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Drコトー診療所2006 第3話

2006-10-28 17:06:30 | 映画&ドラマにハマル!

彩佳さんの病気を軸に、彼女が島を出て行く第1~2話から、第3話は、島の日常に落ち着いた。

柴咲さんの抜けた後に、スポットがあたる蒼井優ちゃんは、連ドラマ出演してメジャーになるきっかけになるかもね。彩佳さんと比べられるから役柄もツライところだけれど、新米看護婦のオドオド感とも、よく出てた。ナイーブな演技は、吉岡さんと、ちょっと似ているよね。今回は、ミナちゃんの回といっていいでしょう。

小沢先生の奥さんみたいに、限定期間で、島に来た人には、なじめないというのも、またある話だろうなあと思ったわ。2004のスペシャル版で、登場した小沢先生の奥さんのちょっと都会的な雰囲気をとらえて、うまく今回のお話に引っ張ってる。

島の家は、玄関なんてなくって、縁側から、出入りするのも、フツーみたいで、坂野さんのシーンでも、ご近所さんが、ぬっと背後から現れたのには、驚いた。お惣菜を持ってきてくれるなんて、親切。でも、噂は、すぐに広まっちゃうし、濃密な人間関係に、ちょっと息苦しくなって、小沢先生の奥さんは、なおさら「娘ひとすじ」になっちゃったのでしょうね。「あんな看護士さんなんかに」はないよね。

コトー先生が、ひなちゃんの手当てするとき、長いガーゼをくるんくるんと巻いて鼻の止血したのは、さりげなく、かっこよかった。今回は、前回以上に、医療シーンは、リアルに見せていくつもりのようで、コトー先生の華麗な手先が、今後もたくさん見れそう。

和田さん役の筧利夫さんは、ご自身のHPでも、Drコトー診療所の撮影のことを、ネタバレにならないよう、でも興味をそそるよう、ブログに公開している。バイプレーヤーとして、弾けた役の多い筧さんにしては、「和田さん」は異色だと思う。この役のこと好きなんだなあというのがよくわかる。

この和田さんのスタンスって、いいよね。コトー先生の仕事ぶりを、一番真近に見ている理解者。彩佳さんのように女性の視線や、家族のようになった星野さん(小林薫)とは、また違う視線で、客観的に、コトー先生を見ている。

普段、コトー先生に丁寧な物言いなのに、2003年版で、咲さんが去っていくとき「追いかけなくていいのか」と男っぽく言ったのには、しびれたわ。筧さんは、吉岡さんの手術シーンには、全部付き合うわけで、主演俳優の苦労を、一番知っている人だよね。

今回、お約束のように、「ヤシガニラーメン」のようにユーモラスな筧さんと吉岡さんの絡みのシーンが出てきて嬉しい。ふふ、息がぴったりなの。

コトー先生、上司として最高ね。手術で、メスを、コトー先生に向けて渡したミナさんを、叱らないけれど、患者さんを見ていられないミナさんには厳しく、本人に自覚させるように導いていく。本人が落ち着いていないと、部下があせってしまうことを良く知っているのね。そして皆の前で「よくやってくれた」って、誉めてくれて。頼もしい上司ってこういう人でしょ。コトー先生の「だいじょぶ」が大好き。スタッフを育てていくシチュエーションは、2006年版ならではです。

ただ、毎回ゲストを呼んで、島に新風を入れた2003の時と違い、島の人たちを中心にしちゃうと、どうしても、毎回、病人を出すことになって、ちょっと煮詰まっちゃうのでないかと、ちと心配。そのために、島から出たタケトシと彩佳さんのシーンが入るのだけど、ちょっと唐突に思えることもある。

2004年スペシャルの時、タケヒロの受験のために、漁師を辞めたことは、美談のように撮られていたのにね。あの時、公式ページのBBSで、その話題が盛り上がったものだけど、今回は、その答えを見せようというのかな。タケトシは、島でタンクトップ姿の漁師が、一番似合うと思うのだけど。

どこかの時点で、コトー先生自身の家族も出てきたらいいのにと思う。離島に行ったまま帰らない息子に、親として思うところはあるのが自然だし。

第3話は、お話としては、先が見えてたストーリーなんで、日ハムの優勝もあって、視聴率ちょっと下がるかなと思ったけれど、心配することなかった。20%以上を今後も、キープしてもらいたいわ。


Drコトー診療所2006 第2話

2006-10-20 15:53:33 | 映画&ドラマにハマル!

