ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

負け犬の遠吠え

2004-03-30 00:00:00 | カッチイな本棚

という本が話題だ。著者の酒井順子さんは、「30代、未婚、子供なしは、どんなに美人で仕事ができても「負け犬」なのであると定義した。著者も含まれるらしいが上記定義にあてはまる負け犬が、勝ち犬(主婦)や社会に向かって遠吠えしているという本なのだが、この本が笑えるかどうかは、センスは、分かれるな。

「人生勝ち負けじゃありません!」などと眉をつりあげて反論するなら、それは、著者の予想範囲以内の反応にすぎない。女性の生き方を、あえてカテゴリーわけしたことに、この本の面白さがある。はっきり、負け犬と言われると、うすうすわかっちゃいたけど、むっとくるいうのが人情というもの(笑)。ところが、負け犬と勝ち犬の生態を、豊富なサンプルを提示して、延々と解説してもらうと、フムフム感が増してくる。

「おわりに」で酒井さんは「ここまで負け犬という単語を連呼してみると、勝ちだの負けだのいうことが、ほとほとどうでもいいことのように思えてくるものです。読者の皆様にも、そのどうでもいい感じが少しでも伝われば幸いです。」と書いている。まあ、ここだよね!読みどころを押さえ間違っちゃいけない。

しかし、負け犬の一匹としては、素朴なギモンも。東京という都会で、華やかなマスメディアの世界などに生息し、専門性のある職を持ち、そこらへんの男性よりも収入があるというのが「負け犬」の定義であるとして話を進められると、「ちょっと待ってよ」と言いたくなる。今月号の、日経「WOMON」の読者アンケートで、の31歳の年収の平均は357万円。300万円代の人は、33.8%。100-200万円台の人が25%に上る。このなかの負け犬と勝ち犬比率は定かでないが、働く女性の2人に1人は、このへんの収入層になる。正直、自活は、ぎりぎりの金額だ。まして美人でもなく仕事も頭打ちとなると、負け犬にもなれないのではないの?地方都市に住むとなると、更なるムラ社会のプレシャーがあるだろう。

酒井さんは、今年「私は、こんなに負けている」と書かれた年賀状をいっぱいもらったそうで、人というのは、けっこう負け自慢が好きなんだと実感したそうだが、自分を笑えたら、いいよね。

Yahoo!ブックス「負け犬の遠吠え」酒井さんのインタビューがある。興味のある方どうぞ。
http://books.yahoo.co.jp/featured/interview/20040204sakai/01.html


春休み

2004-03-29 00:00:00 | インポート
は、またたくまに過ぎていく。3月20日のハービスでのヨーロッパ・フェスタのことは報告しなくちゃね。「ショップ・ダンケ」は、ネット・ショップなので、お客様と直接の対面販売はできない。ハービスのほうから偶然、7周年記念のイベントとしてフリーマーケットみたいなことをやってみないかと声をかけていただいて
いい機会だと思って参加した。

ところが、残念ながら、天気の神様は、カッチイたちに味方してくれなかった。当日は、3月とも思えない凍るように冷たい日、しかもシトシト雨が降る。会場のハービスの正面玄関の前のマルビルは工事中。「ショップ・ダンケ」のほか、スイス、スペイン、そしてトルコのショップが出て、トルコの民族楽器「サズ」の演奏もあったが、どこも売るのには苦戦。

せっかくお客様が足をとめられ商品を見ても、ショップ・ダンケの商品は、タカーイという声が上がる。フリーマーケットというのは、セカンドショップと同じで、お客様は、すごい掘り出しものを見つけるという期待感がある。正直、うちの商品は、フリマ向けでないからな。結局、スタッフさまたちが買ってくれたりしても、売り上げは、聞かずもがなということになった。寒い中、一日立っていたので、しっかり風邪もひいてしまった。散々だったとなどと言えば、声をかけていただいたハービスに申し訳ない。が、天気は、致命的だったな。どんなショップが出ていてもあれではダメだったろう。だって人が通らないんだもん。ま、これも経験!

春休みの日々、たらたらとプライベートな休日に浸ってしまった。洞川温泉に遊んだことを、今日やっとアップした。休暇中、ゆるゆると考えたことは、長い目でみた自分の歩いていく方向性ということだ。
ドイツは、カッチイのテーマだけど、それは旅行という方向にしぼっている。旅行会社勤務、添乗員、現地ガイド、観光専門学校の講師という自分の経歴を振り返ると、Tourismが、自分の掘り下げるべき方向だと、最近思うようになってきた。ディスカバー・ジャパンの小さな旅も続けていきたいし、エコ・ツーリズムや、グリーンツーリズムにも関心が出てきた。観光振興は、地域経済に深く結びついている。自分のアプローチしたいと思うことは、まだまだ固まっていないけれど、Tourismと「オフィス・ダンケ」は、関わっていきたい。


