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Drコトー診療所2006 第7話

2006-11-26 18:21:48 | 映画&ドラマにハマル!

「Drコトー診療所2006」は、全11回で、トータルなお話と見たほうがよいようだ。「Drコトー診療所2003」のときは、各回にゲスト出演者を呼んで、一話完結型という感じだったのだけれど、今回のシリーズは、彩佳が、がん治療のために東京へ、タケヒロ・タケトシ親子も、島を出てのストーリーも、連続して引っ張って見せている。

2003年版は、コトー先生が、物語の主軸であっただったけれど、2006年版は、コトー先生は、それぞれの人の物語を見守る存在として描かれている。

今回は、ゆかりさんの胃がんが発覚し、タイトルも、「命の期限」

当の本人のゆかりさんは、コトー先生から、何もしなければ余命3ヶ月と聞かされても、気丈夫で冷静だった。夫のほうが、隠しきれない動揺があったというのに。

でも、春江さんから、お気楽に、「頑張ってね」と声をかけられると、さすがに、「私にどうがんばれっていうの?」と声を荒げてしまう。当然でしょう。

3歳のチカちゃんは、母親の不安定さを感じて、話したいことあったけれど、「もういい」とお父さんのほうにうずくまってしまう。このへんのリアクションが自然だったなあ。

期限が迫った命とは、対照的に、生まれてきた命を描いたのも、秀逸。わが子を残していかなければならない母と、子供を産んだばかりの母が、同じ病室に寝ているというのも、何とも皮肉。でも、ゆかりさんが、頼んだことは、春江さんの生まれたばかりの赤ちゃんを、抱かせてもらうことだった。「これが、命の重さね。」

母は、強し。ゆかりさんは、1日でも長く、チカのそばにいたい。抗がん剤治療を、コトー先生にお願いする。ゆかりさんのきっぱりした表情が、凛として美しかった。桜井さんの演技って、押し付けがましくなくて、吉岡さんとの演技の相性が、ぴったりだった気がした。

コトー先生が、ゆかりさんに言った言葉。「生きることだけを考えてくださいね。どんな状況になっても最後まで自分は生きるんだと思い続けてください」

これって、今闘病している人にとっては、何よりの励ましの言葉になるでしょうね。

ゆかりさんの闘病は、この回だけでは、とうてい解決せず、来週に持ち越し。

第8回は、2003年版は、「あきおじの死」を扱った回で、視聴者が涙をふりしぼったものだ。ヤマ場となる回になるに違いない。

というのは、ゆかりさんの胃がんは、コトー先生には、彩佳さんの乳がんの件を、痛感させずにはいられないわけで、第8回は、最終回まで持ち越される彩佳さんの手術にも、影響を与えると思う。


クリスマスの飾りつけ

2006-11-25 18:25:09 | ドイツ・ドイツ

Christmas クリスマスの飾りつけは、キリスト教国とは言えない日本が一番早いそう。もう、街は、クリスマス気分になってきているよね。

何となく気ぜわしい気がするね。

写真は、クリスマスマーケットのものですが、こうやって、オーナメントを、リースに、ぶら下げるというのも、なかなかですよね。

つるす場所を思案するのにおっくうな感じがするかもしれないけれど、一度つるしてみれば、その豪華さに、うっとり。きれいなリボンにつるしたオーナメントが映えます。

クリスマスツリーもいいけど、リースにぶらさげるものいいよお。この時期になると、クリスマスキャロルを、バックミュージックに流します。特に、子供のコーラスは、まさに、天使の歌声って気がします。


Drコトー診療所2006 第6話

2006-11-18 02:22:08 | 映画&ドラマにハマル!

タケヒロの幼なじみ、クニオくんの反抗は、描く必要があったでしょうね。島の皆が、タケヒロをほめちぎる。タケヒロと比べられて、クニオ的には、ウゼー状況になるばかり。すねちゃう気持ちってわかるわ。

それでもって、タバコは吸うわ、叱られると、タケヒロになすりつけるわ、あげくの果てに「俺の体なんだから、どうなろうとオレの勝手だろう」なんて言っちゃう。

ふてくされてると、島のマドンナ茉莉子さんが登場。いつもそうだよね。クニオが、タケヒロくんがらみで拗ねたりしてると、茉莉子さんが、お母さんとはまた違う立場と目線で、クニオに痛いことを、言ってくれる。「世の中には、どんなに一緒にいたくったって、一緒にいられない親子だっているんだよ」自分が恵まれていることなんて、自分ではわからないものだもの。

茉莉子さんの子供役だった神木くんが、今回のシリーズで、出てくるとは発表されてないから、この親子のその後の話は、復活しないのかしらね。シリーズの続編となると、前あったエピソードの続きを、みんな見せてって期待をしちゃう。

