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ドイツ選挙 続

2005-09-24 00:00:00 | ドイツ・ドイツ

18日のドイツ連邦議会(下院)選挙の結果は、わずか3議席差で与党の社会民主党(SPD)を、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、第1党となった。

しかし、過半数に届かないため、シュレーダー首相は敗北を認めず、メルケル党首とともに、首相就任を主張し、交渉は、難航している。

世論調査機関Emnidによる調べによると、回答者の4人に1人が「大連立政権」を支持。また3人に1人が、CDU、姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立政権を望むと答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050923-00000566-reu-int

結局、バラバラなのね。

シュレーダー首相は、ドイツで、とても人気がある。失業対策に乗り出したが、成果が上がらないことに批判が高まっている。「痛み分け」が大嫌いなドイツ人たちだもの。ドイツの場合、SPDが伸び悩むと、保守のCDUに振れる。

その連立政権予測が、政党のシンボルカラーを使って、取りざたされている。社会民主党(SPD)は赤、キリスト教民主・社会同盟は黒、自由民主党は黄色、そしてもちろん緑の党は緑。それで、黒・黄・緑の組み合わせとなると、ジャマイカ国旗ではないかということで、「ジャマイカ連合」なんて言葉が、今ドイツで流行してるらしい。

自由民主党(FDP)は、昔から、2大政党の振り子のおもりのような役目を果たしてきた。CDUは、大企業と裕福な個人事業主の利益を代表する政党で、緑の党は、それに対抗するように出てきた政党だから、組むとは考えにくいのだが。

他事争論をエンエンとやるエネルギーを持つドイツ人は、まとまるとかという発想は、最初に持ってないからなあ。

なんだかんだで、自民党になびいてしまったニッポン人って、どうにも変革を好まないのだなあと、ドイツの選挙を見て思う。


ドイツ総選挙

2005-09-18 00:00:00 | ドイツ・ドイツ

今日は、ドイツの総選挙、3期目を目指すシュレーダー首相と、政権交代を目指す
ドイツ野党・キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル党首との一騎打ち。

接戦と伝えられるやどうなるや以下に。シュレーダー首相のほうが人気はあるそうだが、何せドイツの赤字財政、高い失業率を、改善できなかった。彼が、改革しようとすると、反対の火の手があがる。こういうときは、どうしたって、保守の(CDU)に振れる。さて結果はいかに?


自然災害

2005-09-04 00:00:00 | カッチイ’s ジャーナル

台風が、やってくる気配があって、今日は、曇りがちで、どんよりしたお天気である。雨が降ったほうが涼しいかな。なんて言ってられるのは、お気楽。関西、特に大阪、奈良あたりは、台風や自然災害が、すりぬけてくれる地域だが、アメリカでは大変なことになっている。

世界的に異常気象が言われて久しいが、アメリカでは、大型ハリケーンが「カトリーナ」が、ルイジアナ州ニューオーリンズに襲った。

ニューオーリンズは、フランス領であった歴史に加え、ジャズの生誕の地でもあり、グルメな街で、カッチイの中では、アメリカで行ってみたい都市の上位にランクされていた。その街が、水没80%と聞いて唖然とする。

カトリーナは大きな破壊力を持つハリケーンだと、何日も前から来ることが分かっていた。ニューオーリンズ市は、事前に全市民に避難命令を出していたのに、避難しなかった人も多かったらしい。市民に防災対策への危機意識が、市民、行政共に薄かったことが、被害を大きくしたようだ。

ここでアメリカの貧富の差が、露呈したのだ。避難先を確保できたのは、車を持つ人や、自力で避難先を確保できる経済力のある市民に留まってしまった。自然災害の前には、大国も、もろいものだ。過去最大級の、数千人以上の死者を出すことになるという。

ライフラインが閉ざされ、水や食料、医薬品が不足するなか、人々が不安や不満を募らせ、略奪や暴行事件が起こっているという。アメリカ人は、野蛮だなどと言うつもりは全くない。自暴自棄に陥ったら、人間は、何人だって何をするかわかったものではない。ただ、銃が認められているアメリカ社会では、人々が、実力行使に出やすい背景はあると思う。

イラクに投入している資金や人材を、国内に振りかえるべきたという批判があるのにブッシュ大統領は、「テロとの戦いも被災者支援も両方やる。」と言ってはばからなかった。アメリカも、ドイツも、日本も、政権の正念場を迎える秋の季節になりそうだ。