リアルタイム日記

2004-03-14 00:00:00 | インポート
には、全然なっていないカッチイのWeb日記。いつも後から追っかけている。3月9日は、講師を勤める専門学校の卒業式だった。今年は、着物にはかま姿のお嬢ちゃんたちが目立ったね。レンタルなんだそうだが、どっちかというとニュー・キモノといういでたちだよね。マニュキュアをかわいく塗っていたりしているのとも、案外マッチしてしまう。馬子にも衣装というところだろう。セレモニーが終わってセイセイ?した学生の笑顔は、はじけるようだったから、このハレの日を素直にお祝いしよう。よくぞ卒業してくれたことよ。

実は、カリキュラムの関係で、今日卒業する彼らを教えたのは、2年生の前期まで。後期はなくて、卒業式で久しぶりに会った。向こうは「カッチイせんせー」を寄ってきてくれたのだが、半年振りだと、こちらは、ちょっと忘れてたりして(オシオイ)過ぎ去ったことは、風のように吹き抜けていくカッチイのおつむです。
許されてたもれ。まあ、専門学校とか短大の2年制の学校は、実際1年半というのが、実感だわね。

春休みに入って、学生から解放されて、ノビノビしてる。このへんは、中学校などの公立の学校の職員とは、違うところだろう。

さて、今日は、ハービス大阪で「ヨーロッパ旅行会話体験講座」があって、カッチイも「ドイツ語」で登場。4月から開講の語学講座のデモンストレーションみたいなもんだが、20数名の方に参加していただいた。掲示板に書き込んでいただいたけむりさんも来ていただいて、ありがとうございました。他の言語に比べると、ドイツ語は、マイナーなんだよねえ。

無事終わって、帰ろうかと思ったのだが、ハービスのスタッフに勧められて、午後から「たびっとーく」の講演をのぞいてみた。これがすごい大当たり。旅行作家の石田ゆうすけ氏は、7年半かけて、自転車で世界一周旅行を敢行されたのだが、そのヨーロッパ編を、スライド上映を交えてユーモアたっぷりに、語られた。走行距離にして地球2周半、訪問国数87カ国、パンク回数184回というのは、筋金入りのサイクリストといっても、まあフツーの旅じゃない。男の子じゃないと絶対できない旅行のスタイルだけど、文字通り自分の足で世界を駆け巡ったという充実感が、軽妙な語り口に満ちていた。著書も購入。「世界9万5000km、自転車一人旅、行かずに死ねるか」氏のHPは、下記
http://www2.ocn.ne.jp/~yusuke1/index.html


京都・大原週末旅行

2004-03-03 00:00:00 | インポート
今日は、ひなまつりなんだ。終日、いまいちのお天気だったね。

学校のことから解放されて、本当にリラックスしている。伊豆に続いて、実は、このあいだの週末は、京都・大原に遊びにいったんだ。カッチイのWeb日記は、リアルタイムをだいぶ後に追っかける形になっとります。スイマセン。

この鳥インフルエンザが、京都に上陸しているさなかに、トリなべを食いにいったのだから、度胸だね。女友達に誘われて、彼女のお知り合いのカップルと4人だったのだけど、すぐお二人とも意気投合しました。カッチイは、かなりすぐ人と親しくなれるという性格です。だから、多分サービス業に飛び込んだのだし、それは多分正解だったね。

民宿「ダン林」は京都北山と滋賀比良山脈にはさまれた静かなネイチャー・イン。このあいだ関西に民宿は、少ないなんて書いたけれど、それはカッチイの認識不足だったみたい。恥ずかしいわ。日本の観光にも、興味はあるけれど、本当に知らないことが多すぎるわん。

何と600年以上続く武家屋敷の一部を、民宿にされているのだが、外観に紅殻壁が残っていたりする。床の間や、障子や欄間のあるお部屋は、外人さんにも喜ばれるだろうな。「ダン林」さんの名物は、客の顔を見てからしめるというトリ料理なんだけど、絶品でした。

カッチイは、本当はレバーが苦手なんだけど、みんながここのキャラメル色したレバーをあんまり絶賛するので、一口食べてみることに。ぜんぜん生臭くなくて、びっくり。鹿肉のお刺身や、川魚の塩焼きなど、ここにきたからご馳走なれるものを食して、飲んでしゃべってで、夜は更けていったのでした。

あんかをしてもらって寝たんだけど、一晩中暖かったな。朝食も、たけのことかぼちゃの炊いたのだの出て、山里らしくよかった。もちろん、産みたての卵かけごはんにトライした。翌日は、あいにくの雨だったけど、大原の来迎院を散策して、山道を少し歩く。散歩を何とか自分の生活に取り入れたいもんだ。ネットにしがみついていると、つい運動量が少なくなるからなあ。

小さな旅は、日常から脱出して、心身のリフレッシュを与えてくれる。そして帰ってくる我が家があるのがありがたい。学期中、ひっくり返っていた部屋だが、少し丁寧に掃除したり、整理したい。暮らしを大事にすることを気づかせてくれるのが旅なのかもしれない。