自民党の二階幹事長が安倍総理が「国民ひとりひとりが新型コロナウイルスの感染拡大をおさえるために、人との接触機会を最大限8割削減出来たら、5月6日には感染をピークアウトできる」と新型コロナ特措法にもとづく緊急事態宣言をしたことに対し、「そんなことができるわけがない」と否定した。
どうも総理の発言が軽すぎて信頼がおけないという世論がふえていると言われるが実行可能性のないことを国民の命を守るという美名のもとにしらっと発言することにあるのではないかと思われる。われわれ年金生活者なら単純計算で月30日の2割、6日だけ生活必需品の買い物や散髪にでかけ、あとは家で読書やビデオや庭いじり、30分のウオーキングをしておれば人との接触機会8割減は実行できる。しかし食べんがために働いている人たちに具体的にどうすれば可能なのか検討して発言しているのか?
何割の人がテレワークができるのか、できない人はいっぱいいると思うがまずは週に何人くらいと感染可能性のある接触をしているのか出してみてその7~8割がカットできるのかどうかということ。二階幹事長の言を待つまでもなく不可能だろう。
それにもう一つわからないのは法に基づく非常事態宣言といえども、たとえば商いをしている人たちへの休業要請もあくまで要請であって命令ではなく、罰則規定もないとのこと。命令なら当然休業補償もしてやらないと経営者も従業員も食っていけないということになる。どうも保障問題がややこしくなるものだから要請ということにしているのではないかとついつい思ってしまいますね。
法に基づく緊急事態宣言が出された翌日、東京で181人、大阪で92人と過去最高の感染者が出てしまった。北海道も18人、どうも東京からの移動者が多いらしい。東京の金持ちが軽井沢の別荘や沖縄、北海道などへ避難しウイルスの感染源になってしまう。だれしも自分がかわいいので勝手な行動をしてしまう。ほんとに今回の非常事態宣言で感染拡大を抑えきるのか、大変心配な事態である。
ともあれ我々はおとなしく自宅待機である。庭の枯葉の掃除や、排水溝の点検、マクロレンズをとりだしてわが家のミクロ被写体の発掘、撮影で時間をすごす。