行く先思い遣られる。

2013年03月04日 | 日記
今日は所用があって出校する。
とりあえず、必要な書類を出すために、マシンの前に行くも、今日は特に何の日というわけではなく、受付初日でもないのに列ができていた。二台あるうちの一台が故障していたのであるが、諸書類の受け付け開始初日の混乱が思い遣られる。某書類の提出期限が、それと被っているので、当然郵送では間に合わないから、受け取ってそのまま提出かなあ、と考えているが、どうなることやら。多分、いえば善処してくれるとは思うが、こんなことでいちいち迷惑は掛けられぬ。

その後図書館へ行って、返却と貸出をする。貸出は、某権利を使って、一律期限を超えて借りられるように手続きをしてもらった。こうでもしないと、全部同じ日に被ってしまって持って行くのが大変なのでね(一律期限の直前まで旅路にあるので)。さても、こういうことをする人が少ないのか、中々手間取った。

そして、家に帰って『悪魔の手毬唄』の残りを読み終える。こんなことを暢気にしている場合ではないのであるが、止まらなくなってしまってね。


Wonderful Tonight ―大阪城ホールの思ひ出―

2013年03月04日 | 音楽と読書の日記
さて、ついについに待ちに待ったこの日がやってきた。SCANDALの大阪城ホール公演

昼頃の新幹線に乗って一路西へ。会場へは開演一時間と少し前に着いた。すぐさまグッズ販売の列に並ぶも、開演に間に合わない可能性が大きいです、といわれた。確かに長蛇の列であった。とりあえず並んで待つこと40分、何とかかんとか辿り着いて買うことができたが、狙っていたものの内一つは完売で買えなかった。
その後、入場してトイレに行ったら個室が二つしかないところで、開演時間一分くらい前に漸く入ることができた。そして、慌ただしく席へ移動した。着席したのは開演時間を少し過ぎていたが、こういうことの常で、まだ開演はしていなかった。それでも一、二分で開演したから本当に滑り込みセーフである。

冒頭は、「SCANDAL BABY」で続いて「スペースレンジャー」。どちらも終盤もしくは掉尾を飾る曲として撰ばれることが多いから、尋常ならざる決意を感じるのであった。私の席は、ステージサイド、所謂見切れ席であったが、その分ステージの一番端からは近く、「スペースレンジャー」でTOMOMIが端に来たときは、本当にものの二、三メートルのところで歌っているのである。この感動は筆舌尽くしがたいものがある。手を伸ばせば届きそうな―実際一列前の人はハイタッチしていた―位置だったのだ。三曲目は「LOVE SURVIVE」でこんどはHARUNAが目の前までやってきた。感動ものである。髪の一筋の動きまで具に見られる位置である。
MCがはいって「星の降る夜に」が来る。私はこの曲の終わりのほうの「指の隙間からこぼれる砂粒みたいに忘れてゆくんだずっと気付かないふりしながら」というフレーズがとても好きなのである。記憶が記憶の中から抜け落ちてゆくさまが、ありありと瞼の裏に再現できる。
そして、「瞬間センチメンタル」「少女S」と定番が続くのだが、ここで不図今日の掉尾を飾る曲は何かと思い廻らせたのである。そして、一つ思い当たったが見事にそれであった。また後の話。
この後に「太陽スキャンダラス」が続いて、終曲のところでバンッと特効があって、衣装替えに入った。衣装替えの一発目RINAが、ショートケーキドレスで「恋の始まりはダイエット」を唄う(オケで)。これもまた目の前までやってくるのであるから、ものすごく感激する。
さてさて、衣装替えをして後半戦にはいる。後半戦は基本的にスタンドマイクになる。後半一発目は「Rock'n Roll」。黒の衣装とともに締まる一曲である。次いで「Queens are trumps」。この曲はHARUNAがマイクを持って練り歩くのである。かわいいなあ。
次が「カゲロウ」で、この曲は武道館の時もそうであったけれど、やっぱり照明がすばらしい。そして「HARUKAZE」が来て、MCになる。このMCがまた良いんだな、これが。このMCの後の曲は、MCを受けての選曲で、それぞれの曲がとても引き立っていた。その一曲目が「one piece」で、この曲に込められたものを知って聴くと、CDで聴いたとき以上に、奥行きがあって誠に秀逸であった。
続くのが「Welcome home」「Very Special」「Shining Sun」である。最早細かな説明は不要であろう。このMC以降のワンブロックが、このライブ「Wonderful Tonight」のコンセプトであり、その真髄であったのである。
SCANDALは、MCでもそうあったように、「夢」が一つの通過点となって、また新しい一歩を歩み出す。私自身、この四月で行く先の見えない旅路に就くことになるので、ものすごく身につまされるというか、心に染みいるものがあったのである。そういう意味でも、今回のライブはものすごく印象に残ったし、やや感傷的にもなるのである。
さてはて、話を戻して、次が本編の最後で「太陽と君が描くSTORY」であった。

アンコールは、「サティスファクション」「DOLL」そして「EVERYBODY SAY YEAH!」の三曲であった。
RINAが「どの曲たちもそこに在るべきで、何年も前から決まっていたかの様な」といっていたけれど、まさにそんな感じの二時間であった。
今、数えてみるに、全部で二〇曲なのだよね。実感としては、二五曲くらいあるような気がしていた。それくらい充実して、濃い時間であったのだなあ。

そんな様々な思い―感慨―の去来する中、帰宅した。

行き来の新幹線の中では何故か、横溝正史の『悪魔の手毬歌』を読んでいた。半分程度読了した。

こうして現世に戻って行くのであった。