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ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

Drコトー診療所2006 第6話

2006-11-18 02:22:08 | 映画&ドラマにハマル!

タケヒロの幼なじみ、クニオくんの反抗は、描く必要があったでしょうね。島の皆が、タケヒロをほめちぎる。タケヒロと比べられて、クニオ的には、ウゼー状況になるばかり。すねちゃう気持ちってわかるわ。

それでもって、タバコは吸うわ、叱られると、タケヒロになすりつけるわ、あげくの果てに「俺の体なんだから、どうなろうとオレの勝手だろう」なんて言っちゃう。

ふてくされてると、島のマドンナ茉莉子さんが登場。いつもそうだよね。クニオが、タケヒロくんがらみで拗ねたりしてると、茉莉子さんが、お母さんとはまた違う立場と目線で、クニオに痛いことを、言ってくれる。「世の中には、どんなに一緒にいたくったって、一緒にいられない親子だっているんだよ」自分が恵まれていることなんて、自分ではわからないものだもの。

茉莉子さんの子供役だった神木くんが、今回のシリーズで、出てくるとは発表されてないから、この親子のその後の話は、復活しないのかしらね。シリーズの続編となると、前あったエピソードの続きを、みんな見せてって期待をしちゃう。

大塚寧々さんって、好きな女優さんです。アンニュイな役から、平凡な主婦から、小粋なお姉さんまで、器用に演じ分けられる人だと思う。

ゴミ収集場みたいなところで働くタケトシさんのホコリの向こうから、重さんが、現れたときには、涙が出そうになっちゃった。泉谷さんの演技って、ちょっと力入りすぎで、アクが強い割には、ワンパターンって気もするんだけど、この重さん役は、はまり役(笑)

Drコトーの共演者たちは、それぞれ自分の役を、すごく愛しているのかがわかる。泉谷さんや、筧さんや、時任さんなんか、これがシリーズ化したら、絶対はせ参じるだろうと思う。

今回は、クニオくんの腹膜炎の手術で、コトースタッフの奮闘ぶりも堪能させてもらいました。ミナちゃんも確実に進歩してますね。

タケトシさんの自分を責める言葉を聞きながら、淡々と抜糸の作業をするコトー先生。なおも、オレは、ダメな人間だと言いつのりそうなタケトシさんを遮って「原さん」と呼びかける。

絶妙の間で「終わりましたよ」と声をかける。抜糸が終わったことだけを告げてるんじゃない。そして原さんに言ってあげたことは笑顔で「おかえりなさい」

タケトシさんや、彩佳さんといったキーパーソンに、コトー先生が、セリフとして言うことは、とても少ない。コトー先生自身の気持ちを、説明したりすることは、ほとんどない。でも、コトー先生が、どんな想いでいるのだろうかと、視聴者に気持ちをかきたてる。

吉岡さんが、コトー先生に寄り添って演技をすればするほど、見ている私たちも、コトー先生に、寄り添いたくなる。こんな気持ちにさせる役者さんって、うーん、絶句しちゃうなあ。

吉岡秀隆は、コトーマジックを、私たちにかけているのかも?


Drコトー診療所2006 第5話

2006-11-11 00:52:18 | 映画&ドラマにハマル!

今回は、原親子が、メインのお話。タケトシ父さんは、事故を起こして借金を負って、あせりから、普段のタケトシなら絶対しないような過ちを犯してしまう。儲け話にのって、全財産をすってしまう。全ては、医者になりたいという息子の夢を応援するためだった。

シゲさんには、つっぱってしまったタケトシも、コトー先生には、自分の弱音を吐く。「みんなに助けてもらう資格もねえ。タケヒロの父親の資格もねえ。オレは、本当に情けねえ。」

コトー先生は、黙って聞くだけ。うすっぺらなドラマなら、ここで主人公が、ぺらぺら安易にしゃべるのだろうけどね。でも、コトー先生の表情を見てると、中島みゆきの主題歌「銀の龍の背にのって」の歌詞、「まだ飛べない雛(ヒナ)たちみたいに僕はこの非力(ヒリキ)を嘆(ナゲ)いている」が、流れてきそう。

「コトー先生がもっと早く島に来てくれればな。」

先週は「おれには、コトーしかいねえなあ。おれの老後頼むぜ」とシゲさんが言った。コトー先生が島に来たときは、コトー拒否の急先鋒だった2人だけに、この変化は、感慨深いなあ。