大塚寧々さんって、好きな女優さんです。アンニュイな役から、平凡な主婦から、小粋なお姉さんまで、器用に演じ分けられる人だと思う。

ゴミ収集場みたいなところで働くタケトシさんのホコリの向こうから、重さんが、現れたときには、涙が出そうになっちゃった。泉谷さんの演技って、ちょっと力入りすぎで、アクが強い割には、ワンパターンって気もするんだけど、この重さん役は、はまり役(笑)

Drコトーの共演者たちは、それぞれ自分の役を、すごく愛しているのかがわかる。泉谷さんや、筧さんや、時任さんなんか、これがシリーズ化したら、絶対はせ参じるだろうと思う。

今回は、クニオくんの腹膜炎の手術で、コトースタッフの奮闘ぶりも堪能させてもらいました。ミナちゃんも確実に進歩してますね。

タケトシさんの自分を責める言葉を聞きながら、淡々と抜糸の作業をするコトー先生。なおも、オレは、ダメな人間だと言いつのりそうなタケトシさんを遮って「原さん」と呼びかける。

絶妙の間で「終わりましたよ」と声をかける。抜糸が終わったことだけを告げてるんじゃない。そして原さんに言ってあげたことは笑顔で「おかえりなさい」

タケトシさんや、彩佳さんといったキーパーソンに、コトー先生が、セリフとして言うことは、とても少ない。コトー先生自身の気持ちを、説明したりすることは、ほとんどない。でも、コトー先生が、どんな想いでいるのだろうかと、視聴者に気持ちをかきたてる。

吉岡さんが、コトー先生に寄り添って演技をすればするほど、見ている私たちも、コトー先生に、寄り添いたくなる。こんな気持ちにさせる役者さんって、うーん、絶句しちゃうなあ。

吉岡秀隆は、コトーマジックを、私たちにかけているのかも?


Drコトー診療所2006 第5話

2006-11-11 00:52:18 | 映画&ドラマにハマル!

今回は、原親子が、メインのお話。タケトシ父さんは、事故を起こして借金を負って、あせりから、普段のタケトシなら絶対しないような過ちを犯してしまう。儲け話にのって、全財産をすってしまう。全ては、医者になりたいという息子の夢を応援するためだった。

シゲさんには、つっぱってしまったタケトシも、コトー先生には、自分の弱音を吐く。「みんなに助けてもらう資格もねえ。タケヒロの父親の資格もねえ。オレは、本当に情けねえ。」

コトー先生は、黙って聞くだけ。うすっぺらなドラマなら、ここで主人公が、ぺらぺら安易にしゃべるのだろうけどね。でも、コトー先生の表情を見てると、中島みゆきの主題歌「銀の龍の背にのって」の歌詞、「まだ飛べない雛(ヒナ)たちみたいに僕はこの非力(ヒリキ)を嘆(ナゲ)いている」が、流れてきそう。

「コトー先生がもっと早く島に来てくれればな。」

先週は「おれには、コトーしかいねえなあ。おれの老後頼むぜ」とシゲさんが言った。コトー先生が島に来たときは、コトー拒否の急先鋒だった2人だけに、この変化は、感慨深いなあ。

タケヒロくんは、成長して、声変わりが、ショックなほど。2003年版では、キューピーさんみたいな子供体型だったのにね。子供らしい可愛さが失われて、子役からの脱皮で、ちょっと中途半端な難しい時期だろうなと思う。「かわいくなくなった」なんて言われたら、本人は傷つくよね。

タケトシ父さんは、息子に自分の窮状が知れたとわかると、早々に一人帰ってしまう。どこまでも不器用な人だ。父一人、子一人なのに、離れ離れというのは、やっぱり不自然。医者になりたいから、中学から、東京の学校へ行くという選択は、受験においてノーマルなことなのだろうか?島の漁師としての父を見せ、タケトシを育てることが一番の教育だと思うけど。

タケヒロが、コトー先生に、「僕、学校をやめようかと思う」と吐露するのが、ラストシーン。この告白を聞いたときのコトー先生の表情がまた、絶品。そうです。目で演技する人です。吉岡コトー。

でも、先週の予告で、ここまで見せちゃってたからね。予告で、次回のラストシーンまで見せたのは、どうかと思う。予告で、最後まで見せちゃダメでしょう。

2006年版では、コトー先生は、島で起こる出来事を、見守る存在で、メインキャストでありながら、あんまり話の中心になることが少ないのね。ちょっと、それが、不満といえば不満。「受けの演技」もいいけど、ドラマを、もっとかきまぜる役どころになって欲しいとは、吉岡コトーを、もっと見ていたいファンの欲目かな。

タケヒロくんの手紙を、椅子のクルクルさせながら読むシーン、クラッカーを持って足をバタバタさせるところ、寝起きのところなど、キュートなコトー先生が見れたのは、萌えでした(笑)


Drコトー診療所2006 第4話

2006-11-09 17:49:14 | 映画&ドラマにハマル!

