだすと苦労しそうですが、今は伸び伸びと自分のできることをしっかりとやっている感じです。
しかし、ヨーロッパの試合なのに、四大陸側の選手が強いですね。ヨーロッパ側の選手にももっと頑張ってほしいです。

女子はアメリカ対ロシアみたいな試合でした。アシュリーが優勝して嬉しいです。
ロシアのソトニコワとパゴリラヤも素晴らしいけれど、成熟した演技を見せる20代の素敵なスケーターが勝つのを見られるのはいいものです。
10代ロシア女子のパワーはすごすぎで、ソチ後はロシア女子がワールドの表彰台独占なんて時代がくるのかもしれません。ロシアは女子がもう少し抑えられて、その分男子にいい選手が出てくると嬉しいのですが。

大ちゃんもゆづも決まったし、ファイナルのメンバーが揃ってきましたね。
次は最終戦のロシア、ロステレコム杯ですが、私は名古屋の全日本Jr.を見てこようと思います。

公式リザルト

NHK杯

2013-11-11 22:02:10 | フィギュアスケート大会
書くのが遅くなりましたが、現地に行っていたとかではなく、テレビ観戦でした。(汗)
でも会場でご覧になった方はラッキーでしたね。大ちゃんのあんなに素晴らしい演技が生で見られたのですから。
ショートは目が覚めるような素晴らしさでした。4回転を入れて、ここまでショートを完成度高く滑ったのを見たのは初めてのような気がするのですが。演技直後の本人の表情も印象的でした。戦いはまだ続いている最中で、あそこで安心してはいけないのですね。
フリーでも4回転を成功させたし、今後の伸びしろを益々感じさせてくれる演技でした。実は、ここで神演技券を使わなくてよかったとほっとしました。(笑)
靴や体調だけの改善だけで、ここまで復活するわけではなく、やはりモチベやメンタルも大きかったのでしょうね。
今回の演技を見て、私もソチの金メダルを目指して応援する気持ちになりました。実は大ちゃんがソチに行けるようにとは願っても、金メダルを心に思い描くことが難しくなっていたのです。でも彼ならやってくれる、と今なら素直に思えます。
そしてやはりモロゾフの涙にも驚きました。サンスポで大ちゃんが理由を冷静に分析してくれましたが。しかしいつか泣くのは歌子先生のはず。大ちゃん、ソチで歌子先生を泣かせてください。

織田君と無良君はスケカナよりもずっといい演技を見せてくれて、前半戦で調子が出せなかった日本の選手たちの調子が戻ってきて何よりです。
ところで、織田君のお子さん達の映像はやたらとかわいくて萌えでした。奥さんもかわいくてしかもお料理上手。織田君は果報者ですね。

女子はまず未来ちゃんがかわいそうでした。20分待たされたのですからね。他の種類のトラブルならともかく、公平に採点すべき採点システムが原因で、特定の選手に大きな不利益がもたらされたのですから、もう二度とこんなことが起きないように、ISUは本腰を入れて改善してもらいたいものです。
にも関わらず会場の彼女に対する応援が本当に暖かくて、テレビで見ていて感動しました。
そして両足着氷だったけれど、真央ちゃんは3Aをショートでもフリーでも成功させて大ちゃんとアベック優勝できたし、あっこちゃんはミスはあったけれど、相変わらずとても素敵な演技を見せてくれたし、知子ちゃんも安定感ある演技でGPSデビューを果たしたし、システムのトラブルさえなければ大満足の女子でした。

今回注目していたのは高橋&木原組のGPSデビュー。順位は8位でしたが、短期間で本当によくここまでできるようになったと思います。特に木原君。シングルの選手が氷の上で女の子を持ち上げて投げて受け止めたり、片手で頭上に持ち上げたり、といったことが短期間でできるようになるにはどれほどの努力が必要だったのでしょう。それにペア初心者の相手に自分の体を預ける成美ちゃんだって、かなりの覚悟が必要ですよね。
THE ICEの放送でこの2人を初めて見たとき、ちゃんとペアの演技に見えるというだけで感激していました。そして今回は純国産ペアがGPSに出場するというだけで感動でした。(私がスケートを見始めてから初めてのことだったので)
この2人は雰囲気も合っているし、今後どんどん成長していいペアになっていくと思います。とても楽しみにしています。