タケヒロくんは、成長して、声変わりが、ショックなほど。2003年版では、キューピーさんみたいな子供体型だったのにね。子供らしい可愛さが失われて、子役からの脱皮で、ちょっと中途半端な難しい時期だろうなと思う。「かわいくなくなった」なんて言われたら、本人は傷つくよね。

タケトシ父さんは、息子に自分の窮状が知れたとわかると、早々に一人帰ってしまう。どこまでも不器用な人だ。父一人、子一人なのに、離れ離れというのは、やっぱり不自然。医者になりたいから、中学から、東京の学校へ行くという選択は、受験においてノーマルなことなのだろうか?島の漁師としての父を見せ、タケトシを育てることが一番の教育だと思うけど。

タケヒロが、コトー先生に、「僕、学校をやめようかと思う」と吐露するのが、ラストシーン。この告白を聞いたときのコトー先生の表情がまた、絶品。そうです。目で演技する人です。吉岡コトー。

でも、先週の予告で、ここまで見せちゃってたからね。予告で、次回のラストシーンまで見せたのは、どうかと思う。予告で、最後まで見せちゃダメでしょう。

2006年版では、コトー先生は、島で起こる出来事を、見守る存在で、メインキャストでありながら、あんまり話の中心になることが少ないのね。ちょっと、それが、不満といえば不満。「受けの演技」もいいけど、ドラマを、もっとかきまぜる役どころになって欲しいとは、吉岡コトーを、もっと見ていたいファンの欲目かな。

タケヒロくんの手紙を、椅子のクルクルさせながら読むシーン、クラッカーを持って足をバタバタさせるところ、寝起きのところなど、キュートなコトー先生が見れたのは、萌えでした(笑)


Drコトー診療所2006 第4話

2006-11-09 17:49:14 | 映画&ドラマにハマル!

今日、第5話放送前に、第4話のこと、書いとこう。出張中の宿のテレビで見たけど、ちゃんと録画もした。(ほっ)

続編の強みというのは、前に見せたエピソードを、引っ張っていけるってことね。
「Drコトー診療所2004」のスペシャルの時、昌代さんが、脳溢血で倒れ、重い障害を負ってしまったのだけれど、それを、夫婦で支えあって乗り越えていこうというところで終わったお話の2年後を、更に描く。正一さんと、昌代さんの夫婦愛。いいよねえ。

正一役の小林薫さんが、いい味を出しているのは、当然だけど、奥さん役の朝加真由美さんも、いい!体の不自由なところが、実に自然に見えてしまうのは、きっとリハビリしている人をよく観察されたからに違いない。

コトー先生に好物の卵焼きを作ってあげ「同情はいや。これからもよろしく」と言った昌代さんが、とてもチャーミングだった。

この玉子焼きのエピソードも、スペシャル版にあるものだけど、過去の映像をちらっと入れて、初めて見る人にも、わかるようにしてある。でも「Drコトー診療所」ファンは、その場面も、たちまち思い出せる。(カッチイも、もちろん)回想シーンも思い出させて、よりシーンを深く味わえる仕組みになっているわけだ。

コトー先生も、昌代さんの言葉に、ぐっと胸にきたようで、一瞬涙ぐむ。人を救うコトー先生が、人に救われる瞬間も描いたシーンは、ジーンと来る。コトー先生の孤独や、苦悩が描かれることが多い「Drコトー診療所2006」で、こういうシーンがあるとほっとするわ。

吉岡さん自身にとっても、コトー先生というのは、特別なようだ。

「コトー先生は、人に寄り添うことを大事にしているひと。透明な風のようで、どこか頼りないイメージがある。役者吉岡が張り切りすぎると、その存在がなくなる。自然体でいると横に現れてくる気がする。演じるのとは、ちょっと違う感じですね。」朝日新聞の記事より。

「四日間の奇蹟」の敬輔も、真理子の気持ちに寄り添う役だったなあ。ちょっと、コトー先生と似たところがあるかもね。

当たり役と言われた「北の国から」の純や、寅さんの甥っ子満男は、「コンプレックスがあって生々しく人間くさい」とは、吉岡さん自身の弁。「純のこういうところが大嫌いだ」と、キャラクターのケンカしながら演じていたと発言していたこともあった。ある意味、演じるキャラクターとの距離が短く、がむしゃらだったのかもしれない。