原作のドラマって、読んだことなかったけれど、ストーリーが知りたくて、第二部の17巻から19巻まで買っちゃいました。こういうコミックスって読んだことなかったけれど、山田貴敏さんのは、やっぱり漫画の世界。手術シーンが、ちょっとカッチイには、強烈すぎで、お話が、ちょっと荒唐無稽に思えちゃった。漫画は、小さなエピソードの羅列だし、テレビドラマとは、別ものと考えたほうがいいみたい。

それでもって、ドラマ版の第二話ですが、やっぱりレベルが高いです。このドラマ。「北の国から」ばりに、丁寧に作られているのが、よくわかる。

自殺騒ぎを起こすサチオジを、びしっと叱った彩佳さんの言葉に説得力があるのは、命と向き合う病を得ているから。

第一話の時は、女性の部分も出して崩れてしまった彩佳さんを見せたけれど、今回は、静かに自分の決意を、コトー先生に語る。その抑制が、気丈だった。柴咲コウちゃん、強と弱、硬と柔のブレンド具合が絶妙で、この人が、若手女優として引っ張りだこな理由がわかる気がした。

あの離島で、看護師が、病になって、療養するというのは、彩佳さんには、考えられないこと。柴咲さんのスケジュールのせいで、彩佳さんを、島から出て行くことにしたのかと思ったけど、それだけじゃなかったんだ。

医師と看護師として、人の命を救っていくこのストーリーのなかで、通常の惚れたはれたの男女のラブストーリーは、なじまない。

けれど、二人が島にいたら、二人の関係が接近しないのも、またおかしい。恋愛ごとには、天然といっていいほど疎いコトー先生にも、さすがに、彩佳さんの存在は、他の人とは違ったものになっている。ただの恋愛というのでない、二人の尊敬や信頼を描くには、二人が、逆に一緒にいないことで描くのが得策と中江監督の判断だったのではないかしら。

乳がんという最もつらいシチュエーションを設定しておいて、彩佳さんに、島を留守にしてもらうのは、必然だったとも思える。

「一人だとは、思わないでくださいね。」と言うのが、コトー先生の精一杯の言葉。Drコトーが、Drコトーであるためには、それ以上を言っちゃいけないのよね。彩佳さんの乳がんは、二人が共有する課題として、授けられたようなものだ。

島を去る船の上で、コトー先生につけてあげたボタンを、両親から贈られたお守りに通し、胸に抱く彩佳。

診療所の屋上に、ぼんやり座ったとき、彼女がつけてくれたはずのボタンがないのに気づくコトー先生。

二人とも、一緒にいない。しかもセリフもない。別々に撮って、それでいて、二人の絆がわかる名シーンだったなあ。切なくて涙した人は、多かったに違いない。これって、演出の勝利だよね。

第三話からは、新米看護婦ミナさんを交えた島でのストーリーに、東京で療養する彩佳さんのシーン、これまた離れて暮らすタケトシ親子の展開が、絡むというので、進むのだろうな。木曜日の午後10時には、テレビの前から、動けません。


Drコトー診療所2006 第1話

2006-10-15 00:40:17 | 映画&ドラマにハマル!

