夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

純粋なる日本的な伊勢神宮の『神饌』・・・かたじけな おごそかにして したはしき 大御祭も 今しつかえぬ  女性初の神宮祭主 北白川 房子親王

2019年03月19日 23時18分43秒 | コラム・人文
いよいよ御代がわりが近づいてきました。

30年前に病院が建て替わり、当時の管理職に誘われ

この総合病院の仕事に就きました。

月日が過ぎ去るのは早いものでね!

当時は新館でしたが、

30年も過ぎて旧館もうソロソロ御代がわりの時期です




御代がわりに 神風の伊勢神宮を慕いて 持統天皇御製


高照らす日のみ子
    おもい
いかさまに念しめせか

神風の伊勢の国は
     
沖つ藻も靡みたる波に
    かお
潮気のみ香れる国に
うまこ          とも
味凝り あやに 羨しき 

高照らす日の御子



伊勢神宮の神饌

        
神饌(しんせん)はその神社が鎮座している土地やその時代、時代に、

人々が簡単に手に入れることの出来る旬の食物を人々が好んだ調理法で調理したものです。

直会(なおらい)と云われている神と人間との共食という考えから、

人間の食べる物、食べる量を基準に考えられている。

すぐ食べられるように火を通した熟饌(じゅくせん)に

箸を添えて供えるのが習わしでありました。

明治以降、生ものも加えられるようになりました。



新米は神嘗祭(かんなめさい)で神に供え、

新嘗祭で天皇陛下がお召し上がってから

国民が食べるのが、かっての習わしでありました。

神宮(伊勢神宮)の神嘗祭の30品の神饌の中でも

最も大切なのは、米と酒と塩、そして水、魚です。

魚のなかでも熨斗鮑(のしあわび)、鯛(夏は乾鯛)が重んぜられます。

春日大社、上賀茂神社談山神社、白山神社、などの『百味御食』の神饌は寺院の影響を受けていますが、

お伊勢さんの神饌は寺院や外国などの他からの影響を殆ど受けていない

純粋な『日本的な神饌』です。




情(こころ)を天地とひとしくし、想いを風雲に乗せ もって心神をを痛ましむることなかれ



ふかく入りて神路の奥をたづぬれば また上もなき峯の松風   西行法師