人格的に、とても誠実で優しいコトー先生の内面をも演じることは、また一つ高いハードルなのだろう。視聴者のコトー先生に対する期待が高く、コトー先生像が決まっているから、余計に演じるのは、難しいとも番組の特番で語っていた。ここは、視聴者を、よい意味で、裏切ってもらいたいわ。

「コトー先生って、一歩ひいて見ているところがある。」というのが、吉岡さんのコトー先生観。だからこそ、コトー先生というキャラクターを、自分の我で演じてしまわないように、吉岡さん自身が、コトー先生を冷静に観察し、客観視しようとしている。それいてこの役に、深い愛情を注いでいる。

コトー先生が、天使のような存在として描かれるのは、おかしいと思うけど、苦悩するコトー先生ばかりでは、辛い。コトー先生自身が、島の医師としての暮らしのなかで、癒されて欲しい。だから、今回の卵焼きのシーンは、嬉しかった。こういうシーンが、もっとあるといいな。

コトー先生は、吉岡さんの実年齢と同じ設定だ。「博士の数式」のルート先生は、もう学校の先生なりたてというくらい若く見えたが、今回は、30代半ばの青年医師らしい落ち着きがあるのが頼もしい。本当に、いい年のとり方をしている人だと思う。コトー先生に、あれから3年後という変化が、見て取れないと、ドラマに説得力がない。

さて、島を離れて孤軍奮闘するタケトシ親子のシーンが、ちょっと多くて、もう島の話中心でいいのにと思っていたら、第五話で、二人が島に帰ってくるらしい。このへんのさじ加減も、実に、このドラマは、上手い。第4話では、意図的に、大きな手術シーンはなかった。それでも、消化不良に終わらない満足感を与えてくれる。1話ごとというより、11回全体で、見せていこうという姿勢ね。最後のほうのヤマ場で、彩佳のことが出てくるのは、必須ね。

さて、今夜も、10時には、かじりつきましょう。


明日の記憶

2006-11-01 17:51:07 | 映画&ドラマにハマル!

見たいと思っていたのに見逃していた若年性アルツハイマー病を取り扱った映画「明日の記憶」を、レンタルで借りて見た。

ハリウッド俳優になっちゃった渡辺謙さんが、主演に加え、プロデューサーにまでなっての熱の入れようとは聞いていたのだけど、病気になっていく過程が、リアルだった。

大事なミーティングに向かって、地下鉄の出口を出たとたん、ぱっと見知らぬ場所に見えてしまう、謙さんの蒼白な顔のバックで、細かくカット割りで、街の風景が駆け抜けていく。

なるほど、現実と折り合えなくなってくるって、こういう感じなのかと妙に納得した。映像って、俳優の演技と共に、絵で見せられるから、強いよね。

働き盛りのバリバリの広告会社の課長が、社会の舞台を下りざるを得ない。「こんな男でごめんな」と奥さんの前で泣きじゃくる。つらいことだ。でも泣かれる奥さんも、つらい。

夫を支える妻役の樋口可南子さんがいいわあ。「私がいます」って言ってあげるんだよね。映画の最後に、その奥さんを忘れてしまう場面が出てくる。目をはらして、それでも夫を、見る樋口さんの表情が、とても良かった。

その映画を見た直後、偶然実際に、若年性アルツハイマー病にかかった初老の夫と、それを支える妻のドキュメンタリーがあったので続けて見たが、現実は、ドラマを楽々としのいでしまっていた。

アルツハイマー病に関して、私は、誤解していた。直らない病気、重くなっていく。でも、進行には、個人差があるのだ。

会話が、まったくトンチンカンになるのでなくて、問いかけに応えることもできる。でも、ちょっと前のことが記憶できない。もちろん生活に支障も、不自由も出てくるが、一緒に暮らす人の配慮で、安心感を持って毎日が送れるという事実に、感動した。奥さんは、「これも、できなくなったね。とか主人が聞いてイヤだと思うことは、極力言わないようにしている」とインタビューで答えておられた。本当に出来た人だ。

このご主人の場合は、進行は極めて遅いいうことだったが、「おかあさん(奥さんのこと)は、忘れないでいたい。今は、まだそれが出来ているので、よかったと思っている。」

奥さんに頼っている笑顔は、子供のように邪気がない。奥さんも、頼られる人生に、きっと張りを感じていらっしゃるのだと思った。


Drコトー診療所2006 第3話

2006-10-28 17:06:30 | 映画&ドラマにハマル!