待ちに待った「Drコトー診療所2006」が、始まりました。ドラマは、お気に入りを見つけて、リアルタイムで見ていくのが、醍醐味よね。

素晴らしい出来だった「Drコトー診療所2003」の続編を背負っての続投だけど、期待を裏切らないものだった。もうすでに、何度ビデオに撮ったものを、見直したことか。

コトー先生の指示を受けて、彩佳さんが、船内で、ひとりで気管切開を行ったり、それに続く診療所のオペも、よりリアルになって、ドラマのつかみは、しっかり。観客を釘付けにする。

今回のクライマックスは、何と言っても、彩佳さんの乳がんが、コトー先生に知れてしまうところ。看護婦としてのプライド、病気の不安が、ないまぜになって、激情を、コトー先生にぶつけたところは、若手No1の柴咲コウちゃんの力量だよ。あの気の強い普段の彩佳が、初めてもろく崩れるところを、上手く見せてくれた。

それにしても、「胸を、先生に見られるのがイヤ。そんなことを考えてしまう自分もイヤなんです」って、わかるなあ。女心。脚本の吉田紀子さん、いいセリフ思いつくよなあ。

前回の連ドラでは、男としては、コトー先生は、ちょっと「仙人」みたいだったからね(笑)今までの、話しの流れからして、コトー先生と彩佳さんとの関係が、ドラマの軸に入ってこないと不自然だし、クローズアップされるのは嬉しい。

でも、彩佳は、ずっと出演しそうにないらしい。彼女が中抜けすることを前提に、ストーリーは、進むよう。新米看護婦、仲井ミナ役で、蒼井優を投入したのは、そのせいね。

売れっ子の柴咲コウが、映画のスケジュールが入っているとか、交際中の妻夫木くんと離れるのがイヤで、離島でのロケを嫌がったとか諸説あるけれど、本当のところは、どうなんでしょうね。まあ、あれだけの俳優陣を、何ヶ月も、与那国島に留めておくのは、難しいことなんだろうけど、よく集まってくれたと思うよ。

吉岡さん、白髪が混じるのも自然で、ちょっと大人っぽくなった。表情に、また深みが加わったように思える。
「北の国から」から見事な脱皮、彼は、コトー先生という、また当たり役を得た。仕事には、本当に恵まれている人だ。フジテレビも、「北の国から」を意識して、隔年で作っていく意思はあるように思える。吉岡さんというのは、また青年期も、壮年期になるまで、一つのドラマを演じ続けるのだろうか?そうだとしたら、益々稀なる俳優人生になるなあ。

「北の国から」は、人間的な弱さも兼ね備えた「純」の役どころが、見る人の共感を得た。それが、倉本脚本の妙意だった。倉本さんのお弟子さんという脚本家の吉田紀子さんは「コトー先生」を、医師として優秀で、誠実な人柄、ある種、理想の医師といったキャラクターにしている。ここが、「北の国から」と大きく違うところだ。

どうコトー先生を、料理していくのか?人格者も、やはり人の子。悩みは尽きないのだということを、今回リアルに、見せていくつもりのようだ。初回から、吉岡コトーの苦悩の表情が、満載だった。

ドラマのなかで、自転車をこぐコトー先生が、よく映し出される。元気に漕ぐシーンが多いけれど、時には、重そうに、自転車と共に、とぼとぼ歩くコトー先生も映る。この背中に、離島医療を背負うコトー先生の孤独が、伝わってくるんだよね。

絵空ごとでなく、本当にあの島に、コトー先生がいると思わせるところが、吉岡コトーの魅力です。


「いいとも 秋の祭典」

2006-10-10 02:46:34 | 映画&ドラマにハマル!

Drコトー診療所2006」が、始まるのを、指折り数える毎日だ。それで、フジテレビのドラマの番宣番組として7日に、「笑っていいとも!2006秋の祭典SP!」も、見たのだけど、これって、いいとも?

「Drコトー診療所」は、なんとスタジオに出演者は3人のみ。こういう時の盛り上げ役の泉谷しげるさんと、筧利夫さんと、堺雅人さんは、頑張ってくれたよ。でも、クイズ番組の出題と回答するゲームには、圧倒的に不利 っつうか、3人では、ゲームになるのがギリギリ!

