ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

3回忌

2002-09-29 00:00:00 | インポート
早いもので、母の3回忌を迎える法事があった。旅行中の突然、亡くなったので、誰もが驚いた。私としても、悪い夢を見ているとしか思いようがなかった。その年の暮れるまで3ヶ月ほどが、しんどかったような気がする。
同じ道を帰る家路までの風景が、昨日までと全く違ってみえた。毎日、母のことをぐるぐる考えた。やたらと疲れた。涙が出た。

愛情が深すぎて、おぼれそうなるほどだった。あまりの庇護が負担になる気持ちも正直あった。それでも丸2年経って、母のいない生活というものに、慣れたといえるだろう。親不孝な娘は、どこかに「愛の呪縛」から解放感を感じている瞬間があり、なんてヤツだと戒める気もあるが本当だ。それほど、母の存在感は、大きかった。それでいて「これほど私を、無償に愛してくれる人はいないだろう」ということを痛切に感じている。何があっても最大の味方だった。

母がいなくなった生活に、まだ慣れない人がいる。最も喪失感を感じている父だ。めっきり弱ってしまった。毎日今でも、夢を見るそうだ。ここまで、愛されれば母も女冥利につきるだろう。

私は、母の骨を拾った時、人の命のあまりのはかなさに、打ちのめされた。今の私に、仏事のセレモニーには、あまり興味がもてないのだが、今日の坊主は、ひどかった。あっという間のお経で、そそくさと帰ってしまった。(これって問題発言でしょうね。でも正直な感想だ)

グレートマザー!母は、偉大なり。平凡ながら、誰もが思うことを、私の家に飾られている母の写真に、つぶやくしかない。


拉致問題!

2002-09-23 00:00:00 | インポート
今週の話題といったら、なんと言ってもこれでしょう!
小泉首相の突然の訪朝は、「またまた外交パフォーマンスなんかしちゃって、それより景気対策やってくれい、どうせ食料支援なんかと引き換えに、お土産は(人質変換)は、用意してもらってるんでしょ。」くらいに考えていたカッチイは、浅はかでした。

「8人死亡、4人生存(5人)」という事実(これは事実か?)はショッキングだった。突然死亡を伝えられた家族の悲しみは、あますところなくメディアは伝えた。私たちは、震える声で「そんなこと信じない」と会見する拉致被害家族の悲憤には、激しく心が動かされた。

しかし、あまりに手を打つのが遅すぎたとしかいいようがない。拉致が行われたのは、70年代後半だ。20年以上の歳月が流れたのだ。北朝鮮としても、今回の会談で、アメリカから「悪の枢軸」扱いを受けるのは、なんと言っても避けたい。死んでしまっているものを、生きているとは言えないから、発表に踏み切ったのだろう。こんなショッキングな報告を受けながら、即刻、国交正常化交渉に踏み切った小泉さんの外交センスの評価も分かれている。

情報を小出しにする外務省の相変わらずの不手際も、批判されるところだが、それでも対外的に「わが国がやりました」とあの国に認めさせただけでも今回の意義はあったのだろうと思う。しかし両国が、どうにもアメリカの顔をうかがう方向で、国交正常化交渉に進んでいく節があっておかしいと思う。

日本が、北朝鮮について今回の拉致問題について、謝罪と責任を求め、かの国の軍事力の脅威を取り除き、日本とアジアの平和を確立していくのに、独自の路線があってもいい。現在、ドイツのシュレーダー首相は、イラク攻撃に走るアメリカと一線を画すような発言をしているが、日本も、公式の場で、日本の立場や指針を強く主張すべきだ。経済力だけ(最近は、凋落の一途だけど)が、世界に評価されているなんて、寂しい。

しかし、今の国会議員のセンセイたちと官僚に、日本のリーダーシップを世界に示す力があるとはとうてい思えない。


ドイツの親友Aの訪問2

2002-09-16 00:00:00 | インポート
観覧車のあと、「HEP Five」のCD屋さんや「Sony PLAZA」を冷やかしたりしたのだが、私たちは、お客さんの平均年齢を上げていただろう(笑)ドイツ育ちで、独身の彼女には、日本的な年相応のという発想はない。カッチイのガクセーが着るような服を手にとったりするので、はぁと密かに思う。

大阪らしいところが見たいという彼女のリクエストにお応えして、かの「東通商店街」をちょっと歩いてみる。パチンコ屋さんや、ちょっといかがわしい雰囲気のお店が建ち並ぶ賑々しいところだ。彼女が、茶髪で、黒づくめのいでたちでお店で立っている男の子は、一体なんなのかと聞くので、返答に窮する。「客引き」というのは、ドイツではないらしい。

ラーメンを食べたいなということで、ラーメン屋さんに入る。「とんこつ醤油味」は、美味しいけどちょっとしつこかったかな。カッチイが来たときは、冬だったからね。暑いさなかのラーメンは、ミスマッチ?しかし、煮卵は、グッドだったわ。