彩佳さんの病気を軸に、彼女が島を出て行く第1~2話から、第3話は、島の日常に落ち着いた。

柴咲さんの抜けた後に、スポットがあたる蒼井優ちゃんは、連ドラマ出演してメジャーになるきっかけになるかもね。彩佳さんと比べられるから役柄もツライところだけれど、新米看護婦のオドオド感とも、よく出てた。ナイーブな演技は、吉岡さんと、ちょっと似ているよね。今回は、ミナちゃんの回といっていいでしょう。

小沢先生の奥さんみたいに、限定期間で、島に来た人には、なじめないというのも、またある話だろうなあと思ったわ。2004のスペシャル版で、登場した小沢先生の奥さんのちょっと都会的な雰囲気をとらえて、うまく今回のお話に引っ張ってる。

島の家は、玄関なんてなくって、縁側から、出入りするのも、フツーみたいで、坂野さんのシーンでも、ご近所さんが、ぬっと背後から現れたのには、驚いた。お惣菜を持ってきてくれるなんて、親切。でも、噂は、すぐに広まっちゃうし、濃密な人間関係に、ちょっと息苦しくなって、小沢先生の奥さんは、なおさら「娘ひとすじ」になっちゃったのでしょうね。「あんな看護士さんなんかに」はないよね。

コトー先生が、ひなちゃんの手当てするとき、長いガーゼをくるんくるんと巻いて鼻の止血したのは、さりげなく、かっこよかった。今回は、前回以上に、医療シーンは、リアルに見せていくつもりのようで、コトー先生の華麗な手先が、今後もたくさん見れそう。

和田さん役の筧利夫さんは、ご自身のHPでも、Drコトー診療所の撮影のことを、ネタバレにならないよう、でも興味をそそるよう、ブログに公開している。バイプレーヤーとして、弾けた役の多い筧さんにしては、「和田さん」は異色だと思う。この役のこと好きなんだなあというのがよくわかる。

この和田さんのスタンスって、いいよね。コトー先生の仕事ぶりを、一番真近に見ている理解者。彩佳さんのように女性の視線や、家族のようになった星野さん(小林薫)とは、また違う視線で、客観的に、コトー先生を見ている。

普段、コトー先生に丁寧な物言いなのに、2003年版で、咲さんが去っていくとき「追いかけなくていいのか」と男っぽく言ったのには、しびれたわ。筧さんは、吉岡さんの手術シーンには、全部付き合うわけで、主演俳優の苦労を、一番知っている人だよね。

今回、お約束のように、「ヤシガニラーメン」のようにユーモラスな筧さんと吉岡さんの絡みのシーンが出てきて嬉しい。ふふ、息がぴったりなの。

コトー先生、上司として最高ね。手術で、メスを、コトー先生に向けて渡したミナさんを、叱らないけれど、患者さんを見ていられないミナさんには厳しく、本人に自覚させるように導いていく。本人が落ち着いていないと、部下があせってしまうことを良く知っているのね。そして皆の前で「よくやってくれた」って、誉めてくれて。頼もしい上司ってこういう人でしょ。コトー先生の「だいじょぶ」が大好き。スタッフを育てていくシチュエーションは、2006年版ならではです。

ただ、毎回ゲストを呼んで、島に新風を入れた2003の時と違い、島の人たちを中心にしちゃうと、どうしても、毎回、病人を出すことになって、ちょっと煮詰まっちゃうのでないかと、ちと心配。そのために、島から出たタケトシと彩佳さんのシーンが入るのだけど、ちょっと唐突に思えることもある。

2004年スペシャルの時、タケヒロの受験のために、漁師を辞めたことは、美談のように撮られていたのにね。あの時、公式ページのBBSで、その話題が盛り上がったものだけど、今回は、その答えを見せようというのかな。タケトシは、島でタンクトップ姿の漁師が、一番似合うと思うのだけど。

どこかの時点で、コトー先生自身の家族も出てきたらいいのにと思う。離島に行ったまま帰らない息子に、親として思うところはあるのが自然だし。

第3話は、お話としては、先が見えてたストーリーなんで、日ハムの優勝もあって、視聴率ちょっと下がるかなと思ったけれど、心配することなかった。20%以上を今後も、キープしてもらいたいわ。