リード組も注目というか、クリスの怪我のことをとても心配してはらはらしながら見ていました。今回は素晴らしい演技で6位に入ることができてよかったです。ソチまでクリスの膝がもってほしいです。

日本人選手のことばかり書いてしまいましたが、ハイレベルな演技が多くて海外スケーターたちの演技も素晴らしかったですね。
公式リザルト

中国杯&東日本・西日本選手権

2013-11-04 16:34:14 | フィギュアスケート大会
男子も女子も若手の活躍が目立った大会でした。
ハン・ヤンもコフトゥンもポゴリラヤも素晴らしかったです。
フリーでポゴリラヤが終わった時点で、女子はロシアのワンツーでソトニコワが優勝かと思ったのですが、予想に反してソトニコワは2位でしたね。ショート1位で折り返すのは、いかにもメンタルが強そうなソトニコワにとっても負担なのだと思いました。

男子はフリーだけ見るとコフトゥンが上のような気がしたのですが、ショートの点差は大きかったですね。それに点もフリーはコフトゥン1位だけど、ハン・ヤンとの点差は大してありませんでした。
4回転2種類を確率よく跳ぶコフトゥンもパトリックと同じでPCSが高く加点もたくさんもらえるハン・ヤンもすごいですね。男子が低迷していたロシアと中国、ソチにぎりぎり間に合って若くて素晴らしい選手が出てきました。

小塚君はミスが多かったものの、3位に入れてよかったです。でも今回3位で合計226.92、スケアメ6位で合計230.95。点が下がってるんですよね。2週間では修正できなかったみたいです。全日本では頑張ってほしいです。

ところでこの大会は、特にローリープロが多く感じました。男子4人(ハン・ヤン、デニス、ペーター、ナン・ソン)、女子3人(カロリーナ、ジャン、ジジュン)が使っていました。ローリー大人気。我らが大ちゃんのフリーも彼女なわけだし。
でも量産しているのに、どれもそれぞれの選手に合った中々いいプログラムが多くてすごいなと思います。

ところで、EXのフィナーレは中国人の振付師に頼まれて、ミーシャが振付を手伝ったようですよ。彼がツイッターに書いていました。
そう思って見ると、ミーシャらしさが感じられるフィナーレでした。

公式リザルト

国内では東日本・西日本選手権が開催されていて注目を集め、新聞にも報じられていましたね。
町田君のSPの点はスケアメを更新して凄いことになっていました。
女子は美姫ちゃんが全日本に出られるかが注目を集めていました。SPが終わって13位は残念でしたが、FSで逆転して出られるようでよかったです。正直、ソチのメンバーは私は昨年の世界選手権メンバーと同じがいいなと思っていますが、全日本の舞台で彼女をまた見られるのは楽しみです。

東日本公式リザルト
西日本公式リザルト

スケートカナダ

2013-10-28 21:47:55 | フィギュアスケート大会
男子は惜しい演技が多かったですね。
特にSPで4回転を成功させたアボットやFSで4回転を2度成功させたミハルが、その後に大きなミスを繰り返したのは本当にもったいなかったです。
SPでバルデが大きな成長を見せてくれたのは、嬉しい驚きでした。私は彼が体型的に男子シングルに向いてないとずっと思っていたのですが、今回はそんな気持ちも払拭してくれて今後が楽しみになってきました。
パトリックが最後の演技で4回転を2本成功させて、素晴らしいスピードのある演技を見せてくれたのが気持ちよかったです。
日本男子については何も言うまい、という感じす。(笑)国内ライバル多すぎで、気負いすぎちゃってたのかしら。みんなもう1試合ずつ残っているのだから、そちらに期待です。

女子のトップ3は素晴らしい演技を見せてくれました。
あっこちゃんはどちらのプログラムでも彼女の表現力で魅せてくれ、SP、FSともに感動しました。SPのダブルアクセルの箇所が絶妙ですね。あそこからラストまで一気に高まり駆け抜けていく。彼女のスケート人生のラストも昇り詰めて迎えてほしいと思います。