主役の吉岡くんは、与那国からの中継で映った。彼の顔を見て、「あ、コトー先生がいる」と思った人は、多かったに違いない。白衣を着た吉岡コトーは、スタジオの騒々しさとは、ずれた感じで、つつましく微笑んでいる。この人特有の柔らかな空気感をまとっていて、これって、オーラでしょ。

何か言ってくれるかなあと待っていたのに、おばかな女子アナの段取りの悪さのおかげで、吉岡さんは、一言も話せずじまい。主演俳優に、マイクを向けないなんて、めちゃくちゃ失礼!

さらに、東京から、与那国という距離のせいか、電波が遠くて、昔の国際電話みたいな状況みたいだったのだろう。それをわかりながら、スタジオの若手芸人たちは、しゃべらなかった吉岡さんに、ブーイング。(のようにカッチイには見えた)タモリも、中居くんも、あきれ気味で、フォローはしなかった。

「オイ、吉岡、お高くとまってんじゃないよ、何か言えよ」「お前だけ特別扱いか?」という嫉妬を感じたわ。だって、安手の芸人は、ちょっとでも自分にスポットの当たる時間をもらおうと番組内でも、躍起になっているわけで。(ゆえに、この番組は、くだらない)

普通は、主役俳優が、アーチェリーに、トライしないといけない場面も、新人看護婦役の蒼井ミナちゃんが代打。吉岡さんは、撮影のために、「いなくなっちゃいました」(女子アナの弁)

中江監督が、吉岡さんを、撮影に連れ去ったのは、正解だった。コトーのイメージを、守るには、アーチェリーなんかさせちゃいけません。(本当は、見たかったけど)オバカな番宣番組に協力するより、ドラマの撮影にかけるのが、仕事人ってもんです。

でも、吉岡くんの、あのオトボケぶりでは、バラエティ番組出演は、限りなく遠くなったことには違いない。

この人って、やっぱり素でも独特。かばってあげらずにはいられない(爆)雰囲気があるのね。ちょっと年上の出演者、筧さんや時任さんが、彼を盛り立て、年長者の泉谷さんや小林薫さんたちが、彼を支えているチームワークが、よく伝わってくる。

今週の木曜ね。初回を楽しみに待ちましょう。


かっこう時計

2006-10-03 11:09:12 | ドイツ・ドイツ

Schonau この夏のドイツ滞在中、「黒い森」にある時計会社の、立派な時計購入の商談のお手伝いをした。

これも、始まりは、一通のメールからなのよね。ネットを運営していて、ご縁が、仕事になったケース。

工場で、その時計の製造過程を見せてもらうと共に、かっこう時計も見せてもらった。

かっこう時計は、ドイツ職人技の結晶みたいな商品。かっこうが飛び出し、お人形が回り、オルゴールが鳴り出すといった三段階の面白さがある。精巧な手彫りも素晴らしい。ドイツのいわゆる職人芸が、見事に商品化したものだと、つくづく思う。お値段も、もちろんそれなりに。

この時計が、飾られるのに似合うのは、相当リッチなおうちでないとと思うけれど、、喫茶店や、旅館といったお商売で、人の集まるところに飾ると映えると思った。

幸い天候に恵まれ、商談のあとは、ちょっぴり観光もでき、ドイツ料理も堪能してもらえた。「ドイツに来ることはあっても、この町は、もう来る事がないでしょうね。」とお客様が、ぽつんと言われたことが、胸に残っている。それは、私とて同じ。

「黒い森」の時計街道にある小さな町、冬場は、スキー場にもなるようだが、時計に興味がないと、そして車がないと来れない町。よって、一般の日本人観光者が、足を踏み入れる可能性は、少ない町。「黒い森」の起伏の多い道を、ドライブしながら、忘れがたい町を立ち去った。