今日、第5話放送前に、第4話のこと、書いとこう。出張中の宿のテレビで見たけど、ちゃんと録画もした。(ほっ)

続編の強みというのは、前に見せたエピソードを、引っ張っていけるってことね。
「Drコトー診療所2004」のスペシャルの時、昌代さんが、脳溢血で倒れ、重い障害を負ってしまったのだけれど、それを、夫婦で支えあって乗り越えていこうというところで終わったお話の2年後を、更に描く。正一さんと、昌代さんの夫婦愛。いいよねえ。

正一役の小林薫さんが、いい味を出しているのは、当然だけど、奥さん役の朝加真由美さんも、いい!体の不自由なところが、実に自然に見えてしまうのは、きっとリハビリしている人をよく観察されたからに違いない。

コトー先生に好物の卵焼きを作ってあげ「同情はいや。これからもよろしく」と言った昌代さんが、とてもチャーミングだった。

この玉子焼きのエピソードも、スペシャル版にあるものだけど、過去の映像をちらっと入れて、初めて見る人にも、わかるようにしてある。でも「Drコトー診療所」ファンは、その場面も、たちまち思い出せる。(カッチイも、もちろん)回想シーンも思い出させて、よりシーンを深く味わえる仕組みになっているわけだ。

コトー先生も、昌代さんの言葉に、ぐっと胸にきたようで、一瞬涙ぐむ。人を救うコトー先生が、人に救われる瞬間も描いたシーンは、ジーンと来る。コトー先生の孤独や、苦悩が描かれることが多い「Drコトー診療所2006」で、こういうシーンがあるとほっとするわ。

吉岡さん自身にとっても、コトー先生というのは、特別なようだ。

「コトー先生は、人に寄り添うことを大事にしているひと。透明な風のようで、どこか頼りないイメージがある。役者吉岡が張り切りすぎると、その存在がなくなる。自然体でいると横に現れてくる気がする。演じるのとは、ちょっと違う感じですね。」朝日新聞の記事より。

「四日間の奇蹟」の敬輔も、真理子の気持ちに寄り添う役だったなあ。ちょっと、コトー先生と似たところがあるかもね。

当たり役と言われた「北の国から」の純や、寅さんの甥っ子満男は、「コンプレックスがあって生々しく人間くさい」とは、吉岡さん自身の弁。「純のこういうところが大嫌いだ」と、キャラクターのケンカしながら演じていたと発言していたこともあった。ある意味、演じるキャラクターとの距離が短く、がむしゃらだったのかもしれない。

人格的に、とても誠実で優しいコトー先生の内面をも演じることは、また一つ高いハードルなのだろう。視聴者のコトー先生に対する期待が高く、コトー先生像が決まっているから、余計に演じるのは、難しいとも番組の特番で語っていた。ここは、視聴者を、よい意味で、裏切ってもらいたいわ。

「コトー先生って、一歩ひいて見ているところがある。」というのが、吉岡さんのコトー先生観。だからこそ、コトー先生というキャラクターを、自分の我で演じてしまわないように、吉岡さん自身が、コトー先生を冷静に観察し、客観視しようとしている。それいてこの役に、深い愛情を注いでいる。

コトー先生が、天使のような存在として描かれるのは、おかしいと思うけど、苦悩するコトー先生ばかりでは、辛い。コトー先生自身が、島の医師としての暮らしのなかで、癒されて欲しい。だから、今回の卵焼きのシーンは、嬉しかった。こういうシーンが、もっとあるといいな。

コトー先生は、吉岡さんの実年齢と同じ設定だ。「博士の数式」のルート先生は、もう学校の先生なりたてというくらい若く見えたが、今回は、30代半ばの青年医師らしい落ち着きがあるのが頼もしい。本当に、いい年のとり方をしている人だと思う。コトー先生に、あれから3年後という変化が、見て取れないと、ドラマに説得力がない。

さて、島を離れて孤軍奮闘するタケトシ親子のシーンが、ちょっと多くて、もう島の話中心でいいのにと思っていたら、第五話で、二人が島に帰ってくるらしい。このへんのさじ加減も、実に、このドラマは、上手い。第4話では、意図的に、大きな手術シーンはなかった。それでも、消化不良に終わらない満足感を与えてくれる。1話ごとというより、11回全体で、見せていこうという姿勢ね。最後のほうのヤマ場で、彩佳のことが出てくるのは、必須ね。

さて、今夜も、10時には、かじりつきましょう。