Aが、私のところに2泊というのは、あまりに短い。まあ、しかし私がドイツに行くと同じで、一杯スケジュールが込んでしまう。Aは、東京に戻ってお祭りを見たあと、箱根に行くという。日曜日の午前に、Aを送る。来年の夏のドイツでの再会を約束する。

私たちは、実際には、一年に1度くらいしか会えないのだけれど、昨日会ったように、明日も会うことができる。お互いよそよそしさは、感じない。でもそれは、やはりE-mailで、近況報告を折りにふれてしているからだろう。お互いに話していて発見があり、さらに理解を深めたいという気持ちと、それに応じた行動がないと、友情は長く育ってはいかないのだ。ドイツの友達は、カッチイにとって特別の存在だ。大事にしたいと思っている。


ドイツの親友Aの訪問1

2002-09-15 00:00:00 | インポート
この週末は、ドイツの大親友A(ドイツ育ちの日本人)が、遊びにきてくれた。ドイツで会ってるから、1ヶ月ほど前に会ったばかりだ。彼女は、大型休暇とり(3週間)韓国と日本を訪れた。両親の実家が、東京だから、忙しい合間を縫って、私に会いにきてくれたのだ。金曜日の夕方、仕事帰りに「新大阪駅」に迎えに行って、ドイツ式に抱擁しあって、再会を喜んだ。

お好み焼きを食べながら、彼女の10日間の韓国旅行談を聞く。ソウルに、大学時代の友達がいて(私も知っているのだ)、彼女を訪ねる旅だったのだ。やはり現地に住んでいる人に案内してもらう旅は、面白いとのことだ。そうでしょう。そうでしょう。ついつい二人とも早口になる。お互い話したくてたまらないのだ。生駒の我が家に帰って、寛いでもらう。翌日は、ゆっくり起きて朝食。日本の食パンは、ふかふかしていて美味しいと、日ごろドイツのパンを食べなれている彼女も気に入ってくれる。

午後は、大阪に出て、カッチイが関西No1と推すリッツカールトンホテルに案内して「アフタヌーンティー」にトライ。ここのは、ランチに十分なるボリュームの豪華なケーキタイムを楽しむことができるのだ。

カッチイがドイツ語講座をしている「ハービス大阪」をちょっぴりのぞいたあと、「HEP Five」に移動して、観覧車に乗る。ビルの中から、突き抜ける真っ赤な観覧車という発想の奇想天外さは、大阪らしいか(笑?)Aもしきりに、「東京とは、違う」を連発する。観覧車は、ゆっくり登り、大阪キタのビル郡の夜景を見せてくれる。ここは、大阪に来た人を案内すると喜んでもらえるスポットね。デートには、特に最適。


祝!ドイツdeワーキングホリデー出版

2002-09-09 00:00:00 | インポート
カッチイの労作(自分でいうかね)が、本になりました。「ドイツdeワーキングホリデー」というドイツのワーキングホリデーに行きたいと思うヒトへの指南書ともいうべき本を執筆しました。イカロス出版から、8月31日発売です。トップページから目立つように、本の案内に飛べるようにページを作ったのだけど、皆さん見てね。掲示板や日記で、いつぞや、カタチになったら発表しますって言ってたのは、このことなの。

6月くらいに出版社から、お話が舞い込み、2ヶ月間、学校の仕事との両立で、へとへとになった時期もあるけど、完成して本になったのは、つくづく嬉しい。

ワーホリで、ドイツに行く人は、「暮らす」ということを体験する。ワーキングホリデーを考える人のさまざまな不安が解消できるように、注意点を、思いつくこと限り押さえたつもりだ。まあ、いわゆるマニュアル本なので、コンパクトに簡潔にインフォメーションをまとめなくちゃいけないので苦労した。

プロットは、イカロス出版社が、このシリーズの本を、オーストラリア、ニュージーランド、カナダと出しているので、ヨーロッパ編も、(イギリス・フランス編も刊行)それに続くもので、ポイントとなるべきところは、シリーズ全巻共通している。でもやはり、書き手により個性が出るのが、面白い。

私自身は、ドイツに生活した経験は、あるけれどワーホリとしてではない。この弱点を補うため、出版社の編集者に、ワーキングホリデー体験者を紹介してもらいコンタクトをとったり、「ワーキングホリデー協会」に出かけ取材した。
ドイツでは、ビザはおりるものの、この制度が浸透して理解されているわけではないし、まず英語圏とは違うドイツ語ということで、語学の問題が、ネックになることと、アルバイトを限定的に(90日間)許されているものの、仕事を見つけるのは難しいということを、ワーホリ体験者も口をそろえていい、ドイツ・ワーホリが、夢のパラダイスではないことを強調したきらいがある。

まあ、現実は、甘くない。今回、フランクフルトで現地でさまざま暗礁に乗り上げたワーホリメーカーを世話した人にも会ったのだが、彼らの準備不足を、何より指摘された。
私たちが、書いた本が、少しでも、これからドイツに行く人の役にたてばいいなと思う。

みなさん、買ってねえ!!