そしてリプニツカヤがよかった!
柔軟性とジャンプ力に加えて表現力とスケーティングがよくなり、彼女しかできない世界を表現していて素敵でした。特にFSでは重いテーマを可憐に滑りきり、十代半ばの今しかできない演技というのを見せてもらえたと思います。

公式リザルト

スケートアメリカ

2013-10-20 23:36:44 | フィギュアスケート大会
とうとうGPS始まりましたね。→公式リザルト
男子は町田君がすごかったです。昨シーズンまでとは別人のような4回転の安定感と落ち着き。氷上の垂直跳びが4回転に効くなら、他の日本男子たちにもやってほしいです。
インタビューとか聞くと、ちょっとキャラも変わった?なんて思いましたが。(笑)
本人の言うとおり、ソチへの切符の1枚をもぎとってしまうかもと思わされた演技でした。
SPのエデンの東は彼のよさを最大限に引き出したプログラムで熱演でしたね。FPの火の鳥は私は多分あの曲が好みじゃないんだと思う、どの選手が使ってもピンとこないから。

2位のアダムの4回転ルッツは回転が認められてないものの、かなりいい感じになってきているような気がします。
演技も力強くなって男っぽくなりました。いかにも正統派アメリカ人選手の演技という雰囲気になってきたように思いましたが、他選手がやらないジャンプ構成をしてくれるので見ていて楽しいです。

3位のアーロンはFSを地上波で見てないので割愛。でもGPS初戦で表彰台に乗れてよかったですね。

大ちゃんが4位だったのは残念ではありますが、4位に入ってほっとしたというのもあります。
スケーティングも動きも本当にきれいなのですが、ジャンプが惜しかったですね。難易度の高いジャンプは最小限のミスに抑えてよく頑張ったと思いますが、順位を考えるとループ、サルコウのパンクが痛かったです。
スケーティングはあそこまでよくなったというのが本当にすごい!高いレベルからでも、努力する限り伸び代って常にあるものなのですね。
幸いNHK杯までは間がありますし、この後ジャンプもどんどんよくなると思います。。
JOでぴんと来なかったビートルズメドレー、今回は引き込まれました。それとこのプログラムの競技プログラムとしてのよさは、ジャンプの調子が悪くてもプログラムの雰囲気を壊さず、魅せられるところかもしれません。もちろん試合結果としてのジャンプの調子は気になりますが。

今年からシニアのブラウンの5位は、難易度の高いジャンプを苦手としていることを思うと、このメンバーの中では上出来だったのではないでしょうか。

小塚君の6位も残念でした。ジャンプミスがあったのも確かなのですが、PCSが伸びませんよね。FSはクラシックとはいえずっと同じ表情で滑っているし、スケーティングはいいんだからもったいないなと思います。表現は町田君のようにオーバーなぐらいやったもん勝ちなのかも。(笑)

女子はまだFSが残ってますが、SPの圧巻はやはり真央ちゃんでしたね。3Aの回転が認められて本当によかった!
これに3-3も加わってミスなく滑ったら、彼女は無敵ですね。ソチではそこまで完成させてほしいです。

アシュリーは高難度の3-3を軽々跳びますが、それを見るともっと早くから入れていればよかったのにとつい思ってしまいます。
情報収集してなかったので、彼女がアルトゥニアンコーチに変わったことを知りませんでした。彼女は数年おきにコーチを変えますが、彼女のすごいところはコーチを変えるたびに確実にレベルアップしていくところ。今シーズンの彼女は昨シーズンまで以上に力強い演技を見せてくれています。

シニアGPSデビューのまだ14歳のラジオノワ、彼女は見た目は同じ年頃だったときのトゥクタミシェワやソトニコワよりも幼く見えますが、スケートは高い評価を得ていますね。スピンやステップのレベルもしっかりとっているし。この先どう変化していくかが楽しみです。

JO・CaOIのテレビ放送

2013-10-06 23:33:10 | フィギュアスケート大会
ものすごく更新をさぼってしまいました。
でもシーズンに入ったことだし、ここで書かないともうこのブログは永久に復帰できなさそうでしょ?せめてソチまでは続けようかと思って、テレビを見た感想でも簡単に綴ってみます。→公式リザルト

3Aも跳んで真央ちゃんはシーズンの初めからいい感じでしたね。バンクーバーの後にジャンプを一から立て直し、あれだけの苦労を経てソチシーズンに間に合わせたこと、彼女だからこそできたことだと思います。
素晴らしくてみとれてしまったのはジョアニー。彼女は十分すぎるほど競技会で戦えますね。また彼女を試合で見たいと思いました。
潜在能力の高さを発揮してくれたのが、ワグナーとソトニコワ。回転は認められなかったものの2人とも3-3を跳び、昨季よりもレベルをあげてきたと感じました。

男子は試合内容を見ればフェルナンデスが群を抜いていたでしょうか。
でも大ちゃんも小塚君も今後益々よくなる印象を受けました。
アボットはやはり優雅で素敵ですね。男子2枠しかない中、国内戦を勝ち抜くのは大変でしょうが、是非彼をソチで見たいと思っています。

団体戦であるJOで大ちゃんは絶好調とは言い難い状態でしたが、JOで素晴らしい演技を見せてしまった(変な日本語ですが)昨季の後半が不調だったことを思うと、ゲンを担ぐならソチに向けてこれはむしろ吉祥だと思うのです。

大ちゃんのSPのソナチネはカケラ映像を見て音楽を聴いたときから、これは私好みのプログラムだなという気がしていたのですが、やはりいいですね。惹きこまれて最後まで一気に見入ってしまうプログラムです。再びのオリンピックシーズンに大ちゃんに素晴らしいプログラムを作ってくれたみやけんさんに感謝です。

そしてアンコールのeyeはテレビで見ても会場の悲鳴がすごかったけれど、気持ちはわかります。
やはりeyeはとてもかっこよくて大好きなプログラムです。あの野性的な激しさがたまりません。

FPはローリーさんと大ちゃんのコラボが見たいとずっと思っていたので、振付師が発表されたときから嬉しかったです。
ビートルズメドレーは、様々な大ちゃんの演技タイプが見られて、1つのプログラムで5回おいしいという感じです。
ただ今のところそれほどのインパクトは感じません。私は元々1つの曲で作ったプログラムのほうがメドレーよりも好きなので、そのせいもあるのかもしれません。
でも大ちゃんならプログラムを磨き上げて、きっとソチでは感動的な演技を見せてくれると思います。

今週末はジュニアグランプリのチェコ大会で刑事君が優勝しましたね。ジュニア最後の今季こそ全日本Jr.を制し、世界Jr.で再びメダルを獲ってくれることを期待しています。
名古屋開催と日帰りできるので、今年は久し振りに全日本Jr.を観に行くつもりでいます。

そしてフィンランディア杯もありましたね。結弦君が当然のように制しました。フリーで2種類の4回転を成功させていて素晴らしいです。
健人君はショートは5位でしたが、フリーが8位で総合8位。ちょっとこれが切ない週末だったかも。
でも全日本とか大切な試合に合わせればいいのよ。→公式リザルト
中学のときは高くも低くもない同じような成績をとっていた娘が高校に入ってから大ちゃん以上のジェットコースターのような成績をとるようになったので、いつも言っています。上下動があってもいいの、入試本番にいいところを合わせればと。(同じような成績の子が集まっているから、少しさぼるとそれがまともに出るだけですが)
選ばれた一握りのアスリートの試合と、誰もが経験する学校の成績や入試は一緒になりませんが、娘が受験生の頃、微妙にコーチの気分になりました。本人よりも自分のほうが心配したり、戦略も立てたりして。そしてピンチがチャンスだということを実感しました。それまでの6年間スケートを見続けたことが、予期せずメンタル面で役に立ちました。
その気になればスケートを子供の受験に役立てることもできます。世のお母さん方、堂々とスケートファンしましょう。(笑)